【APBI】エッセイ:ミャンマー・2021年クーデター後のロヒンギャ人難民キャンプ (2) ―ラカイン州政治情勢に翻弄される難民たち―
本エッセイ(第2回/全3回)は、バングラデシュ側のロヒンギャ人難民キャンプで暮らす人々の声を通じて、彼らの生活実態を描きます。筆者は現地調査の一環として家庭を訪問し、若者や女性たちから教育や労働、家族の喪失、将来への不安などについて聞き取りを行いました。難民キャンプでは支援団体による雇用のほか、非公式な労働も広がっており、現地のベンガル人との関係性も複雑です。一方で、治安の悪化や勢力争いも報告されており、難民たちは不安定な環境の中で暮らしています。現場の声を通じて、制度の限界と人間の尊厳を問い直します。
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