第1グループ(戦略対話・交流促進担当)
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Fragrance of Peace: Preserving and sharing histories and memories of Northeast India
平和の香り:インド北東部の歴史と記憶の保存と共有
笹川平和財団とズバーン出版社の共同事業
2020.11.26
6分

2016年、「インド北東部に係る情報発信」の一環として、笹川平和財団とズバーン出版社は、インド北東部において大々的な文化・文学なプログラムである「平和の香り」プロジェクトを立ち上げました。その事業は、2019年度から「インド北東部の記憶と記録」に引き継がれています。
目的
本取り組みは、北東部地域における対話、文学交流、平和構築を通じたネットワークの構築と連帯感の醸成を目的として開始されました。また、この地域のアーティスト、作家、ジャーナリスト、研究者がそれぞれの地域の特殊性について議論し、アイデアを出し、活動するためのプラットフォームを構築し、インド各地の文学祭、ブックフェア、文化イベントに参加することで、これらの対話を支援することを目的としています。
これまでの活動
これまで、インド北東部から女性作家や研究者を招き、ジャイプール、ムンバイ、コルカタなどの主要な文学・文化祭でパネルディスカッションなどのイベントを開催してきました。また、インド北東部地域出身の女性やマイノリティの人々によるフィクション、ノンフィクション、翻訳などの書籍の出版も行っています。代表作には、例えば、『センターピース:インド北東部の新しい執筆と芸術(Centrepiece: New Writing and Art from Northeast India)』(2017)、『言葉を紡ぐ:マニプールからの書き物(Crafting the Word:Writings from Manipur)』(2019)、『私という多くのもの:ナガランド(The Many That I Am: Nagaland)(2019)があります。ちなみに、2020年に予定されている書籍は、アルナチャル・プラデーシュ州の女性によるアンソロジー(選集)の他、異なる北東部の州と隣接する地域出身の作家による、「ホーム:家、ふるさと」をテーマにしたフィクション、ノンフィクション、詩、イラストのコレクションが計画されています。
また、研究助成金を創設することで、同地域の若手作家や研究者への支援も拡大しています。2019年に2年目を迎える本研究助成は、インド北東部の若手作家や研究者の育成を促進し、多様な視点から見た制作・研究活動に貢献することを目的としています。さらに、ジェンダーに焦点を当て、女性・マイノリティの歴史という幅広い枠組みに照らし合わせた研究論文・エッセイ・口承史を通して、この地域における新しい知の創造を後押ししたいと考えています。
研究助成プログラムの一環として、ズバーンはまた、助成対象者と審査員、メンター、著名な作家、ジャーナリストなどが参加する執筆方法論ワークショップを開催し、方法論の問題、研究と執筆のフェミニズム的倫理、紛争地域での執筆の課題などを取り上げています。これらのワークショップはまた、相互学習を促し、作家や研究者が助成期間中、さらなる関与と支援のための場を提供します。
インドでは新型コロナウィルス感染症の世界的流行と、2020年3月25日から2020年5月下旬まで施行された外出禁止令(各州では州政府の規制に基づいて様々な段階でロックダウンが行われている)によって、私たちがインド北東部で協働してきたコミュニティーーー特に女性、単身女性世帯、障害を持つ女性などがーーー特に深刻な影響を受けています。そのため、2020年の助成金プログラムは、様々な制限や、研究者をはじめ、関わる人々の健康と安全を考慮して設計されています。これらのプログラムの目的は、さまざまなコミュニティがロックダウンの体験を記録し、自分たちで記録を残すための支援を提供することにあります。そのために、現場で活動する女性の団体やグループ、写真家、ジャーナリスト、若手研究者などに助成金を授与しています。詳細については、提出ページをクリックしてください。
また、研究助成金を創設することで、同地域の若手作家や研究者への支援も拡大しています。2019年に2年目を迎える本研究助成は、インド北東部の若手作家や研究者の育成を促進し、多様な視点から見た制作・研究活動に貢献することを目的としています。さらに、ジェンダーに焦点を当て、女性・マイノリティの歴史という幅広い枠組みに照らし合わせた研究論文・エッセイ・口承史を通して、この地域における新しい知の創造を後押ししたいと考えています。
研究助成プログラムの一環として、ズバーンはまた、助成対象者と審査員、メンター、著名な作家、ジャーナリストなどが参加する執筆方法論ワークショップを開催し、方法論の問題、研究と執筆のフェミニズム的倫理、紛争地域での執筆の課題などを取り上げています。これらのワークショップはまた、相互学習を促し、作家や研究者が助成期間中、さらなる関与と支援のための場を提供します。
インドでは新型コロナウィルス感染症の世界的流行と、2020年3月25日から2020年5月下旬まで施行された外出禁止令(各州では州政府の規制に基づいて様々な段階でロックダウンが行われている)によって、私たちがインド北東部で協働してきたコミュニティーーー特に女性、単身女性世帯、障害を持つ女性などがーーー特に深刻な影響を受けています。そのため、2020年の助成金プログラムは、様々な制限や、研究者をはじめ、関わる人々の健康と安全を考慮して設計されています。これらのプログラムの目的は、さまざまなコミュニティがロックダウンの体験を記録し、自分たちで記録を残すための支援を提供することにあります。そのために、現場で活動する女性の団体やグループ、写真家、ジャーナリスト、若手研究者などに助成金を授与しています。詳細については、提出ページをクリックしてください。