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第3グループ(社会イノベーション推進担当)

【開催報告】シンポジウム 『外国人コミュニティと共につくる多文化共生社会』

―フィリピン、ネパール、ウズベキスタンの事例から―

笹川平和財団 第3グループ(社会イノベーション推進) 研究員 岩品 雅子



ページ公開日:2025年8月6日
最終更新日:2025年8月6日

主催: 笹川平和財団
共催: フィリピン共和国大使館、ネパール大使館、ウズベキスタン共和国大使館
後援: 出入国在留管理庁
協力: NPO法人国際活動市民中心(CINGA)
開催日時: 2025年6月19日(木)14:00-16:30 (JST)
会場: 笹川平和財団 11階国際会議場・オンライン(Zoom)配信

概要

笹川平和財団 常務理事 安達一

本シンポジウムでは、冒頭の当財団安達一常務理事からの開会の挨拶の後、フィリピン、ネパール、ウズベキスタンの大使館関係者、出入国在留管理庁、在外フィリピン人委員会、外国人コミュニティ、日本の市民社会の代表者らが参加し、以下のようなテーマについて発表と議論が行われました。 

  • 日本に暮らすフィリピン、ネパール、ウズベキスタン出身者の現状と課題  
  • 各国大使館やコミュニティによる取り組み  
  • 外国人との共生を促進するための制度整備や情報提供のあり方 


2023年度より、各関係機関が連携して渡航前・後のオリエンテーションを実施してきました。その中で明らかになったのは、外国人コミュニティと連携して、実際に必要な情報を確実に届ける仕組みづくりの重要性です。 

外国人住民の状況や課題は、ライフステージごとに変化します。したがって、来日時の支援にとどまらず、日本側と外国人コミュニティが継続的に連携し、情報提供や相談体制を充実させていく必要性が強調されました。

【第1部 実践報告】
講演:各国大使館による取組み

ドゥルガ・バハドゥール・スベディ ネパール国特命全権大使

ドゥルガ・バハドゥール・スベディ   ネパール国特命全権大使

スベディ大使は、日本が多文化共生社会の構築に取り組んでいることに対し、深い感謝の意を表し、ネパールと日本の間にある歴史的・外交的な強い絆を強調しました。日本に暮らす外国人の中でネパール人は5番目に多く、その貢献を称賛しました。さらに、日本が必要とする人材を供給するうえで、ネパールが大きな可能性を持っていると述べ、日本政府および国民による支援と温かい受入れにあらためて謝意を示しました。 

ミレーン・J・ガルシア・アルバノ フィリピン共和国特命全権大使(ビデオメッセージ)

ミレーン・J・ガルシア・アルバノ  フィリピン共和国特命全権大使   (ビデオメッセージ)

ミレーン大使は、日本におけるフィリピン人の増加と、医療、教育、技能労働など多様な分野における重要な役割を強調しました。また、フィリピン政府が実施している、渡航前研修から法的支援、地域での支援までを含む包括的な取組みについて紹介しました。母親向けガイドブックや地域主導のオリエンテーションなど、複数機関との連携も紹介されました。今後の課題として、高齢者ケアや災害対策を挙げ、移住とは単に人が移動することではなく、国境を越えて生活・家族・未来を築くことだと述べました。そして、「関係機関や地域の人々の思いやりと協力があれば、移住者は成長する力を得ることができる」と締めくくりました。 

リクシボエフ・ユスフフジャ ウズベキスタン共和国大使館 二等書記官 兼 領事

リクシボエフ・ユスフフジャ ウズベキスタン共和国大使館 二等書記官 兼 領事

リクシボエフ氏は、日本国内で拡大しているウズベキスタン人コミュニティと、彼らが農業、建設や介護などの重要分野に果たしている役割について言及しました。また、渡航前研修や到着後の法的支援など、ウズベキスタン政府の具体的な取り組みを紹介し、不法移住の防止や法令遵守の重要性を強調しました。地域主導によるオリエンテーション活動については高く評価し、信頼と統合の促進につながるものだと述べました。最後に、「包摂は、公平・尊重・責任の共有から始まる」と語り、安全で人道的な移住を支える継続的な努力を表明しました。

