第1グループ(戦略対話・交流促進担当)
【開催報告】
第7回イラン短期研修(2025年2月)
公開日:2025.3.24
第1グループ(戦略対話・交流促進担当)では、日本人学生に対してイラン理解を深める機会を提供し、長期的かつ良好な両国関係の基礎を築くべく、イラン外務省付属の大学院大学である国際関係学院(School of International Relations、以下SIR)との共催で、日本人大学生のイラン短期研修を2016年度から実施しています(2020,2021年度はコロナ禍により未実施)。第7回となる今回は、2025年2月12日~2月24日(現地11泊)の日程で、公募で選抜された8名の学生が、ドーハ(カタール)、テヘラン、エスファハーン、カーシャーンでの4都市のプログラムに参加しました。
今回は本プログラム初の試みとして、カタール・ドーハに拠点を置く独立系メディア、アルジャジーラの協力を得て、同研究センターでの中東情勢に関する講義やニュースルームの視察、事務局長代理への表敬訪問等を実施しました。国際社会におけるカタールの役割やアルジャジーラの報道精神、西側諸国とは異なる視点での中東情勢分析を聞き、世界における日本や自分の立ち位置、日ごろのニュースとの接し方について深く考える機会となりました。
テヘランではSIR教授陣の講義、日本人学生によるプレゼンテーションとそれに基づくディスカッション、視察(イラン革命・聖戦博物館、国立博物館、ゴレスターン宮殿、バーザール等)、外務省等への表敬を通じ、現代イランの政治、外交、経済、社会、文化を学び、体感しました。また、塚田玉樹駐イラン日本国特命全権大使を表敬訪問し、日本の外交方針について話を伺った他、昼食会も開催されました。他にもNHKテヘラン支局と在イラン日本国大使館にて、記者や外交官からイランでの生活や業務の内容、仕事に対する姿勢について話を聞き、報道や外交の裏側を垣間見ることができました。
続くエスファハーン、カーシャーンでは、イマーム広場、ジョルファー地区、フィーン庭園、カーシャーネ・メフル身体障害者支援センター、スィーアルク遺跡等などを訪れ、イランの歴史や文化、手工芸、社会、宗教観を学びました。
また帰国後には、当財団で帰国報告会を開き、学生一人一人がイランやその他の中東地域関連業務に携わる日本政府や関係機関の職員、ジャーナリスト、研究者を前に、研修の成果や今後の抱負について発表しました。
本研修に参加した学生による報告書は、以下リンクよりご覧いただけます。※所属・学年は研修参加当時
本研修に参加した学生による報告書は、以下リンクよりご覧いただけます。※所属・学年は研修参加当時
アルジャジーラ研究センターにて、中東情勢に関する講義をしてもらいました。(撮影:同行職員。以下同様)
アルジャジーラのニュースルームにて、実際にニュースを撮影している様子を視察しました。
SIRでの講義と日本に関するプレゼンテーションの後、両国学生でディスカッションを行いました。
イスラム革命・聖戦博物館にて、平和な日常が突如戦場になる恐怖を体感しました。
NHKテヘラン支局にて、イランでの業務の楽しさや難しさ、報道姿勢などをうかがいました。
在イラン日本国大使館にて、昼食会を開催していただきました。
テヘランではSIR学生が常に同行してくれ、イランの食べ物や生活、文化等について様々なことを教えてくれました。
Economic Cooperation Organization(ECO)にて、イランと周辺国との協力関係について学びました。
エスファハーンのアリカプ宮殿からイマーム広場を見下ろし、400年の歴史に思いを馳せました。
カーシャーンの身体障害者施設にて、熱意ある利用者と職員の方々が生み出す美しい手工芸品に感銘を受けました。
※ 画像につきましては、事前の許可なくスクリーンショット等の撮影、転載はお控えください。また、報告書を含む資料の二次利用は出来かねます。
過去の開催報告は以下リンクよりご覧いただけます。
第6回(2024年2月) 第5回(2023年2月) 第4回(2019年12月)
第3回(2018年12月) 第2回(2017年12月) 第1回(2017年2月)
お問い合わせ先
笹川平和財団 第1グループ(戦略対話・交流促進担当)
担当者:木村
E-mail:middleeast-islam@spf.or.jp
笹川平和財団 第1グループ(戦略対話・交流促進担当)
担当者:木村
E-mail:middleeast-islam@spf.or.jp