Ocean Newsletter

オーシャンニューズレター

第20号(2001.06.05発行)

第20号(2001.06.05 発行)

編集後記

ニューズレター編集委員会編集代表者((社)海洋産業研究会常務理事)◆中原裕幸

◆「2月10日の「えひめ丸」事故から早くも4カ月。救助活動や船体引き揚げ方針をめぐる日米の行き違いについては各種メディアでも様々な議論が交わされたが、本誌でも二人の方に違った角度から論評を寄せていただいた。寺田氏がfishingboatという報道表現の持つ意味を指摘しているが、編集子が数カ月前に受け取ったアメリカの友人からの事故を悲しみ死者への哀悼を表すe-mailメッセージでは、水産高校の練習船であることを正確に認識していた内容だったことを思い出し、内心ほっとさせられた。清水氏は深海サルベージ技術の現状と今後について、実にわかりやすく記していただいた。一般船引き揚げにとってのわずか50m、ダイバー作業にとっての300mという水深の壁、大深度重作業の困難性などを再認識いただけたと思う。

◆大分県杵築市の守江湾における春夏秋冬の干潟とのふれあいが活写された綿末さんの投稿。子供たちの明るくたわむれる声が行間から聞こえてくる爽やかな一文。今後も全国の地域からの情報発信をお願いしたい。(了)

第20号(2001.06.05発行)のその他の記事

ページトップ