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和平対話の仲裁へ

 中山が内心感じていた事業への限界感と、堀場との出会い―。それが相まって、タイ深南部事業を和平対話の仲裁、平和構築の方向へと大きく舵を切らせることになる。
 2011年7月、中山と堀場は京都の吉田山荘に、タイとパタニ双方の有識者らを招く。東伏見宮家の別邸として1932年に建てられ戦後、料理旅館となった吉田山荘での3泊4日の会議では、和平について話し合われた。笹川平和財団が初めて間に入り、仲裁を強く意識したこの「京都リトリート」には、タイ議会のシンクタンク、タイ深南部に広く影響力を有する政治家グループ「ワタ派」、ディープ・サウス・ウォッチ、バンコクの公共放送の関係者がそれぞれ顔をそろえた。歴史家と仏教研究者も加わった。いずれも和平に関心をもつ面々である。
2011年7月に開かれた京都リトリート会議

2011年7月に開かれた京都リトリート会議

 中山は振り返る。
 「堀場さんと一緒に、『何ができるか』と考えたときに、紛争の政治的な解決を視野に入れ、和平につながる人脈も広げようということになった。専門が仲裁や和平構築の堀場さんに会うまでは、和平まで目指そうとは思っていなかった」
京都リトリート会議の舞台となった吉田山荘

京都リトリート会議の舞台となった吉田山荘

 その後の中山と堀場にとり、タイ側のキーマンとなっていくのが、京都リトリートに出席したシンクタンクの関係者である。この人物との協力関係を深め、それを足場に、国家安全保障会議(NSC)や法務省を含む政府・軍との信頼関係を築いていく。
 この関係者は、武装組織側と水面下で接触していた。そしてある日、堀場と中山に唐突にこう切り出す。
 「ある武装組織の幹部と会ってみないか」
武装組織との話し合いに、行き詰まりを感じていたようだ。根底には、双方の根深い不信感がある。
 2012年秋、中山と堀場は会いに行く。2人はインドネシア語に堪能だ。インドネシア語とマレー語は、起源を同じくするいわば「兄弟言語」であり、極めて似通っている。最初、タイ語で話しかけても、幹部からは何の反応もない。それが、マレー語で喋ると、堰を切ったようにパタニの苦境を語り始めた。
 この面会を端緒に、堀場は地道に、そして着実に、数ある武装組織とのパイプを築き、奥深く食い込んでいく。そして、政府・軍と武装組織との非公式な会合を取りもった。深南部の問題には唯一、マレーシアが介在しているが、タイ政府側にも武装組織側にも、日本の民間である笹川平和財団という、利害関係をまったくもたない完全な第三者の存在は、渡りに船だったといえよう。
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