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緒に就いた「アジア・インパクト対話」

(画像)シンガポールで開かれた第1回アジア・インパクト対話

シンガポールで開かれた第1回アジア・インパクト対話

 高齢化問題に焦点を当て、2018年2月にシンガポールで開かれたのが、第1回アジア・インパクト対話である。東南アジア研究所(シンガポール)と共催し、「アジアにおける高齢化と人口変動」をテーマに掲げた。2日間の会議では、日本と東南アジア諸国の高齢化問題の専門家や、アジア開発銀行(ADB)、世界保健機関(WHO)など国際機関の関係者が、地域と施設による高齢者のケア、介護者の育成を中心に議論した。アクティブ・エイジング(高齢者の活躍)についても論じられた。

 また、シンガポールのエイミー・コー保健担当上級国務相が基調講演を行い、高齢化による医療費や社会保障費の増大などに対応する責任は、国や社会のみならず個人にもあるとし、財源を捻出するために2020年代前半に消費税率を引き上げる方針を説明した。さらに、高齢化対策という観点から進めている公共住宅政策や、労働環境の整備の事例を紹介し、「高齢化社会は国家発展の力にもなり得る」と主張した。
(画像)福岡市で開かれた第2回アジア・インパクト対話のシンポジウム

福岡市で開かれた第2回アジア・インパクト対話のシンポジウム

 それから半年後の8月29日、今度は福岡県福岡市で、アジアン・エイジング・ビジネスセンター(小川全夫理事長)との共催により、3日間にわたる第2回アジア・インパクト対話が開催された。「老いるアジアの選択肢―社会資源としての高齢者像に向けて」と題し、焦点をアクティブ・エイジングに絞ったという点で、シンガポールでの会議とは趣を異にする。

 アジア9カ国の専門・実務家21人と、「福岡健康先進都市戦略」(福岡100)を推進する福岡市などの関係者が集い、アクティブ・エイジングの取り組みなどを相互に紹介した。福岡市は人生100年時代を見据え、高齢者の活躍に注目し、自治体ぐるみで取り組みを実践する日本有数の都市である。アジアの高齢化問題の専門家らに、福岡市の取り組みを知ってもらおうというわけだった(会議の概要はこちら)。

 アジア、とりわけ東南アジアは政治体制や制度、文化、宗教などが異なり、多様性というものが特色をなしている。会議の議論は、そうした多様性も反映されたものとなったが、タイと韓国からの参加者は「相違も共通項も共有し、新しい解決策を見いだしていくことが重要であり、アジア・インパクト対話は極めて有意義です」と、口をそろえる。

 シンガポールでの会議を終えた際、岡本には思うところがあった。
 「この問題に取り組むまでは、高齢化の問題は皆が関心をもっているので解決策が見えていると思っていた。ところが、WHOなどが出している大きな方針はあるものの、それを実際に現場で動かすにはどうすればいいか、ということを分かっているわけではなく、私にとっては新鮮でした。高齢化問題では革新的なことができるのに、それが停滞している状況だと感じ、やれることがあると思った」

 反省もあった。「会議を通じ問題点が洗い出されていったものの、テーマが広いために議論が散漫になってしまった。第1回目としては良かったが、今後は焦点を絞る必要がある」ということだ。
(画像)2018年6月、岡本は調査のため、タイのチェンマイにある高齢者向けの職業訓練施設を訪れた

2018年6月、岡本は調査のため、タイのチェンマイにある高齢者向けの職業訓練施設を訪れた

 そこで岡本らは、既存の取り組みを精査するとともに、ベトナム、タイのチェンマイ、中国の上海を訪れ、現地の研究者や、高齢者と支援活動に携わっている関係者らに会い「何が本当に課題だと思っていますか」と、質問をぶつけ続けた。その問いに対する答えの中にヒントがあった。

 高齢者をケアの対象ととらえるだけではなく、活躍できる人材として社会とのかかわりをもち続ける。働いて収入を得るというだけではなく、地域に何らかの形で貢献しているという感覚をもてるようにすることが、大事なのではないか。ケアはとても大事だが、高齢者をケアの対象とみたとたんに、では誰がケアを施しコストを担うのか、という話に陥ってしまう。そこを突き詰めていってしまうと苦しくなる。そうではなく、高齢者の8割は元気で、そうした人たちがもっているノウハウや知恵を生かすことが大事だ―。

 「私の中でストンと落ちる瞬間がありました」

 わが意を得たりとばかりに、岡本は福岡での会議をアクティブ・エイジングを軸に組み立てていった。「シンガポールから福岡までの間は、テーマを何に絞るのか、砂漠の中からダイヤモンドを見つけるようなもので、けっこうしんどかった」と吐露する。
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