講演: 「外国人材の受入れ・共生に関する出入国在留管理庁の取組み」

(在留管理支援部 部長 福原 申子 氏)

出入国在留管理庁在留管理支援部   部長 福原氏

福原氏は、在留外国人の多くが20〜30代であり、来日後に出産や育児、子どもの就学といったライフイベントを迎える人が増えていること、こうした背景から、生活者としての多面的な支援が求められていると強調しました。そのため、入国前・入国後の両段階で、日本の社会制度やルールを理解するためのオリエンテーションが重要であり、日本で暮らす外国人の方々の協力を得て、それらを出身国の社会的・文化的背景と比較しながら学習することが、より効果的であると指摘しました。そして、外国人コミュニティとのコミュニケーションが今後さらに重要になるとし、育成就労制度の導入によって外国人住民の増加が見込まれるなか、分断や排斥を生まない社会づくりのためには、関係者の連携と、日本人と外国人が隣人として互いに尊重し合える環境が必要であると訴えました。(詳細は資料参照)図形 
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会場の様子

報告:「新人流時代の共生社会モデル構築」事業における取組み

(笹川平和財団 第3グループ 研究員 岩品 雅子 氏)

笹川平和財団第3グループ       研究員 岩品 雅子

岩品雅子研究員は、現在オリエンテーションを実施しているフィリピン、ネパール、ウズベキスタンからの来日者の特徴について説明しました。さらに、各国の外国人コミュニティとの協力を通じて明らかになった新規来日者の課題、およびオリエンテーションの内容について報告しました。(詳細は資料参照)図形 

実践報告:各国コミュニティによるオリエンテーション活動

ネパール:CINGA(国際活動市民中心) サッキャ・ミナ 氏

ネパール・コミュニティのCINGAコーディネーター、サッキャ・ミナ氏

サッキャ氏は、ネパール人コミュニティリーダーへの研修を通じて、リーダーが日頃受けている相談内容をオリエンテーションに反映させた取組みを紹介しました。現場での実態に即した内容にすることで、新規来日者が直面する問題に対応しやすくなるよう工夫されています(詳細は資料参照)。

ウズベキスタン:アリエワ・マヒリヨ 氏(ウズベキスタン人コミュニティ)

ウズベキスタン・コミュニティの   アリエワ・マヒリヨ 氏

アリエワ氏は、在日ウズベキスタン人が実際に抱えている困難について報告しました。その上で、そうした課題に基づいて作成されたオリエンテーション動画の内容を紹介しました。映像を通じた情報発信により、視覚的かつ具体的に問題を伝える工夫がなされています(詳細は資料参照)。 

フィリピン:ダンテ・クリンク・アング II 氏(在外フィリピン人委員会 委員長)

在外フィリピン人委員会委員長     ダンテ・クリンク・アング II 氏

アング氏は、フィリピン政府が実施している渡航前研修(Pre-Departure Orientation Seminar: PDOS)と、日本側と連携して実施しているオリエンテーションについて紹介しました。来日前・来日後の双方における支援体制の重要性が強調されました(詳細は資料参照)。 

フィリピン:島田ビトゥイン 氏(Kakehashi代表)

フィリピン・コミュニティ    Kakehashi代表 島田ビトゥイン 氏

島田氏は、新規来日者が直面する課題と、それに対応するためにKakehashiが笹川平和財団およびCINGAと連携して実施しているオリエンテーションについて説明しました。さらに、これまでの成果や、他国への展開の可能性についても言及しました(詳細は資料参照)。 

【第2部 パネルディスカッション】

登壇者

  • ネパール人コミュニティ:バンダリ・カマナ 氏、サッキャ・ミナ 氏  
  • ウズベキスタン人コミュニティ:アブドゥジャッボロフ・イブラヒムジョン 氏(東京外国語大学大学院 博士後期課程)  
  • フィリピン人コミュニティ:粕谷マリア・カルメリタ 氏(Kakehashi ボランティア)  
  • 出入国在留管理庁:沼本 光江 氏(政策課 外国人施策推進室長)  
  • CINGA:新居 みどり 氏(コーディネーター) 

