-
2023.03.30
2021年クーデター以降の日本におけるミャンマー民主化運動:在日ミャンマー人は変化したのか
-
2023.03.03
バングラデシュ、チッタゴン丘陵-「内紛」という形の暴力の悪循環へ
-
2023.03.03
慣習林の承認と開発許可の見直しはパプアのコミュニティを救えるか:パーム油生産の事例から
-
2023.01.25
ミャンマー国軍における「法の支配」と今後の展望
-
2019.02.04
バングラデシュ・チッタゴン丘陵地帯における少数民族に関する教育及び言語政策に関する現状
田中志歩(香川大学教育学研究科学校教育専攻修士課程) 大河川が運ぶ土砂で造られたデルタ地帯のバングラデシュの中で、チッタゴン丘陵地帯は、バングラデシュ東南部に位置し、アラカン山脈につながるバ
-
2018.11.16
バンサモロ和平住民投票 ‐ 新しく且つ画期的な局面を迎えて
西サハラ:「行き詰まり」の構図と打開への展望のコピー西サハラ:「行き詰まり」の構図と打開への展望のコピー西サハラ:「行き詰まり」の構図と打開への展望のコピー
-
2018.10.23
ラカイン州の人々の平和で公平かつ豊かな未来に向けて: ラカイン州諮問委員会最終報告書
ミャンマー(ビルマ)から流出したロヒンギャ難民の問題は国際的イシューと化している。2017年8月に生じた「アラカン・ロヒンギャ救世軍(ARSA)」を自称する武装集団によるラカイン州北西部の警察施設等への攻撃をきっかけに、ミャンマー政府軍や警察、身元不明の「民兵」らによる行き過ぎた捜索や圧迫が起こり、数多くのロヒンギャ一般住民が迫害され、居住地であったラカイン州北西部から追い出され、その数は最終的に70万人にも達した。
-
2018.08.10
バングラデシュのロヒンギャ難民キャンプ―2018年1~2月の現地調査より
田中志歩(香川大学教育学研究科学校教育専攻修士課程) 大河川が運ぶ土砂で造られたデルタ地帯のバングラデシュの中で、チッタゴン丘陵地帯は、バングラデシュ東南部に位置し、アラカン山脈につながるバ
-
2018.08.10
「イスラーム復興」のもう一つの顔
タイ深南部(パッターニー県、ヤラー県、ナラーティワート県とソンクラー県の一部)では、2004年にタイ政府と反政府武装組織の抗争が激化してから、10年以上の月日が経った。深南部で続く紛争の背景に関して、これまで数多くの貴重な研究が蓄積されてきた。論点となってきたのは、おもに政治と歴史である。タイ政府による抑圧的政策や権力濫用が、パタニ・マレー語を母語とする深南部のマレー・ムスリムの周縁化と分離独立運動の興隆をもたらした。
-
2018.07.28
ドゥテルテ政権:バンサモロ新自治政府設立のための法律成立
2018年7月26日、ドゥテルテ大統領がバンサモロ・ムスリム・ミンダナオ自治地域組織法(Organic Law for the Bangsamoro Autonomous Region in Muslim Mindanao, 通称バンサモロ組織法、Bangsamoro Organic Law: BOL)[1]に署名をした。これにより、南部にバンサモロの新自治政府を設立し、MILF(Moro Islamic Liberation Front, モロイスラム解放戦線)との武力紛争を終結する和平プロセスが大きく前進した。
-
2018.07.03
「デーオバンド派」とは何か-南アジアのイスラーム過激派?
「デーオバンド派」とは何か-南アジアのイスラーム過激派? 拓 徹 (京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・客員准教授/ 人間文化研究機構総合人間文化研究推進
-
2018.06.20
反政府武装勢力の協力者なのか政府の人間なのか マクター・シーカチと「容疑者」になること
この記事は、タイ深南部の紛争地域で、タイ政府側からも、武装勢力側からも、村人からも容疑者として扱われ、苦しい立場に追いやられた一人の若者の経験を、現地若手ジャーナリストが取材したものである。
-
2018.06.20
タイ深南部紛争地帯における治安事件の容疑者の暮らし
タイ深南部の紛争地域では、多くの若者が容疑者として服役し、刑期が終わって家に戻っても普段の生活に戻れず苦しい状況に追い込まれている。この記事は、そうした彼らが直面している問題の一部について現地インタビューをもとに紹介している。
-
2018.06.12
コロンビアの平和を思い描き、誰も排除されることのない和解に向けた道筋を作る
コロンビア 背景 コロンビアは長年にわたって内戦が続く西半球唯一の国である。1960年代半ばから、コロンビア革命軍―人民軍(FARC-EP)や民族解放軍(ELN)などの多くの武
-
2018.05.23
法の裁きと集落の人間関係 プロムプラシット寺院事件:癒えない傷跡
タイ深南部紛争においては、特に2004年に治安が悪化して以降、仏教僧と公立学校の教師がタイ政府による支配の象徴として暴力の対象となり、これが現地に住む仏教コミュニティの不安を煽り、ムスリムコミュニティへの不信感と憎悪の感情を深めてきた。
-
2018.05.23
バルヤーン・ウェーマノーとポンドック・ジハードからの教訓
タイ深南部では、タイ政府側の治安部隊と、タイ政府からの分離独立を求めているマレー系武装勢力との対立が2004年以降深刻化している。最大の武装勢力は、BRN(Barisan Revolusi National:民族革命戦線)であると言われているが、BRNの組織の実態とメンバーのリクルート方法にはわかっていないことが多い。
-
2018.03.26
バングラデシュからみたロヒンギャ難民問題:その背景と難民キャンプの現状
2017年8月の「アラカン・ロヒンギャ救世軍」(ARSA)を名乗る武装勢力によるミャンマー警察・軍関連施設の襲撃のあと、70万人ものロヒンギャが国境を越えてバングラデシュ側に避難した。現地報道によると、それまでにバングラデシュにいた人びとと合わせて、計111万のロヒンギャが、難民となってバングラデシュ国内で生活を送っている。
-
2018.03.26
21世紀ピンロン連邦和平会議の現状と今後の展望
-
2018.03.26
マラウィ市街戦:復興と「歴史的不正義」のゆくえ
2017年10月23日、フィリピンのロレンサナ国防長官は、ミンダナオ島・マラウィ市で展開された「マウテ・グループ」との戦闘の終息宣言を発表した。「マウテ・グループ」とは、マウテ家のオマルとアブドゥッラーという兄弟が中心であったためそう呼ばれているが、本人たちは「イスラム国(IS)」と名乗っていた[1]。
-
2018.03.20
バングラデシュ、チッタゴン丘陵の最近の政治動向
チッタゴン丘陵は、バングラデシュ南東部に位置するなだらかな丘陵地帯である。古くから、モンゴロイド系の民族がここで焼畑農業を営み暮らしてきた。現在11の民族、約60万人がここで暮らしている。宗教は仏教徒が一番多いが、ヒンドゥ教徒、キリスト教徒もいる。