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シンポジウム・講演会録 新着情報 第3グループ(社会イノベーション推進担当) ジェンダー 社会的インパクト 2024年度

【イベント報告】
「インパクト創出」と「収益の創出」の好循環を実現するインドのインパクト企業に迫る!
 開催

- Social Impact Day 2024 -

笹川平和財団 アジア・イスラム事業グループ 社会イノベーションチーム 


2024.06.10

SEWA Grih Rin Limited(SITARA)の最高経営責任者 Shruti Gonsalves氏

去る2024年5月15日、笹川平和財団(東京都港区 理事長・角南篤)のアジア・イスラム事業グループ、社会イノベーションチームはSocial Impact Day2024のセッションとして、『「インパクト創出」と「収益の創出」の好循環を実現するインドのインパクト企業に迫る!』を開催しました。インドの社会企業として低所得層の女性に住宅ローンを提供するSEWA Grih Rin Limited(ブランド名:SITARA)の最高経営責任者Shruti Gonsalves(シュルティ ゴンザルベス)氏をお招きし、SITARAがどのような社会的インパクトを創出しつつ、企業として収益を出しながら着実に成長してきているのか、その舞台裏をお話しいただきました。インタビュアーとしては、日本のインパクト・エコノミーを牽引しているシブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役で、インパクト投資グローバル運営委員会(GSG)国内諮問委員会委員長、インパクトコンソーシアム副会長の渋澤健氏にご登壇いただきました。

【インパクト報告書】

笹川平和財団は、アジアの女性の経済的エンパワーメントに資するインパクト投資「アジア女性インパクト基金(AWIF)」を2017年に設立しており、SITARAはAWIFの投資案件第4号であるウィメンズ・ワールド・バンキング第2号ファンドの投資先です。笹川平和財団の投資が、どのようにSITARAの顧客の女性たちの生活向上及びウェルビーイングに貢献しているのか、インパクト投資家としてそのインパクトをしっかり把握したいという意図から、2023年度にオーストラリアのインパクト測定専門社であるHuber Social社とともにSITARAのインパクト報告書を作成いたしました。
今回のセッションではまず、シュルティ ゴンザルベス氏からSITARAの概要と笹川平和財団が実施したインパクト報告書に触れつつ、SITARAの金融サービスがもたらす顧客へのインパクトに関する発表をいただきました。世界最大と言われる女性自営労働者組合であるインドのSEWAから派生したインパクト企業SITARAは、元来金融サービスの顧客として見向きもされない低所得者層で、担保になる資産も信用情報もない女性たちに、人生最大の資産となりうる「住宅を所有する」という夢を、住宅ローンサービスを提供することで形にし、彼女たちの人生に甚大なインパクトをもたらしています。SITARAのサービスは、住宅ローン提供だけではなく、金融リテラシーの向上研修や、資産となる家の登記に女性の名前を記載(単独・連名)するための支援も提供しています。顧客のほとんどは零細起業家で、自宅でビジネスをしていることもあり、彼女たちの住環境を整える投資はそのまま彼女たちのビジネスでの生産性向上にも直結しています。そのため、本人、家族、ビジネスなどインパクト創出の効果は波及的に大きくなることが期待されます。一方で、金融サービス提供者として常に資金調達を行っていかなくてはならず、直近はシリーズEの資金調達を実現し、投資家との対話を大切に収益性の確保にも余念がないというお話を伺いました。

【渋澤健氏とShruti氏ご登壇】

【渋澤健氏】

後半部分では、インタビュアーとして渋澤健氏が登場し、まずシュルティ氏がなぜインパクト起業家になったのか?彼女の事業の核となるモチベーションに関する質問を皮切りに、今後10年のSITARAの目標、そして最後に彼女が最も満足感を感じる時はどのような時かを、10の質問で深堀しました。特に、インパクト起業家として難しいとされる資金調達の課題に関しては、シュルティ 氏の体験を軸に質問を重ねて深堀しました。創業当初は投資家が付いて来ずに苦労されたそうです。でも、それを克服するためにSITARAが如何にインパクト創出と収益創出の〝ダブルボトムライン“を実現できるのかを、投資家に丁寧に説明し、具体的に想像できるまでビジネスモデルとその社会的インパクトの可能性を理解してもらう事が大切だと強調されました。資金調達シリーズを重ねるごとに、調達額も大きくなり、投資家の種類も変わってきたのか?との問いには、確かに創業当初は「インパクト投資家」と呼ばれる投資家がメインで支えてくれていたが、事業の拡大と成熟とともに、もっと商業的な投資家からの支援も増えてきた、と回答しました。ただ、その商業的な投資家も社会的インパクトの創出がそのままビジネスチャンスに繋がることを理解しているからこそ、SITARAに投資してくれているため、会社のミッションとともに会社を支えてくれている点は重要だと言いました。
また、渋澤氏はご自身が経済同友会のメンバーとアフリカにインパクトファンドを設立しており、インパクト投資家としてインパクト起業家へExitのタイミングについて質問しました。彼の思いとして、あまり早くに投資からExitしてしまう事は、仮に経済的には十分な収益が得られたとしても、社会的インパクトの発現までには早すぎのであれば、インパクト投資家としてはどうなのか?というExitのタイミングに関する疑問をシュルティ氏に投げかけました。その点に関してシュルティ氏は、様々な投資家が別々の役割を担っていて、一つのバトンをリレーするかのようにSITARAを支えてきてくれており、一人のインパクト投資家がずっと投資し続けなかったとしても、次につながる投資家が入ることで、社会的インパクトの創出が更に加速されるとか、拡大される可能性もある、と指摘しました。従って、投資家にとっても社会的インパクトの創出というのは、時間をかけて生み出していくものだ、と言いました。最後に、シュルティ氏はどんな時に一番満足感を得られるか?という質問に関して、短く「喜ぶ顧客の姿」と明言されました。自分の事業に誇りと責任を感じるシュルティさんの凛とした横顔が印象的でした。
住宅ローンが借りられることで、顧客の女性たちの人生を根本的に変えていくインパクトを生み出す企業SITARA。益々の成長と発展を願って、このセッションは締めくくられました。

【安達一 常任理事】

セッション後、笹川平和財団常務理事の安達一より閉会の挨拶がありました。
笹川平和財団は、インパクトエコノミーの発展のために、財団ならでは視点と手法をもって、引き続き貢献していきたいと締めくくりました。
 

ご意見・ご感想をお寄せください。
連絡先:笹川平和財団 アジア・イスラム事業グループ
    社会イノベーションチーム
Email : social-innovation@spf.or.jp

 
新着情報 第3グループ(社会イノベーション推進担当) 2024年度
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