Ocean Newsletter

オーシャンニューズレター

第51号(2002.09.20発行)

第51号(2002.09.20 発行)

羽田空港再拡張建設工法をめぐる論議について

Ship & Ocean Newsletter編集部

羽田空港は、航空需要の増加から近い将来その能力の限界に達することが予測され、首都圏における将来の航空需要の増大に、早急に対応することが求められています。羽田空港の再拡張案は、首都圏に新しい空港を建設する他の候補と比較して、既存ストックの有効活用、アクセス等の旅客利便等の観点から大きな優位性があるため、これを優先して推進することとされました。

この流れを受けて、平成13年12月19日、国土交通省は「羽田空港の再拡張に関する基本的考え方」を発表し、現B滑走路と平行に新滑走路を設けることを決定しました。同決定には、船舶の航行安全とともに、東京湾における廃棄物処理と港湾機能の獲得及び多摩川の河川管理への配慮が盛り込まれております。

現在は、その具体的な建設工法をめぐって活発な議論が行われており、本件を政府レベルで審議する「羽田空港再拡張事業工法評価選定会議」が設けられ、同会議に対し扇千景国土交通大臣から、早期着工、早期完成のため、できるだけ早く関係者合意が要請されている状況です。同会議においては、(1)安全(空港機能としての安全性、地震に対する安全性)、(2)工事期間、(3)コストなどについて、総合的観点から本格的な検討が行われております。

そこで、本号では、現在、論議の俎上に上っている埋立・桟橋ハイブリッド工法と浮体工法について、それぞれの立場から、その工法の特徴と推薦の弁について述べていただき、読者諸氏をはじめ広く関係各界各層の論議の参考にしていただくことにいたしました。

なお、羽田空港再拡張事業の公共性から、工法選考の議論の過程が社会的に透明性を持つようにとの趣旨で、上記選定会議の議事要旨が国土交通省のホームページにて公開されておりますのであわせてご参照ください。

滑走路

●フォローアップ

選定会議の議事要旨に関するホームページは現在閉じております。
「羽田空港再拡張事業及び首都圏第3空港」に関しては以下をご参照下さい。
http://www.mlit.go.jp/koku/04_outline/01_kuko/02_haneda/index.html

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