Ocean Newsletter

オーシャンニューズレター

第30号(2001.11.05発行)

第30号(2001.11.05 発行)

編集後記

ニューズレター編集委員会編集代表者((社)海洋産業研究会常務理事)◆中原裕幸

◆韓国特集号をお届けする。執筆陣もすべて現地側で、しかも日本語でお願いした。これも本誌初の試みだが、KORDIの安煕道氏の労によるもの。わが国の海洋関係者で、韓国の視察や調査関係において氏のお世話にならなかった人はいないといっても過言ではないであろうが、本特集についてもこの恩人に感謝。

◆韓国では海洋開発基本法、沿岸域管理法に湿地保全法を制定し、海洋水産部(日本の省に相当)が設置されている。海洋関係の各分野毎の現状と21世紀ビジョン等、韓国の現状を紹介する安ペーパーは、長めの原文と多くの図表を紙幅の関係上、割愛させていただいたが、全体像は充分に把握できよう。諸ペーパーの海洋環境教育への堅実な取り組みに多くの示唆を受ける。金ペーパーでは全沿岸を海洋牧場にする長期計画が論じられている。

◆2010年には海洋EXPOを開催とのことだが、今年10/30-11/3には釜山でKormarine2001ほかの海洋・港湾・海上防衛をテーマとするエキシビションが同時開催されるという(www.marineweek.org)。"海洋国家"を目指す韓国の意気込みが伝わってくる。

◆他方、韓国でも海洋開発は必ずしもうまくいっている訳ではないと漏れ伝え聞く。それも当然、一面の真理であろう。しかし、隣国の事情から学ぶものは多い。(了)

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