セミナー 第1グループ(戦略対話・交流促進担当)
日本・ブラジル相互理解促進セミナー

友好関係130周年のその先へ

主催:公益財団法人 笹川平和財団
1908年に「日伯修好通商航海条約」が締結されて以降、移民船「笠戸丸」がブラジル・サンパウロ州のサントス港に到着し、多くの日本人がブラジルへ渡航しました。2025年はこの条約締結から130年の節目にあたりました。

現在、ブラジルには約270万人の日系人が暮らしており、その規模は世界最大です。日系移民とその子孫は、政治・経済・学術・医療など多様な分野で活躍しています。一方、現代の日本社会では、日系人に対する認識は限定的であり、南米日系社会との交流も十分とは言えません。

このような背景のもと、笹川平和財団第1グループでは、政府関係者が実施する公式外交(Track1)と、民間外交(Track2)の間の「1.5外交」の観点から、政治や外交と共に民間の交流、人材育成も含め南米日系社会と日本との間での相互理解と関係を深化させる活動を展開しています。

今般、日系ブラジル人の連邦下院議員やサンパウロ市議会議員を日本に招へいします。本招へいの機会を捉え、日系ブラジル人の若手政治家によるパネルディスカッションを実施し、冒頭は日本に在住するブラジル専門家より、政治、外交、日系社会の視点を交え、日伯交流の重要性につきお話いただきます。戦前・戦後に日本人の祖先がブラジルに渡たり、その後ブラジルや日本社会の発展に多大なる貢献をしてきました。本セミナーへの参加を通して、地理的に遠いブラジルとの繋がりを実感していただき、更には世界の平和と安定に影響力を有する南米の地域大国である同国への理解を深めていただける機会になればと思います。

セミナー後半は質疑応答を予定しておりますが、事前に受け付けた質問のみを回答の対象といたします。お時間の関係から全てのご質問への回答ができない可能性がありますことを予めご了承ください。
登壇者およびプログラム内容は予告なく変更する場合があります。
本セミナーは日本語・ポルトガル語同時通訳です。英語での配信はございません。

お申込みについて

本セミナーは、会場参加とオンライン参加のいずれかをお選びいただけるハイブリッド形式で開催します。
ご希望の参加方法を選択のうえ、1月29日(木)12時00分までに本ページよりお申し込みください。
オンラインでお申し込みの方は、ご登録完了後にお送りするお申込受付メールにて、視聴用URLをご案内いたします。

※お申し込みの際は、メールアドレスを正しくご入力ください。
お申し込み後に「仮登録確認メール」が届きますので、メールに記載のURLを24時間以内にクリックし、登録を完了してください。登録が未完了のままのお問い合わせが増えておりますので、ご注意ください。

※仮登録確認メールが届かない場合は、「spfpr@spf.or.jp」からのメールが迷惑メールフォルダに振り分けられていないかご確認ください。

※ご入力いただいた個人情報は、当財団が主催または後援するセミナー・講演会等のご案内に使用させていただきます。

※本セミナーにおける各講演のタイトルと内容は講演者自身の見解に基づくものであり、当財団の公式見解ではありません。

事務局
笹川平和財団 第1グループ(戦略対話・交流促進担当)
E-mail: asia@spf.or.jp
Tel: 03-5157-5160

※取材に関するお問い合わせは、経営企画部広報課までお願いいたします。
テレビ取材をご希望の際は、事前にご一報ください。
E-mail: spfpr@spf.or.jp
Tel: 03-5157-5389

プログラム

13:30-13:35 主催者挨拶
13:35-13:40 来賓挨拶
13:40-14:00 講演①
「危機の時代のブラジル政治と日本外交――日伯関係をどう位置づけるか」
14:00-14:20 講演➁
「在日日系ブラジル人達の日本社会との連携と活躍」
14:20-14:35 休憩
14:35-15:05 パネルディスカッション➀
「日系ブラジル人政治家の役割と日伯両国からの期待」
15:05-15:35 パネルディスカッション➁
「サンパウロ市を中心とした日系リーダーの活躍」
15:35-15:55 質疑応答
15:55-16:00 閉会挨拶
※講演者、演題については予告なく変更することがありますので、予めご了承下さい。

講演者

萱島 信子
主催者挨拶

萱島 信子

笹川平和財団 常務理事

プロフィール

1959年京都生まれ、京都大学文学部を卒業後、独立行政法人国際協力機構(JICA)で主に教育開発事業に従事し、バングラデシュ事務所長、人間開発部長、JICA研究所長、理事等を歴任。その間に、ユネスコ国際教育計画研究所、パリ第5大学DEA課程で学んだ後、名古屋大学国際開発研究科で博士号を取得。日本の教育協力事業の立案や実施に主導的な役割を果たしながら、同時に教育開発や高等教育国際化の研究にも取り組み、多くの学術書や論文を出版してきた。2025年より笹川平和財団常務理事に就任し、アジアとの戦略対話・交流促進・平和構築支援や日中交流事業などを担当する。
(独)JICA緒方貞子平和開発研究所シニアリサーチアドバイザー、(財)本田財団理事、(財)日本国際教育支援協会理事、(財)ケア・インターナショナル・ジャパン理事、(財)放送番組国際交流センター評議員他兼任。

TBD
来賓挨拶

TBD

在京ブラジル大使館

舛方 周一郎
講演①/モデレーター

舛方 周一郎

慶應義塾大学 法学部 政治学科 准教授

プロフィール

1983年群馬県生まれ。2007年上智大学外国語学部ポルトガル語学科卒業、2018年に同大学大学院グローバル・スタディーズ研究科博士後期課程修了(博士(国際関係論))。2014年より神田外語大学講師、2020年から東京外国語大学講師、2024年同大学准教授を経て、2025年より慶應義塾大学法学部政治学科准教授。専門は現代ラテンアメリカ政治外交(特にブラジル)と環境政治。