モデレーター:長縄 真吾(笹川平和財団 第3グループ長代理)

笹川平和財団第3グループ長代理     長縄 真吾

パネルディスカッションでは、登壇者の来日経緯を含む自己紹介、各エスニックコミュニティによる来日者支援の紹介(詳細は発表資料参照)がありました。その後、主に3つのテーマについて活発な議論が行われました。 

(1)新規来日者向けオリエンテーションの意義

ウズベキスタン人コミュニティのアブドゥジャッボロフ・イブラヒムジョン 氏(左)とネパール移住当事者のバンダリ・カマナ氏(右)

シンポジウム第一部で紹介のあった3か国のオリエンテーションについて、フィリピンを皮切りに、各国のエスニックコミュニティと日本人の協力の元、他2か国に広がった経緯について紹介がありました。
またウズベキスタンのアブドゥジャッボロフ氏(詳細は資料参照)とネパールのバンダリ氏(詳細は資料参照)からは、企画者・参加者としてかかわった立場から、来日者に対する情報提供や研修の意義が強調されました。

(2)在留資格(家族滞在)に伴う問題

出入国在留管理庁政策課       外国人施策推進室長 沼本氏

入管庁沼本氏からは、外国人がライフステージごとに直面する課題に対応するには、正確な情報提供とそれを支える地域との連携が欠かせない旨の説明がありました。また「家族滞在」資格で来日する外国人が31万人(10年間で2倍)に増加している一方で、就労制限があり、就労資格への変更は容易ではないこと、また、扶養者の収入が途絶えた場合、生活の不安定化や夫婦間の対立、離婚などにつながるリスクについて説明があり、それらは「事前に正しい情報を理解すること」で予防できる可能性があること、そのためには、日本で暮らすコミュニティの方々を始めとした様々な主体と連携したオリエンテーションによる情報共有が効果的である旨の発言がありました。 (詳細は資料参照)

CINGAコーディネーター 新居 みどり氏

CINGA新居氏は、実際にトラブルが起こった後では、当事者がコミュニティ内で相談しづらくなる現実があるため、問題が起こる前の段階で、具体的な事例を通じた情報提供が極めて有効であると述べました。また、行政情報が届きにくい人々に対しては、日本人支援者が情報伝達を担う役割も必要であると訴えました。 (詳細は資料参照)

サッキャ氏は、ネパール人にとって「日本に行く」こと自体が目的となりやすく、生活上のリスクに対する理解が不足していること、一度誤った情報が定着すると後からの修正が困難であるため、初期段階での正確な情報提供が不可欠であることを指摘しました。 (詳細は資料参照)

フィリピン人コミュニティのKakehashiボランティア、粕谷マリア・カルメリタ 氏

粕谷氏は、フィリピン人が家族への送金を最優先する傾向があり、自身の将来設計が後回しになる現状に触れました。そのため、ライフステージごとの課題について段階的に伝えていく支援の重要性を訴えました。 (詳細は資料参照)

(3)高齢化に伴う問題

粕谷氏は、30年以上在日しているフィリピン人の間で、配偶者の死後の「遺産相続」「孤独」「年金や介護」などの新たな課題が急増していると指摘し、役所での案内や書類が難解で、「お悔やみの冊子」を渡されても理解できないケースがあると述べ、「死ぬまでの支援設計」が今から必要だと訴えました。 

これに対し、沼本氏は、社会保障制度は日本人にとっても複雑な部分があるが、外国人にも社会保障制度のポイントや加入のメリットを理解してもらい、制度に参加してもらう仕組みが重要であると応じました。 
また、ライフステージ別に情報を整理したポータルサイトを設置していること、四ツ谷の相談拠点FRESCや、地方での臨時相談会を展開していることも紹介しました。 


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パネルディスカッションの様子

第3グループ(社会イノベーション推進担当) 新人流時代の共生社会モデル構築(第3グループ)
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