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第3グループ(社会イノベーション推進担当) ジェンダー W20

【W20活動レポート】
第三回:女性の潜在的可能性を活かし、包摂的で持続可能な未来へ

~ Women20(W20)インド第二回国際会議レポート

笹川平和財団


2023.06.01
W20活動レポート (記事一覧ページ)
  G20の公式市民エンゲージメントグループで女性に関する政策提言を行う組織体であるW20(Women20)。2015年にトルコが議長国だった時に発足し、G20各国とEUの市民を代表するデリゲートたちが参加し、毎年W20の政策提言であるコミュニケをG20のシェルパと呼ばれる代表に提出する。このシリーズでは、インドが議長国を務める2023年のG20でW20の政策提言がどのようにして生まれ、G20の首脳宣言をはじめとする正式文書の中に如何に反映されていくか、その過程とW20日本デリゲートの思いをドキュメントする。
(W20 日本 ウェブサイト / W20 インド ウェブサイト)

【G20国の国旗を前に集合するW20デリゲート】

 今年4月、W20インドの二回目となる国際会議に、W20日本デリゲートの Basabi Chakraborty氏(岩県立大学の特命教授、以下Chakraborty先生)が、W20日本を代表して参加しました。W20活動レポート三回目となる本稿では、Chakraborty 先生の現地レポートをもとに、ジャイプールでのW20 国際会議の様子をお伝えします。(Chakraborty 先生に執筆して頂いたオリジナルの英語版レポートはこちら)

【開会式の基調講演を行うKant氏】

 4月13日および14日、W20の2回目となる国際会議がインド、ジャイプールにて開催されました。「女性の潜在的可能性を活かして、包摂的で持続可能な未来へと加速させる」をテーマに、前回の国際会議と同様、「女性主導」が前面に押し出され、さらに具体策と行動による前進が呼びかけられた会議となりました。開会式の基調講演では、G20インドのシェルパ(G20の代表)であるShri Amitabh Kant氏が、経済不況やその他の危機に直面している世界的状況において、女性主導による開発は時代のニーズであるとして、女性に対する強い期待を表明しました。Kant氏は、「インド政府は、女性を持続可能な発展と開発に関わる課題をグローバルに克服していくためのリーダーとして見ている」と述べ、女性主導の開発を推進する組織であるW20はG20のエンゲージメントグループの要として、W20の重要性を強調しました。
 今年のW20では、女性主導の開発を基調テーマとして、5つの優先課題が設定されています1。中でも、特にデジタル技術を女性のエンパワメントのために積極的に活用し、デジタルジェンダー格差に焦点をあてた取り組みの促進は、会議に一貫するテーマです。それに向けた行動喚起として、G20シェルパの Kant氏から、女性のデジタル的エンパワメントに向けたインドの新たなイニシアチブが発表されました。「Mission Digital Women」と呼ばれるこのイニシアチブは、女性がデジタル技術や金融やビジネスリテラシーの習得を通じて、デジタル経済にもれることなく参加することを目指しています。W20 インドと、G20シェルパのKant 氏をはじめとするインド政府の要人によって立ち上げられたこのプロジェクトは、NGOとの協働により女性が技術的、経済的に力をつけ起業を可能とし、ビジネスを成長させていくことを支援していくものです。
 注1 W20インド2023 の5つの主要テーマ:1)草の根女性のリーダーシップ、2)女性起業家、3)デジタルジェンダー格差、4)気候変動対策にチェンジメーカーとして参画する女性、そして5)女性への教育と能力開発

【Mission Digital Women の発表】

【デジタル格差のセッション】

 女性のエンパワメントのためにデジタル技術を積極的に活用していく大切さが強調される一方、ジェンダーにおけるデジタル格差の解消を通じ、公平で平等な社会へと変革させていく必要性も議論されました。ジェンダーデジタル格差に関するセッション「ジェンダーデジタル格差の解消と変革を通じて、公平・平等の道を切り拓く」では、ジェンダーに関してバイアスのかかった情報を学習したAIにより引き起こされる、更なるデジタル格差への懸念が議題に上りました。こういった新たな脅威に対処していくために、デジタル分野で主導的な立場に就いている女性の増加、ジェンダーバランスの偏りを是正する政策の導入の必要性が訴えられました。AI分野の研究者であるChakraborty先生は、STEM分野でのジェンダーバランスを図るのが最優先とし、教育の初期段階からデジタルデバイドに対処すべきと考えています。

【タスクフォースでコミュニケを纏めるデリゲート】

【G20各国のW20デリゲートとChakraborty氏(中央)】

 会議の終盤には、5つの課題ごとのタスクフォースによる話し合いが行われ、6月に発表されG20に手交されるコミュニケのドラフト作成に向けた作業が行われました。会議は非公開ですが、デジタルデバイドのタスクフォースのメンバーであるChakraborty先生によると、平等で公平な世界を実現するための力点を特定し、提言とそれに対応する行動計画を纏めていく作業は、白熱した議論の中で行われたようです。

  6月には、いよいよW20サミットが開催されます。1月からの度重なる話し合いを経て、デリゲートが進めてきたW20 2023 のコミュニケが最終的に完成し、発表されます。次回は、6名の日本デリゲートが参加するW20サミット(インド、マハーバリプラム)の内容をお伝えします。
プロフィール: W20日本 デリゲート  バサビ・チャクラボルティ博士
岩手県立大学特命教授、インド・マダナパレ工科大学学部長、特命教授。主な研究分野は、パターン認識、機械学習、ソフトコンピューティング技術、バイオメトリクス、データマイニング。IEEEのシニア永久会員、日本とインドの人工知能、コンピュータサイエンス、ニューラルネットワークなどの学会のメンバー。女性技術者・研究者の国際組織であるIEEE WIEに所属し、STEMへの女性の参画を促進する活動を行う。2023年よりW20 日本デリゲート。

ご意見・ご感想をお寄せください。
連絡先:笹川平和財団 ジェンダーイノベーション事業グループ
Email : genderspf@spf.or.jp

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