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映像アーカイブ

 「記憶と記録」事業の目玉の1つが、映像アーカイブの創設だ。ドキュメンタリー映画や映像を収集し、データベースなども構築する。

 「北東部には、ドキュメンタリー映画や映像を撮っている人が多く、彼らに会う機会がたくさんありました。国際的な評価も結構高い。映像の力というのはやはりパワフルです。ドキュメンタリー映画は様々です。民俗学的なものもあれば、ショートフィルムに近いもの、劇映画とドキュメンタリーの中間のものもあります。アーカイブには家族の映像といった記録映像も全部含める。有名な映画監督の作品も、昔のナガ族の祭りをイギリス人が撮った映像も入っている。すべての映像を網羅することを目指しています」

 今年10月10日から17日まで開かれる「山形国際ドキュメンタリー映画祭」では、インド北東部映画特集として、アーカイブに収められた作品の一部16本が上映される。何本かの作品を紹介すると、▷「僕らは子どもだった」(2018年、ムクル・ハロイ監督)▷「新しい神々に祈る」(2001年、モジ・リバ監督)▷「マニプールの蘭」(1993年、アリバム・シャム=シャルマ監督)▷「老人と大河」(2012年、ゴータム・ボラ監督)―。詳しくはこちら

 日本での上映は情報発信の一環なのだが、なぜこの映画祭なのか。

 「現地でドキュメンタリー映画のワークショップを開催し、映画祭の元事務局長で現在は理事を務める藤岡朝子さんに、インド北東部のインパール、グワハティ、そしてシーロンに行っていただく機会があり、『山形国際ドキュメンタリー映画祭で北東部特集をやるのはどうでしょう』と持ち掛けた。『若手の監督などが多くおり、レベルが高い。実にエキサイティングな地域なので、企画してみましょう』と快諾してくださった。実は、北東部の制作者も、この映画祭に憧れてやまないんです」

 中村には「近代化の波と、現政権が『ヒンドゥー・ナショナリズム』の一環としてヒンディー語重視などを推し進める中で、かつての多様の中の統一こそが象徴だったインドの姿が変わりつつある。北東部の、人口が少ない民族の伝統や言語は消滅の危機にあります。そうした中で、ここ5年が勝負です。記録していかないと、本当に消えてなくなってしまう」という危機感がある。

(写真)	ドキュメンタリー映画のワークショップに参加したマニプール、ナガランド両州の映画製作者らと。2列目の右から2人目は藤岡朝子さん(マニプール州インパールで)

ドキュメンタリー映画のワークショップに参加したマニプール、ナガランド両州の映画製作者らと。2列目の右から2人目は藤岡朝子さん(マニプール州インパールで)

「共有する歴史」

 「持続的発展」事業はインド北東部とバングラデシュ、ミャンマーの関係に重点が置かれている。簡単に近代の歩みを振り返ってみよう。

 1947年8月、マハトマ・ガンジーらの独立運動によりインドが英国から独立し、イスラム教徒が多い地域で構成するパキスタンは、インドを東西から挟む形で、英連邦内の自治領として分離独立した。現在のパキスタンが西パキスタン、バングラデシュが東パキスタンであった。そして1971年3月、東パキスタンが独立を宣言したことから、東西パキスタンによる内戦となる。それまでカシミール地方の帰属をめぐり、2次にわたる印パ戦争を経験していたインドは、東パキスタンの独立を支持して介入し、第3次印パ戦争に発展する。パキスタン軍は事実上敗北し、この結果、東パキスタンはバングラデシュとして独立した。

 こうした過程で、東パキスタンと後のバングラデシュから、大量のイスラム教徒が避難民や難民となってインドのアッサム州などに流入する。アッサム州はモスリム人口の比率が高い州の 1 つだ。

 また近年、ミャンマーとバングラデシュが、ミャンマー西部ラカイン州に居住するイスラム教徒のロヒンギャ族をめぐる問題を抱え、多くの難民が流出し深刻な事態となっていることは、周知の通りである。

 では、「持続的発展」事業のプロジェクトとは、どのようなものなのだろう。

 「そもそもインド政府が進めている『アクトイースト』は、北東部の連結性を高めるというプロジェクトです。それは北東部が東南アジアと南アジアの結節点になり得るからですが、この地域には不幸な歴史があり、分断を乗り越え連結性を高めるにはどうしたらいいのか、ということを調査、研究しており、提言を出していきます。焦点を当てているのはインドとバングラデシュ、ミャンマーで、提言へ向けた1つの道筋として、分断される前などの、域内と周辺国にまたがる『共有する歴史』を見つけ、それを次世代につなげる取り組みです」

 この研究は、フェーズⅡの主要なプロジェクトとして、インドのオメオ・クマール・ダス社会変革開発研究所(OKDI)との協力で行われている。

 フェーズⅠにおける2016年の初期調査ではインドとバングラデシュ、ミャンマーとの国境で実際に何が起こっているのかを調べ、報告書をまとめた。

 「何百キロにもわたる国境の中でのモノとヒトのインフォーマルな行き来や、やり取りがそこら中にある。この調査は今後の提言にもつながるものです」

 今年調査団はバングラデシュを頻繁に訪れている。

 「アッサム州との協力を求めている人たちとラウンドテーブルを開くなどしています。バングラデシュは小さな国なのに、アッサム州と繋がりたいと思っている人達もいれば、そう簡単にはいかない地域もあり、全然違う。国際社会はロヒンギャ問題をめぐるミャンマーとバングラデシュの話ばかりしているけれど、北東部とバングラデシュの共有する歴史に着目し、この地域の連結性について未来志向の研究をすることについては、国際的にはほとんど誰も取り組んでいないのではないでしょうか」

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