Ocean Newsletter

オーシャンニューズレター

第553号(2023.08.20発行)

事務局だより

瀬戸内千代

「海 ─生命のみなもと─」展
◆子どもたちが長い休みに入り、多くの人が涼を求めて水と親しむ夏は、海について学ぶ好機です。東京・上野にある国立科学博物館は、今号で渋谷洋明氏が解説くださった内閣府の「海洋教育情報プラットフォーム」で、3つのキーワード(地球、海の生物、環境)と紐付けられ、「自然史・科学技術史に関する総合科学博物館。良質で豊富な実物標本を展示し、海洋生物の多様性を紹介」と記されています。いつ行っても海を学べる施設ですが、今年の夏は格別です。
◆7月から開催中の特別展「海 ─生命のみなもと─」は、第1章「海と生命のはじまり」、第2章「海と生き物のつながり」、第3章「海からのめぐみ」、第4章「海との共存、そして未来へ」から成り、白いチムニーやホエールポンプなど新しい知見も盛り込まれています。小惑星リュウグウの砂、古生物の化石、マンガンクラフト、無人探査機「ハイパードルフィン」など実物展示も豊富で、一部を除き撮影可能です。(国研)海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、国立科学博物館やNHKなどと並ぶ主催者であり、監修者として、同館の田島木綿子氏、谷健一郎氏、藤田祐樹氏と共に、JAMSTECの藤倉克則氏、川口慎介氏、野牧秀隆氏が参加しています。音声ガイドは、東京大学と同大学院でアナゴやアサリを研究し、現在は同志社大学助教としてサイエンス・コミュニケーションを研究する元日本テレビアナウンサーの桝太一さんが担当しています。
◆本展は2013年※と2017年に開催された「深海」に続く、国立科学博物館による海の特別展の第3弾です。避暑も兼ねて、青い海の世界に没頭する休日はいかがでしょうか。(瀬戸内千代)
国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)の特別展「海 ─生命のみなもと─」は10月9日まで。9月4・11・19・25日は休館。来年は名古屋に巡回予定。https://umiten2023.jp/

国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)の特別展「海 ─生命のみなもと─」は10月9日まで。9月4・11・19・25日は休館。来年は名古屋に巡回予定。https://umiten2023.jp/ ※図をクリック

※窪寺恒己著「特別展「深海」─挑戦の歩みと驚異の生きものたち─」本誌第313号(2013.08.20発行)https://www.spf.org/opri_/newsletter/313_1.html

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