メッセージ

私たちの基本理念は、政治、思想、宗教、人種、国境を超えた人道的な活動を行っていくことです。

笹川日中友好基金は、この基本理念を守り、日中両国民の理解を深めるため、
1989年の設立から今日に至るまで、日中間の要望に応じた様々な活動を日中両国の友人たちと共に知恵を出し合い取り組んできました。

昨今の日本と中国を取り巻く国際環境は、ますます複雑化しています。
私たちの民間の立場から日中両国民の交流を促進する様々な活動も決して簡単ではない状況が続いています。

しかし、日本と中国はお互いに離れることのできない隣国同士です。
日中両国の平和と安定は、先人たちが築いてきた過去2000年に亘る歴史の延長上に必ず成り立つと考えています。
いま厳しい状況であればこそ、長期的な視野を持ち未来志向の活動を追求していくことが必要です。

今後の日中関係にどのような変化が訪れるとしても、
私たちは基本理念に込められた哲学を守り、日中両国の人々の心に訴えかけ、
心で理解を得られる活動を続けて参ります。

これまでの主な活動と沿革

  • 1982年
    日本財団(当時日本船舶振興会)、中国・衛生部の協力を得てハンセン病撲滅と差別撤廃を支援
  • 1985年
    笹川良一名誉会長、鄧小平氏、王震国家副主席ほか中国の国家指導者層と会談
  • 1986年
    日中笹川医学奨学金制度開始(現在、日中医学協会に設置)
  • 1989年
    笹川日中友好基金を設立(笹川平和財団財団に設置)
  • 1990年
    笹川良一名誉会長、江沢民中央総書記ほか中国の指導者層と会談
  • 1992年
    日中国交正常化20周年記念式典開催
    中国における「笹川良一ヤング・リーダー奨学基金」開始(現在、東京財団政策研究所に設置)
  • 1998年
    日中鉄道友好推進協議会設立
  • 1999年
    日本語図書寄贈事業開始(現在、日本科学協会実施)、中国86大学に日本語図書400万冊以上寄贈
  • 2001年
    日中佐官級交流事業開始
  • 2002年
    日中国交正常化30周年記念講演会、訪日団歓迎レセプション開催
    北京国際音楽祭に日本音楽財団、日本太鼓連盟が参加
  • 2008年
    中国で日本語教材「基礎日語」シリーズ刊行開始
  • 2010年
    中国で「現代日本理解図書」シリーズ刊行開始
  • 2012年
    日中国交正常化40周年を記念して「日中関係史1972-2012」刊行
    日中佐官級交流事業を中止
  • 2013年
    笹川杯日本知識大会開催(日本科学協会実施)
  • 2018年
    日中佐官級交流事業再開
  • 2019年
    新型コロナウイルス感染症拡大の影響により相互訪問の交流活動がすべて停止。一部の交流活動をオンライン交流に切り替える
  • 2022年
    日中国交正常化50周年を記念して中国研究者等による連続講演会、日中学生を対象に「日中未来創発ワークショップ」などを開催
  • 2023年
    相互訪問による交流活動再開

日中国交正常化50周年記念映像

本編映像
碩果累々 継往開來
— 笹川日中友好基金の軌跡 —

2022年、日中国交正常化50周年を記念して笹川日中友好基金の設立から現在に至る活動を振り返る映像を制作しました。タイトルの「碩果累々、継往開来」の言葉には、これまでの数々の成果を未来に受け継ぎさらに発展を続けてほしいという願いが込められています。

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