Ocean Newsletter

オーシャンニューズレター

第42号(2002.05.05発行)

第42号(2002.05.05 発行)

IWC(国際捕鯨委員会)年次会議が、9年ぶりにわが国で開催

インフォメーション

今回で第54回を迎えるIWCの年次会議が、4月25日から5月24日まで山口県下関市で開催されている。わが国での開催は、1993年の京都会議以来9年ぶり。鯨問題の将来を占う意味においても重要な会議となりそうだ。

IWC年次会議は1カ月におよぶマラソン会議で、前半の2週間は世界各国の科学者による専門的な議論を行う科学委員会の開催に充てられ、その後の1週間で各種作業部会を行い、5月20日からは年次会議のハイライトというべき各加盟国政府代表による総会(本委員会)が開催されることになっている。

これまで調査捕鯨等による科学的な知見からの鯨類資源の情報収集を行ってきたわが国にとって、今回の会議の焦点となるのは、商業捕鯨再開の前提となる改定管理制度(RMS)の早期完成であり、これに向けた監視取締制度の導入について具体的な検討がどこまで前進するかが注目されている。

なお、IWCは「鯨類資源の保存と有効利用、捕鯨産業の秩序ある発展」を目的として1948年に結成され、現在、43カ国が加盟。毎年年次会議が開かれている。IWCは、InternationalWhaling Commissionの略。

第42号(2002.05.05発行)のその他の記事

ページトップ