Ocean Newsletter

オーシャンニューズレター

第3号(2000.09.20発行)

第3号(2000.09.20 発行)

編集後記

ニューズレター編集委員会編集代表者 (横浜国立大学国際社会学研究科教授)◆来生 新

中秋の名月には少し早いが、第3号の海は秋の海である。「葉月潮海は千筋の紺に澄み」中村草田男。編集子にとってうれしいことに、先号に続いて読者からの投稿を掲載することができた。台風の大波は様々なものを海岸に打ち寄せる。藤村が歌った遠い島の椰子の実のようなロマンチックな漂流物ばかりではないのである。ゴミという視点から、改めて陸と海の密接な関係を思い起こさせてくれた小島氏に感謝し、国際海岸クリーンアップがいっそうの成果を発揮しうるように応援をしたい。オピニオンは、前田氏のマクロの視点と清野氏のミクロの視点ないしは"graphy"の視点とがうまく絡まって、今後のわが国の政策決定に重要な視点を提供するものとなりえた。環境についても限界効用は逓減する。ミティゲーション・バンキングを工夫し、保存それ自体が銭になるシステムをうまく構築することが重要であるように思われる。(了)

第3号(2000.09.20発行)のその他の記事

ページトップ