事業一覧(アーカイブ)
2004年
事業
生命倫理教材の開発と評価
事業実施者 | ユウバイオス倫理研究会(日本) | 年数 | 2/2 |
形態 | 自主助成委託その他 | 事業費 | 5,000,000円 |
事業内容
生命科学が急速に進歩し、その影響が多様な分野に及ぶにつれ、一般市民にも生命科学の社会的・倫理的影響に関する理解が求められるようになっています。
しかし、高校・大学などの教育現場では、生命倫理の理解と判断力を育成するための教材が不足しているのが現状です。本事業は、生命倫理教材の開発と、教育現場における教材の試用と評価を目的に行われました。
生命倫理教材の作成にあたっては、本事業の責任者であるダリル・メイサー博士をはじめ、ユウバイオス倫理研究会の会員、生命倫理教育に携わる諸外国の教員が執筆を担当しました。1年目に教材『多文化における知識ある市民のための生命倫理』を作成し、2年目はその試用と評価を中心に活動が行われました。教材の試用は、合計8つの国と地域(オーストラリア、中国、インド、日本、メキシコ、ニュージーランド、フィリピン、台湾)の高校・大学で行われました。2年間で教材試用と評価に参加した各国教員は1375人、生命倫理教材を用いた授業を受けた生徒・学生は5900人に上ります。
作成された生命倫理教材には「尊厳死」「遺伝子治療」「臓器移植」など、20を超えるテーマが盛り込まれ、各テーマに生命倫理上の課題を考えるための問いが設けられています。生命倫理に関するテーマを高校生にも理解してもらうため、物語を事例として挿入するなど、わかりやすく説明する工夫を施しました。教材は、生命倫理に関係する教科だけでなく、語学教材としても利用されました。たとえば中国では、医学部や看護学部の生命倫理指導用教材として試用されました。また日本では、高校の生物科、英語科の副教材としても利用されました。
こうした試みを通して、教員、生徒から、教材に対するコメントや、生命倫理教育そのものへのコメントが出されました。教員側からは、教材の中でも生徒・学生の関心を集めやすいものがある一方、適切な副教材(たとえば新聞記事や雑誌記事)の確保に苦労すること、また生命倫理の指導方法についての手引きが必要であることが課題としてあげられました。また、生徒・学生側からは、テレビや新聞などで見聞きしていてもこれまで曖昧な理解であった生命倫理の話が、この教材によって理解できるようになった、などの感想が寄せられました。これらのコメントに基づき、第2版の作成とその試用・評価への期待も高まっています。
しかし、高校・大学などの教育現場では、生命倫理の理解と判断力を育成するための教材が不足しているのが現状です。本事業は、生命倫理教材の開発と、教育現場における教材の試用と評価を目的に行われました。
生命倫理教材の作成にあたっては、本事業の責任者であるダリル・メイサー博士をはじめ、ユウバイオス倫理研究会の会員、生命倫理教育に携わる諸外国の教員が執筆を担当しました。1年目に教材『多文化における知識ある市民のための生命倫理』を作成し、2年目はその試用と評価を中心に活動が行われました。教材の試用は、合計8つの国と地域(オーストラリア、中国、インド、日本、メキシコ、ニュージーランド、フィリピン、台湾)の高校・大学で行われました。2年間で教材試用と評価に参加した各国教員は1375人、生命倫理教材を用いた授業を受けた生徒・学生は5900人に上ります。
作成された生命倫理教材には「尊厳死」「遺伝子治療」「臓器移植」など、20を超えるテーマが盛り込まれ、各テーマに生命倫理上の課題を考えるための問いが設けられています。生命倫理に関するテーマを高校生にも理解してもらうため、物語を事例として挿入するなど、わかりやすく説明する工夫を施しました。教材は、生命倫理に関係する教科だけでなく、語学教材としても利用されました。たとえば中国では、医学部や看護学部の生命倫理指導用教材として試用されました。また日本では、高校の生物科、英語科の副教材としても利用されました。
こうした試みを通して、教員、生徒から、教材に対するコメントや、生命倫理教育そのものへのコメントが出されました。教員側からは、教材の中でも生徒・学生の関心を集めやすいものがある一方、適切な副教材(たとえば新聞記事や雑誌記事)の確保に苦労すること、また生命倫理の指導方法についての手引きが必要であることが課題としてあげられました。また、生徒・学生側からは、テレビや新聞などで見聞きしていてもこれまで曖昧な理解であった生命倫理の話が、この教材によって理解できるようになった、などの感想が寄せられました。これらのコメントに基づき、第2版の作成とその試用・評価への期待も高まっています。
一般事業 文明の諸問題に対する総合的理解の試み に属する事業
- グローバリゼーションに対する文化指標の開発
- 知的財産の公共的活用促進のための仕組み作りと評価
- イスラム宗教学校におけるカリキュラム改定支援
- グローバリゼーションに対する文化指標の開発
- 先進4か国の産学連携メカニズムに関する国際比較研究
- 知的財産の公共的活用促進のための仕組み作りと評価
- 技術革新制度における大学の役割とインパクト
- イスラム宗教学校におけるカリキュラム改定支援
- 人間の安全保障指標作成にむけてのイニシアチブ
- グローバリゼーションに対する文化指標の開発
- 知的財産の公共的活用促進のための仕組み作りと評価
- 先進4か国の産学連携メカニズムに関する国際比較研究
- 人間の安全保障指標作成にむけてのイニシアチブ
- イスラム宗教学校におけるカリキュラム改定支援
- 技術革新制度における大学の役割とインパクト
- 生命科学における市場化と公共性のデータベース作成
- 知的財産権のインパクトに関する評価と国際比較分析
- 知的財産権のインパクトに関する評価と国際比較分析
- 生命科学における市場化と公共性のデータベース作成
- オープン型特許プールモデルの開発と評価