笹川日中友好基金
笹川日中友好基金
中国から気候変動の専門家を招へい
2025.06.12
4分
笹川平和財団・笹川日中友好基金は、6月2日(月)から6日(金)までの期間中に、中国から気候変動の専門家一行7名の訪日団を招へいし、日本側専門家との交流を実施しました。
訪日団のメンバーは、中国政府の国家炭素市場など重要なプロジェクトのデザインをリードする清華大学エネルギー環境経済研究所所長の張希良教授をはじめ、グリーン金融やカーボンプライシング専門のサービスを提供する企業の経営責任者、環境問題の国際協力を促進する交流団体の実務者によって構成されました。
訪日団のメンバーは、中国政府の国家炭素市場など重要なプロジェクトのデザインをリードする清華大学エネルギー環境経済研究所所長の張希良教授をはじめ、グリーン金融やカーボンプライシング専門のサービスを提供する企業の経営責任者、環境問題の国際協力を促進する交流団体の実務者によって構成されました。
6月3日(火)に一行は笹川平和財団の国際会議場で、「脱炭素社会への取り組み:中国の試みと日中協力の空間」と題する、日本側専門家やメディア関係者との意見交換会に参加しました。会議では、張希良氏が「気候変動問題の国家戦略と政策の要点」、馬険峰氏が「中国の炭素取引市場:現状と課題」、陳雷氏が「低炭素化に向けた中国企業の努力」について報告し、これをうけて参加者の間で活発な情報と意見の交換が行われました。
気候変動に関する意見交換会の様子
中国の専門家たちが東京に滞在する間に外務省と環境省の関係部署を訪問し、環境関連の法律法規の整備と施行、気候変動をめぐる国際協力、特に日中協力の可能性について日本側専門家と意見を交わしました。その後交流の場を大阪・関西万博の会場に移り、公益財団法人地球環境産業技術研究機構が出展した大気中の二酸化炭素を直接回収する実験装置を視察し、専門家たちと現場で交流しました。
環境省の専門家と意見交換
大阪万博会場で大気中のCO2を直接回収する実験装置を視察
今回の交流は笹川日中友好基金が実施する「中国オピニオンリーダー招へい」事業の一環として行われたものです。中国各界のリーダーを日本に招き、当該分野の現状や課題を共有し、日本側関係者と意見交換し、ネットワークを構築することを目的とし、今後も幅広い分野から中国の有識者・専門家を招へいし、日本側との交流を強化していきます。
・笹川日中友好基金
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