セミナー 戦略・抑止グループ
SPF-ORF 公開シンポジウム

西太平洋におけるインド

関心と関与の拡大、そして地域の対応

共催:公益財団法人 笹川平和財団(SPF)
   オブザーバー・リサーチ財団(ORF)
現在、インド太平洋においては地政学的なパワーバランスが変動する決定的な時期にあると言えます。東アジアと東南アジアにおける政治・経済の動向と安全保障の展望はその中核的な構成要素であり、これら西太平洋地域におけるインドの役割もまた重要度を増しています。実際、この数年インドは地域情勢への関心を高めており、今年8月には南シナ海でフィリピン海軍と初の合同パトロールを実施するなど、日本以外のパートナーとの連携も深めています。今般、笹川平和財団(SPF)ではインド最大手シンクタンクのオブザーバー・リサーチ財団(ORF)との共催で、日印協力の視点からインドの西太平洋への積極的な関与を明らかにし、地域の安全保障に及ぼし得る機会とリスクの評価を行うことを目的とした、公開シンポジウムを開催します。

本シンポジウムでは、ORFにおいて研究・外交政策担当の副理事長を務めるハーシュ・パント教授をお招きし、中国本土と台湾の両岸関係に対する懸念を含め、西太平洋におけるインドの関心と関与について基調講演を行います。また、パネルディスカッションでは、地域の対応に焦点を当て、日本、台湾、インドネシアの有識者が、安全保障、軍事、国際関係の観点からそれぞれの見解を述べ議論します。

お申込みについて

本シンポジウムは会場での参加のみとなります。
参加をご希望の方は、12月1日(月)12時00分までに本ページよりお申し込みください。
※会場の都合により、定員に達し次第、受付を締め切らせていただきます。

※お申し込みの際は、メールアドレスを正しくご入力ください。
お申し込み後に「仮登録確認メール」が届きますので、メールに記載のURLを24時間以内にクリックし、登録を完了してください。登録が未完了のままのお問い合わせが増えておりますので、ご注意ください。

※仮登録確認メールが届かない場合は、「spfpr@spf.or.jp」からのメールが迷惑メールフォルダに振り分けられていないかご確認ください。

※ご入力いただいた個人情報は、当財団が主催または後援するセミナー・講演会等のご案内に使用させていただきます。

※駐車場はございませんので、お越しの際は公共交通機関をご利用ください。
事務局
笹川平和財団 日米・安全保障研究ユニット 戦略・抑止グループ
Email:unit-event-3@spf.or.jp
Tel:03-5157-5140

※取材に関するお問い合わせは、経営企画部広報課までお願いいたします。
テレビ取材をご希望の際は、事前にご一報ください。
Email:spfpr@spf.or.jp
Tel:03-5157-5389

プログラム

15:00 開会挨拶
兼原 信克(笹川平和財団 常務理事)
15:15 基調講演
ハーシュ・パント教授(ORF副理事長・研究・外交政策担当)
「西太平洋におけるインド:地域の安定に向けた野心と役割」
15:40 パネルディスカッション
モデレーター:
西田 一平太(笹川平和財団 上席研究員)

パネリスト: 
  • 尾藤 由起子 氏:海上自衛隊幹部学校 戦略研究室長(海上自衛隊1等海佐・博士)
  • 廖 孝娟 氏:国立台湾大学政治学部 准教授(博士)
  • リスティアン・アトリアンディ・スプリヤント氏:インドネシア大学 国際関係学部 講師(博士)
17:00 閉会
※講演者、演題については予告なく変更することがありますので、予めご了承下さい。

講演者

兼原 信克
開会挨拶

兼原 信克

笹川平和財団 常務理事

プロフィール

1959年山口県生まれ。東大法学部卒業後、外務省入省。条約局国際法課長、北米局日米安全保障条約課長、総合外交政策局総務課長、欧州局参事官、国際法局長などを歴任。国外では欧州連合、国際連合、米国、韓国の大使館や政府代表部に勤務。2012年発足の第二次安倍政権で、内閣官房副長官補(外政担当)、国家安全保障局次長を務める。2019年に退官後、2020年から2025年3月まで同志社大学特別客員教授を務める。2023年より笹川平和財団常務理事。2025年4月より麗澤大学特任教授。2015年仏政府よりレジオンドヌール勲章を受勲。

ハーシュ・パント教授
講演者

ハーシュ・パント教授

ORF 副理事長(研究・外交政策担当)

