2009年
事業
イスラム宗教学校におけるカリキュラム改定支援
事業実施者 | Prateepsasana Islamic School(プラティープササナ・イスラム学校/タイ) | 年数 | 3/3 |
形態 | 自主助成委託その他 | 事業費 | 11,800,000円 |
事業内容
一神教を中心とした宗教対立は決して新しい現象ではないが、グローバル化の進行に伴い宗教対立の影響を受ける地理的・人的範囲は拡大する一方である。長期的な観点から対立を緩和させるには、宗教的領域を尊重しつつ、他者理解を促進させる対話を続けることが必要であり、そのための場が求められている。イスラム宗教学校は、イスラム社会で大きな影響力を有しているが、その一部が過激派養成の温床と化しているとも言われている。
本事業では、SPFの東南アジアでのネットワークを活用し、タイ南部のイスラム宗教学校における世俗教育のあり方について、カリキュラム改定作業を行う場の提供と宗教学校指導者の能力向上を図ることをめざし、カリキュラム編成委員会の開催と周辺国調査およびイスラム宗教学校指導者を対象としたワークショップを開催する。
本事業では、SPFの東南アジアでのネットワークを活用し、タイ南部のイスラム宗教学校における世俗教育のあり方について、カリキュラム改定作業を行う場の提供と宗教学校指導者の能力向上を図ることをめざし、カリキュラム編成委員会の開催と周辺国調査およびイスラム宗教学校指導者を対象としたワークショップを開催する。
最終年度にあたる本年度は以下の活動を実施する。
- カリキュラム改訂および理解促進
(1)カリキュラム編成委員会の開催とパイロット運用の実施(2009年4月~、於ナコーンシータマラート)
タイ南部宗教学校指導者8名からなるカリキュラム編成委員会を開催する。委員会では、まだ着手していない「歴史」科目のカリキュラム改訂を行うと共に、既に試用段階に達している「数学」や「科学」などの科目については、タイ南部の5つの宗教学校でパイロット運用を行い、その結果を基に改善点について検討する。委員会は年20回程度開催される予定。
(2)シンポジウム開催(2009年8月、2日間、於ナコーンシータマラート)
タイ南部のイスラム・コミュニティ(宗教学校に子弟を通わせる保護者、地元有力者等)を対象に、新しいカリキュラムに関する理解促進を目的としてシンポジウムを開催し、カリキュラム編成の必要性や新しいカリキュラムの内容等について説明を行う。 - 宗教学校の指導者を対象とする能力強化ワークショップの開催(2009年11月、1月、於ナコーンシータマラート)
1年目、2年目に築いたネットワークを活用し、パタニを始めとするタイ南部の宗教学校の教師を対象として、能力強化ワークショップを開催する。具体的には、参加者をジュニアとシニアに分け、新カリキュラムの内容習熟および教授法をテーマに計8回(シニア5回、ジュニア3回)程度実施する。
一般事業 文明の諸問題に対する総合的理解の試み に属する事業
- グローバリゼーションに対する文化指標の開発
- 知的財産の公共的活用促進のための仕組み作りと評価
- イスラム宗教学校におけるカリキュラム改定支援
- グローバリゼーションに対する文化指標の開発
- 先進4か国の産学連携メカニズムに関する国際比較研究
- 知的財産の公共的活用促進のための仕組み作りと評価
- 技術革新制度における大学の役割とインパクト
- イスラム宗教学校におけるカリキュラム改定支援
- 人間の安全保障指標作成にむけてのイニシアチブ
- グローバリゼーションに対する文化指標の開発
- 知的財産の公共的活用促進のための仕組み作りと評価
- 先進4か国の産学連携メカニズムに関する国際比較研究
- 人間の安全保障指標作成にむけてのイニシアチブ
- イスラム宗教学校におけるカリキュラム改定支援
- 技術革新制度における大学の役割とインパクト
- 生命科学における市場化と公共性のデータベース作成
- 知的財産権のインパクトに関する評価と国際比較分析
- 知的財産権のインパクトに関する評価と国際比較分析
- 生命科学における市場化と公共性のデータベース作成
- オープン型特許プールモデルの開発と評価