早田 幸太郎
講演➁

早田 幸太郎

弁護士/在日日系ブラジル人

プロフィール

ブラジル出身の弁護士。サンパウロ州弁護士会OAB/SP(1996年登録)および日本弁護士連合会・東京弁護士会(2023年登録)所属。東京・名古屋・浜松の在日ブラジル総領事館付の弁護士として在日ブラジル人コミュニティの法務支援。取扱分野は民事、刑事、商事等、日伯間の渉外案件を中心に対応。PUC-SP卒、LL.M.(市場法)・MBA(金融)。日伯金融業界で20年以上の実務経験を有する。検察庁等で司法通訳業務にも従事。日本ブラジル中央協会理事、日伯商工会議所理事。

キン・カタギリ
パネルディスカッション➀

キン・カタギリ

ブラジル連邦下院議員

プロフィール

キン・カタギリは2018年に下院議員に初当選し、465,310票を獲得した。「Movimento Brasil Livre(MBL)」の創設者である。この運動は、元大統領ジルマ・ルセフの弾劾において重要な役割を果たした。2015年、キン氏はTIME誌により「世界で最も影響力のある若者30人」の一人に選出された。2016年、MBLが主導した3月13日のデモには、ブラジル全土で300万人以上が参加した。2022年、彼は再び連邦下院議員に選出され、295,000票以上を獲得。2025年には『法服と演壇の間で:1988年憲法以降、連邦最高裁が立法過程にどのように介入してきたか』という本を出版し、立法府と司法府の間の緊張関係を考察している。

ペドロ・アイハラ
パネルディスカッション➀

ペドロ・アイハラ

ブラジル連邦下院議員

プロフィール

ペドロ・アイハラは、ミナスジェライス州消防軍において災害管理と防災を専門とする軍事科学の学士号を取得している。また、ミナスジェライス連邦大学(UFMG)で法学の学士号を取得している。さらに、サンパウロ大学(USP)でプロジェクトマネジメント、ジュイス・デ・フォーラ連邦大学(UFJF)で防災・防衛を重視した公共管理、ファウンダソン・ドン・カブラルで経営管理、山口大学で災害リスク管理に関する大学院課程を修了している。加えて、ミナスジェライス連邦大学において司法アクセスと人権教育を専門とする法学修士号を取得している。彼は災害予防と人道協力に関する議会フロントの創設者であり、教授であり、ブラジル・ミナスジェライス州選出の連邦下院議員である。

ロドリゴ・グラール・ハヤシ
パネルディスカッション➁

ロドリゴ・グラール・ハヤシ

ブラジル・サンパウロ市 市議会議員

プロフィール

ロドリゴ・ハヤシ・グラールは、獣医師であり、社会民主党(PSD)所属の政治家である。2024年の市議会選挙において、サンパウロ市議会議員として3期目に当選した。2025年には、サンパウロ市経済開発・労働局長に就任し、起業促進、雇用創出、職業訓練の強化に加え、州都への投資誘致に取り組んでいる。主な政策課題は、経済開発、都市交通、観光振興、スポーツ・文化の奨励、市内のフェアやイベントの推進、ならびに中小企業経営者の保護である。

ジョージ・ハト
パネルディスカッション➁

ジョージ・ハト

ブラジル・サンパウロ市 市議会議員

プロフィール

ジョージ・ハトは医師であり、現在サンパウロ市議会議員として4期目を務めている。彼の活動は、健康の擁護とスポーツを通じた疾病予防に重点を置いている。
モジ・ダス・クルーゼス大学で医学の学位を取得し、市内の複数の一次医療施設(UBS)で勤務した経験を持つ。この経験により、公的医療制度が直面する課題を広く理解するに至った。住民との直接的な接触は、市議会における医療分野の積極的な議員団の重要性に関する彼の信念を強化した。故ジョージ・ハト下院議員の息子である彼は、父の歩みに沿った誠実、名誉、尊敬、感謝といった価値観を継承している。日本人移民の孫として文化的伝統を守り、市議会議員としてブラジルと日本の交流を強化するため、日系社会のイベントや社会的取り組みを支援している。

クラウジオ・クリタ
モデレーター

クラウジオ・クリタ

ブラジル日本文化福祉協会(文協) 理事

プロフィール

ジャパン・ハウス サンパウロにおいて運営・イベント・渉外部門のディレクターを務めている。広告・マーケティングの学位を有し、サンパウロ市の公式観光・イベント機関であるSPTURISに9年以上勤務した経歴を持つ。現在、ブラジル日本文化協会(文協)の理事、日本館(イビラプエラ公園)の管理委員会副会長、さらに2026年にブラジルで開催されるパンアメリカ日系人大会(COPANI)の会長を務めている。

小西 伸幸
閉会挨拶

小西 伸幸

第1グループ(戦略対話・交流促進担当) グループ長

プロフィール

東京大学教育学部教育心理学科を卒業後、日本電気株式会社に入社。同社人事勤労部に勤務の後、(独)国際協力機構(JICA)で27年間、開発途上国における国際協力業務に従事。東南アジアにおける高等教育・職業訓練分野の開発協力プロジェクトの立案・実施、途上国における社会的事業を対象とした民間セクター金融・投資プロジェクトなどに従事。2022年3月より、笹川平和財団にて、南・東南アジア、中東を中心とするアジア地域との国際協力・対話・交流事業の運営に従事している。

開催一覧

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