
【イベント報告 】「ミッシングミドル」への投資を促すための革新的取り組み
2022年6月21日~24日にインドネシア・バリで開かれたAVPN(アジアン・ベンチャー・フィランソロピー・ネットワーク)の年次総会に「ミッシングミドル」への投資を促すための革新的取り組みというセッションを笹川平和財団ジェンダーイノベーション事業グループが主宰しました。
アジアの多くの人々にとって、起業は生計を立てるための有効な手段であり、家庭と仕事の両立を図り、働きがいのある仕事を実現するための機会でもあります。自らビジネスを立ち上げることで、人々は社会課題に対して新たな視点を持ち、革新的な担い手として社会に積極的に貢献することができます。特に女性にとってはその傾向が顕著であり、女性の経済的・社会的エンパワーメントは、本人だけでなく、家族や子ども、そして地域社会全体に波及効果をもたらすことが知られています。私たちは、あらゆる背景を持つ人々が自らのビジネスを始め、経済的な力を高めることを後押ししています。
しかし、起業を目指す人々には多くの障壁が存在します。居住地や社会的背景は、成長や発展のための機会へのアクセスを制限する要因となり得ます。さらに、伝統的に性別に基づく役割や行動が求められる地域や国では、女性が起業家として活動することが容認されない場合もあります。実際には、起業を目指す人の多くが女性であるにもかかわらず、「無意識の偏見」によって彼女たちの可能性が阻まれているのです。その結果、多くの起業家が、資金やメンターシップを含む必要な支援や適切なリソースへのアクセスを得られていません。
私たちは、性別、居住地、背景、ビジネスの規模に関係なく、すべての起業家が投資や支援を受けられる包摂的なエコシステムを構築することで、この社会的なギャップを埋めることを目指しています。起業を志す人々を支援することで、経済成長だけでなく、社会の結束や安定といった面でも大きな成果が期待されます。
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