フィリピン南部SOUTHERN PHILIPPINES

  • バンサモロ・ムスリム・ミンダナオ自治地域(BARMM)初議会選挙 武力紛争終焉への転換点となるか

    2026.10.15

    石井 正子新着フィリピン南部
    バンサモロ・ムスリム・ミンダナオ自治地域(BARMM)初議会選挙 武力紛争終焉への転換点となるか

    2026年9月14日、バンサモロ・ムスリム・ミンダナオ自治地域(BARMM)で初の議会選挙が実施される。これは、長年にわたるフィリピン南部の武力紛争と和平プロセスの大きな節目となる一方、MILF指導者層の分裂、中央政府の介入、選挙不正への懸念など、多くの不安要素を抱えたまま迎える選挙でもある。本稿では、その歴史的背景と制度的特徴、主要な対立構図、そして和平の行方を左右する論点を整理する。


  • バンサモロ和平住民投票 ‐ 新しく且つ画期的な局面を迎えて

  • ドゥテルテ政権:バンサモロ新自治政府設立のための法律成立

    2018.07.28

    石井 正子フィリピン南部
    ドゥテルテ政権:バンサモロ新自治政府設立のための法律成立

    2018年7月26日、ドゥテルテ大統領がバンサモロ・ムスリム・ミンダナオ自治地域組織法(Organic Law for the Bangsamoro Autonomous Region in Muslim Mindanao, 通称バンサモロ組織法、Bangsamoro Organic Law: BOL)[1]に署名をした。これにより、南部にバンサモロの新自治政府を設立し、MILF(Moro Islamic Liberation Front, モロイスラム解放戦線)との武力紛争を終結する和平プロセスが大きく前進した。


  • マラウィ市街戦:復興と「歴史的不正義」のゆくえ

    2018.03.26

    石井 正子フィリピン南部
    マラウィ市街戦:復興と「歴史的不正義」のゆくえ

    2017年10月23日、フィリピンのロレンサナ国防長官は、ミンダナオ島・マラウィ市で展開された「マウテ・グループ」との戦闘の終息宣言を発表した。「マウテ・グループ」とは、マウテ家のオマルとアブドゥッラーという兄弟が中心であったためそう呼ばれているが、本人たちは「イスラム国(IS)」と名乗っていた[1]。


  • 新バンサモロ基本法の起草にあたるバンサモロ移行委員会の挑戦

    2018.01.20

    石井 正子フィリピン南部
    新バンサモロ基本法の起草にあたるバンサモロ移行委員会の挑戦

    2017年2月24日、新たにバンサモロ基本法案(BBL)を起草するために、バンサモロ移行委員会(Bangsamoro Transition Commission: BTC)のメンバーが再編成された。その目的はムスリム・ミンダナオ自治地域に代わる新たな自治政府を設立するためである。BTCは、2017年6月16日にBBLを起草し、7月17日にドゥテルテ大統領に提出した。しかしながら、2017年9月現在においても大きな進展はみられない。