Ocean Newsletter

オーシャンニューズレター

第35号(2002.01.20発行)

第35号(2002.01.20 発行)

漁業と里海

米国オクスフォード研究所◆ポール・キルホ・パーク

人間の生活が沿岸域に集中するのに比例して、沿岸漁業は難しくなる。石油が無くなるように、いつか陸水の資源も人口密度と比例して少なくなる。大乗的に見れば里山と里海の概念は同じこと。人間を含めた生態圏の健康のためには、いい水資源を保つことが必須であり、これからの漁業への取り組みにはそうした視点が必要だ。

今回はアメリカにお住まいの読者の方から寄せられた投稿を、特別に紹介させていただきます。ポール・キルホ・パーク氏は、NOAA(海洋大気局)に長く勤務され、日本での滞在歴もあり、わが国の海洋関係者にも多くの知己がいるので読者の中にもご存知の方もいらっしゃると思われます。71歳になる現在もメリーランド州のCooperative Oxford LaboratoryにてOceanographerとして活躍されているとのことです。添付されていたカバーレターでは「14歳で止まってしまった日本語」と謙遜されますが、57年以上も昔に学んだという立派な日本語の一文で「日本の若い方への刺激になってほしい」とのメッセージ。現代人が忘れがちである「日本の心」すら深く理解された提言に、事務局一同是非とも原文のままと衆議一決のうえ掲載することといたしました。(事務局)

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