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二人三脚の始まり

 その頃、堀場はまだ笹川平和財団の職員ではなく、インドネシアの紛争地での調査を終え、日本に帰国したところであった。その後、民主党衆議院議員の政策担当秘書となり、その傍ら、笹川平和財団から業務委託を受け、タイ深南部の事業に関わり始めていた。
 堀場は北海道札幌市に生まれ、京都で育つ。子供のころは「メチャメチャ活発な子」だった。小学校から高校までミッションスクールに通った。「学校では紛争のビデオを見たり、貧しい人たちの支援をしたりしていた」という。高校生のとき、ユーゴスラビア紛争があった。この紛争こそが、思春期の堀場に「仲裁」という意識を芽生えさせる。
 「日本人は中立的なので、仲介に向いていると思い、どうすればそういう仕事ができるのかと考えた。最初は、国連かなと思っていた」
 多民族国家である旧ユーゴスラビアにおける紛争の本質は、「民族浄化」という言葉に象徴されるように、民族紛争であった。一方で、国際社会には宗教対立を火種とする紛争も多い。
 堀場は「宗教を知らなければいけない」と思い、上智大学神学部へ進学する。キリスト教を学んだ。3年生のとき、名門のバチカン市国教皇庁立グレゴリアン大学に2年間、留学した。キリスト論や聖書学、旧約・新約聖書などの授業を受けた。ただ、堀場が特定の宗教を信仰しているわけではない。
 上智大学を卒業後、今度は米国の現ボストンカレッジで、実践神学の修士号を取る。
 「実践神学というのは、単に頭の中で考えるだけではなく、神学的な思考や教えを実践し生かすというものです。私は和平を仲介したいと思っていたので、宗教と社会正義、和平がどうかかわっているのか、勉強しました」
 そこで確信したことは「政治が宗教を利用し、紛争を生んでいる。宗教が紛争の原因ではない」ということだった。
 日本に帰国後、母校である上智大学の大学院で地域研究を専攻し、平和構築の造詣を深める。この頃、インドネシア東部マルク州アンボン島では、キリスト教徒とイスラム教徒の住民が対立する宗教紛争が冷めやらず、散発的に爆弾の炸裂音がとどろいていた。堀場は博士号の取得へ向け、調査研究のために2005年から、アンボンに住み始める。
 「イスラム教徒とキリスト教徒の両方の地区でホームステイしました。インフラがズタズタで、電気も水もこない。教会とモスクは焼かれていた」
マレーシアとの国境の町スンガイコロク。 堀場明子は国境の川にたたずんでいた

マレーシアとの国境の町スンガイコロク。 堀場明子は国境の川にたたずんでいた

 マラリアにも2回、感染した。インドネシア中部スラウェシ州ポソなども調査した。そして、東南アジアのマレー系の連帯意識について調べるために訪れたのが、タイ深南部である。インドネシアで活動していたスイスのNGOの現地調査員としても働き、堀場のインドネシアでの生活は5年におよぶ。
 帰国した堀場に、ある日、声がかかる。
 「ちょっとだけ手伝ってくれませんか」
 タイ深南部事業を立ち上げたばかりの中山であった。堀場が深南部を訪れたことがあり、関心をもっていると、人づてに聞いていたのだった。中山と堀場との出会いである。
 「衆議院議員はだいたい金曜日から地元へ帰っていないので、金曜日から月曜日までタイへ行き、火曜日に永田町に戻り、そのまま政策秘書の仕事をする。それを数カ月に一度繰り返していた」 
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