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「記憶と記録」「持続的発展」が柱

(写真)「アートリット(ArtLit)フェスティバル」は、中村唯の写真とコメントとともに地元メディアに報じられた

「アートリット(ArtLit)フェスティバル」は、中村唯の写真とコメントとともに地元メディアに報じられた

 中村が現在、取り組んでいる事業には「インド北東部における記憶と記録」(2019~22年度)、「インド北東部の持続的発展Ⅱ」(18~19年度)、「インパール平和資料館支援事業」(19年度)の3つがある。このうち「記憶と記録」は17年度に立ち上げられた「情報発信」事業を、また「持続的発展Ⅱ」はフェーズⅠを、それぞれ強化し発展させたものだ。

 インド北東部を支援する事業をやりたい―。そうした熱い思いを中村は、2015年に笹川平和財団でのキャリアをスタートさせた当初から、胸に抱いていた。

 まず、現地の実情を把握するため、ジャーナリストや有識者など約50人への聞き取り調査に着手する。

 「地域が直面する現状と課題を把握し、財団が取り組むべき方向性と具体的な支援策を見出すためでした」。 「友達の友達は皆友達」といった具合に、いわば〝芋づる式〟にインド北東部の歴史学者や市民活動家、起業家らを手繰っていった。調査は、現地のフリーランスのジャーナリストに手伝ってもらい、全8州の各地を回った。この調査を通じ、大きな発見があったという。

 「実際にいろいろな人と会った結果、驚きがありました。インド北東部というのは、往々にして、「インド本土」からは『紛争が起こっている辺境の地』と見られているのですが、実は非常に文化的な人達がたくさん住んでいる。会いに行くと、詩人だったり演劇をやっていたり、映画を撮っていたりと、創作活動をしている人が多い。皆、実に教養があり精錬されているんです。本土の見方に強い違和感があった」

 中村は続ける。

 「地域は、長らくアイデンティティ政治に翻弄され、分断統治されてきた状態なのでお互いによく知らない。そのことが地域に不安定さを生んでいる。自身の文化と歴史が多様で豊かなものだということを認識し、違いがある中から共有するものを見つけ、北東部を誇りに思い互いに寄り添う―。そのために文化に光を当て、北東部の人達を繋げる仲介者として笹川平和財団が入れば、非常に大きなメッセージになると考えました」

 日本が往々にして得意とするインフラ偏重型の支援とは、趣を異にする。

 そこで17年度からの事業として始まったのが、「情報発信」と「持続的発展」の2事業である。「情報発信」事業は、多角的でポジティブな情報の発信と人的交流を通じ、北東部の既存のイメージを払拭し、豊かさや潜在性を訴求することを目的としている。

(写真)高齢となった戦争体験者を訪ね、証言を聞く中村唯(ナガランド州コヒマ郊外で)

高齢となった戦争体験者を訪ね、証言を聞く中村唯(ナガランド州コヒマ郊外で)

 具体的には例えば、独立系フェミニスト出版社のズバーン出版と協力し、マニプール、ナガランド両州の女性作家の作品をフィーチャーした選集をはじめとする出版物を刊行し、ジャイプール国際文化祭をはじめとする各地の著名な文学祭で、出版記念イベントなどを開催した。アッサム州ボドランドでは、米国フォード財団が設立に関わり、25年にわたり、インドを代表する民間財団として市民社会育成に寄与してきたインド国民財団(NFI)と協力し、文化を通じ民族の融和を促すための「アートリット(ArtLit)フェスティバル」を開き、高い評価を受けた。このような現地の優れたパートナー団体に委託する形で、主に若手の女性作家や研究者らにフェローシップを提供し、情報発信力の強化を狙ったトレーニングも施した。優れた表現者に、情報発信の新たなスキルと機会を提供したのである。

 この事業は前述の通り、「記憶と記録」に〝衣替え〟しグレードアップされた。
 「北東部は長年、インドの辺境・周縁地域として扱われた結果、第二次世界大戦前後以降の現代史を記録する機会が奪われてきました。自らの歴史を知り『共有する歴史』を発見し、それを記録して次世代に伝えることで、多様なこの地域に信頼醸成を促し、多文化共存に貢献するというわけです」

 また、北東部が南アジアと東南アジアの結節点であるという地政学的な重要性に鑑み、情報発信先をそれまでのインド本土から、日本やアジア諸国などに拡大した。6月22日にマニプール州にオープンした「インパール平和資料館」の支援事業も、「記憶と記録」の一環だ。詳しくはこちら

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