プロフィール

ハーシュ・V・パント教授は、ニューデリーのオブザーバー・リサーチ財団(ORF)にて研究・外交政策部門の副理事長を務めている。また、ロンドン大学キングス・カレッジのキングス・インド研究所において国際関係論の教授を務めており、デリー大学越境問題学部の名誉ディレクターでもある。これまでに、インド経営大学院バンガロール校やバナーラス・ヒンドゥー大学などで客員教授を務め、米国・カナダ・オーストラリアの研究機関においても客員研究員として活動してきた。
現在の研究テーマはアジアの安全保障であり、"Power and Purpose: Rediscovering Indian Foreign Policy in Amrit Kaal" (共著/未訳:Rupa, 2025)などインドの外交政策やインド太平洋地域に関する著書を多数執筆。また、ジャパン・タイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナル、ヒンドゥスタン・タイムズなど、国内外の主要メディアに定期的に寄稿している。

尾藤 由紀 氏
パネリスト

尾藤 由紀 氏

海上自衛隊幹部学校 防衛戦略教育研究部主任教官兼戦略研究室長(海上自衛隊1等海佐・博士)

プロフィール

海上自衛隊幹部。入隊後、厚木航空基地隊員、防衛事務次官付、海上幕僚監部渉外班員、情報本部、海上自衛隊幹部学校戦略研究室教官など歴任した。2018年~2022年まで、米海軍大学(U.S. Naval War College)連絡官兼Military Professorを務めた。 2023年に第2術科学校教育第2部長として情報戦課程を新設した。2024年から現職を務める。学歴:上智大学理工学部化学科卒業(学士:工学)、防衛大学校総合安全保障研究科修了(修士:安全保障学)、拓殖大学大学院国際協力学研究科修了(博士:安全保障学)

廖 孝娟 氏
パネリスト

廖 孝娟 氏

国立台湾大学政治学部 准教授(博士)

プロフィール

廖小娟(Hsiao-chuan Liao/Mandy)氏は、台湾・台北の国立台湾大学政治学部の准教授である。米国サウスカロライナ大学政治学部にて博士号を取得。専門分野は、国際紛争、国際関係理論、外交政策、意思決定、米中日関係、インド太平洋の安全保障などである。これまでに、国内外の学術誌に多数の研究成果を発表している。

リスティアン・アトリアンディ・スプリヤント 氏
パネリスト

リスティアン・アトリアンディ・スプリヤント 氏

インドネシア大学 国際関係学部 講師(博士)

プロフィール

リスティアン・アトリアンディ・スプリヤント氏(通称:リスティアン/アンディ)は、インドネシア大学(UI)国際関係学部の講師であり、同大学社会政治学部のASEAN研究センターの研究員である。また、ジャカルタに所在するインドネシア中国学フォーラム(FSI)の研究フェローも務めている。
シンガポールの南洋理工大学(NTU)にて戦略研究の修士号、インドネシア大学にて国際関係学の学士号を取得している。以前は、NTUの海洋安全保障プログラムに勤務していた。海洋戦略、安全保障、国際関係に関する研究・執筆を行っており、代表的な著書に『Naval Modernisation in Southeast Asia』(2018年、Palgrave社、Geoffrey Till氏との共著)がある。オーストラリア国立大学にて博士号(戦略・防衛研究)を取得しており、博士論文は「冷戦期における米国をめぐる豪・印関係(1945–1978)」である。

西田 一平太
モデレーター

西田 一平太

笹川平和財団 上席研究員

プロフィール

英ロンドン政治経済学院大学院卒(開発学修士)。民間企業勤務の後、南スーダン・リベリアなどにて緊急人道援助活動に従事。帰国後、内閣府国際平和協力本部事務局研究員。東京財団研究員を経て2016年10月、笹川平和財団に移籍。インド太平洋における安全保障協力、対外援助、国際平和活動等に関する政策研究を行う。業績として「防衛外交とは何か‐平時における軍事力の役割」(共編著、勁草書房 2021年)、”The European Union as a Security Actor in the Indo-Pacific: Perceptions and Responses from the Region" (共編著、Palgrave Macmillan社 2024年)など多数。防衛省能力構築支援有識者委員会座長(2023年‐)、外務省開発協力適正会議委員(2018年‐)、法政大学非常勤講師(2016年‐)も務める。

開催一覧

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