Ocean Newsletter

オーシャンニューズレター

第4号(2000.10.05発行)

第4号(2000.10.05 発行)

編集後記

ニューズレター編集委員会編集代表者((社)海洋産業研究会常務理事)◆中原裕幸

◆この編集後記を書いていた時期に、世界の耳目を集めていたのはロシア原潜沈没事故、国内では伊豆諸島の群発地震と三宅島噴火による全島避難問題である。本誌もこうしたトピックスをタイムリーに取り上げられないかと考えたが、どちらのテーマもどのような視点でどなたに原稿依頼するのが適切かをめぐって結論が出ずじまい。読者諸氏から情報提供や問題提起あらんことに密かな期待も抱きつつ、編集委員会としてさらなるネットワーク作りに努力せねばと自戒している。

◆栗林教授による国際海洋法条約への総合的対応の必要性、および横内教授による沿岸域の総合的体系的管理の必要性に関する指摘については、それぞれの説得的論旨に首肯させられるところが多い。後者については、近々公表される日本沿岸域学会の"2000年アピール"に期待したい。

◆小笠原諸島がわが国200海里水域のおよそ1/3という広大で重要な位置を占めることを初めて認識された向きも多いのではなかろうか。宮澤村長の寄稿に感謝。そして、わが国200海里水域の賢明なる管理のため、包括的な取り組みの必要性を痛感。行政の理解と行動を切に望む。(了)

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