笹川平和財団| 海洋情報 FROM THE OCEANS

「明治丸」と「海の記念日」

「海の日」は、1995（平成７）年の「国民の祝日に関する法律（祝日法）」の改正により、1996（平成８）年から設けられた「国民の祝日」であり、「海の恩恵に感謝し、海を大切にする心を育てること」を目的としている。当初「海の日」とされた7月20日は、長年にわたり「海の記念日」として国民に親しまれていた日であったが、2001（平成13）年の祝日法改正により、2003（平成15）年から、現在の7月第3月曜日となった 。

北東アジアにおける大国間競争の展開 ―中ロの戦略的連携に対峙する「機軸国家日本」―

2010年代後期から顕在化した「大国間競争」は、現行国際秩序をめぐる米国主導の現状維持勢力と中ロを機軸とする現状変更勢力との相克と捉えることができる 。そして、こうした国際秩序をめぐる戦いにおいて、各国は自国の生存や繁栄の追求のための大戦略を必要とする。川崎剛は、大戦略には「国際秩序戦」、「戦略目的と手段」、「〔地政学的文脈での〕団体戦」の3つの前提が存在すると指摘する 。そして、日本の外交ビジョンである「自由で開かれたインド太平洋（Free and Open Indo-Pacific: FOIP）」は、それらを包摂した大戦略と捉えることができる 。

"Free and Open Indo-Pacific (FOIP) " and "Free and Open International Order (FOIO) "

This paper describes the current international situation and its implications, including the fact that the "Free and Open Indo-Pacific (FOIP)" foreign policy slogan that Japan has been leading the way in promoting appears to be in the process of being replaced by "a free and open international order based on the rule of law" (the author believes that this slogan should be called the "Free and Open International Order (FOIO)" (see below for details)).

Recent Trends Regarding each actor's “Indo-Pacific Policy“ and FOIP

1. IntroductionIt has been more than three years since Japan promoted the "Free and Open Indo-Pacific (FOIP)" concept and it became well known.