戦略対話・人材育成グループ
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【開催報告】2026年日・フィリピン友好年記念シンポジウム「新たなフロンティアを拓く:日本・フィリピンパートナーシップの次の70年を築く」
公開日:2027.07.17
1956年7月23日、日本とフィリピンは対日平和条約および賠償協定を発効させました。それから2026年で70年――両国は政治・経済・人的交流など幅広い分野で協力を深め、今日では包括的・戦略的パートナーとして確固たる友好関係を築いています。
日本とフィリピン両国政府は2026年を「日・フィリピン友好年」と位置づけ、両国が未来を共に織りなし、継続的で真に強い関係へと歩みを進めていくことを期待しています。
笹川平和財団は在東京フィリピン大使館との共催により、これまでの両国関係者の歩みを振り返るとともに、現在直面する共通課題への対処、そして次の時代に向けた関係強化の新たな可能性を探るためのシンポジウムを2026年7月8日に開催いたしました。
併せてこの機をとらえ、フアン・ミゲル・スビリ上院議員およびジョセフ・ビクター・エヘルシト上院議員、日系3世でありミンダナオ国際大学学長のイネス・山之内・マリャリ先生を日本に招へいしました。両議員はフィリピン国内の公務に伴い、本シンポジウムへの対面での登壇ができませんでしたが、スビリ上院議員からは、録画講演を通して日比両国間の安全保障分野における連携のほか、日本の同国へのインフラ整備やミンダナオ和平への開発援助が果たした役割への謝意、両国が協働することで相互に発展していくことの重要性などが語られました。イネス・山之内・マリャリ先生には、会場にて教育分野における日比両国間の人的交流促進をテーマにしたセッションに登壇いただきました。
招へいプログラムの詳細はこちらをご覧ください。
日本とフィリピン両国政府は2026年を「日・フィリピン友好年」と位置づけ、両国が未来を共に織りなし、継続的で真に強い関係へと歩みを進めていくことを期待しています。
笹川平和財団は在東京フィリピン大使館との共催により、これまでの両国関係者の歩みを振り返るとともに、現在直面する共通課題への対処、そして次の時代に向けた関係強化の新たな可能性を探るためのシンポジウムを2026年7月8日に開催いたしました。
併せてこの機をとらえ、フアン・ミゲル・スビリ上院議員およびジョセフ・ビクター・エヘルシト上院議員、日系3世でありミンダナオ国際大学学長のイネス・山之内・マリャリ先生を日本に招へいしました。両議員はフィリピン国内の公務に伴い、本シンポジウムへの対面での登壇ができませんでしたが、スビリ上院議員からは、録画講演を通して日比両国間の安全保障分野における連携のほか、日本の同国へのインフラ整備やミンダナオ和平への開発援助が果たした役割への謝意、両国が協働することで相互に発展していくことの重要性などが語られました。イネス・山之内・マリャリ先生には、会場にて教育分野における日比両国間の人的交流促進をテーマにしたセッションに登壇いただきました。
招へいプログラムの詳細はこちらをご覧ください。
開会挨拶
萱島 信子 氏(笹川平和財団 常務理事)
日比両国が1956年の平和条約・賠償協定発効以来、政治、経済、安全保障、人的交流など幅広い分野で関係を発展させ、2026年に友好70周年を迎えたことに祝意を表しました。また、笹川平和財団は2026年で財団設立40周年を迎えますが、設立以来、政治対話促進、平和構築、人材育成、社会起業家支援などを通じて両国関係の深化に貢献してきたことに触れました。その上で、本シンポジウムを通じてこれまでの歩みを振り返るとともに、次の70年を見据えた新たな協力の可能性について議論を深めることへの期待を述べました。
共催者挨拶
ミーレン・ガルシア=アルバノ 駐日フィリピン大使
1956年の賠償協定締結を起点とする日比関係が、70年を経てインド太平洋地域における重要な「包括的・戦略的パートナーシップ」へ発展したことを強調しました。また、両国が共有する民主主義、法の支配、人間の尊厳といった価値観の下で、経済繁栄や地域の安全保障、人的交流のさらなる発展を目指す重要性を共有しました。その上で、本シンポジウムが今後の日比協力の方向性を示す実践的な議論の場となることへの期待を述べました。
茂木敏充外務大臣による挨拶(ビデオメッセージ)
日比国交正常化70周年を迎えた2026年、両国関係が「包括的・戦略的パートナーシップ」へと発展した意義を強調しました。また、マルコス大統領の国賓来日をはじめ、近年の日比協力の進展に触れ、安全保障分野における日・フィリピン物品役務相互提供協定(ACSA)の承認や経済安全保障分野での連携強化など、具体的な成果を紹介しました。さらに、「未来を共に織りなす:平和、繁栄、可能性」をテーマとする友好70周年記念事業を通じ、人的交流と相互信頼を一層深めるとともに、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向け、今後も幅広い分野でフィリピンとの協力を強化していく考えを示しました。
ビデオメッセージ全体は外務省ホームページに掲載されています。
ビデオメッセージ全体は外務省ホームページに掲載されています。
マリア・テレサ・ラザロ・フィリピン共和国外務大臣による挨拶(ビデオメッセージ)
フィリピンと日本が包括的・戦略的パートナーシップの下、防衛協力に加え、食料・エネルギー安全保障、強靱なインフラ、安全なサプライチェーン、質の高い雇用、海上安全保障などを含む包括的な安全保障協力を推進していく重要性を強調しました。また、両国のコミュニティによる人的交流と協力を通じて将来の成長の基盤を築く必要性に言及しました。その上で、本シンポジウムが両国関係のさらなる発展に寄与し、平和、繁栄、そして両国民のエンパワーメントに向けた共通の取り組みを促進することへの期待を表明しました。
パネルディスカッション1
ビデオ講演 フアン・ミゲル・スビリ 上院議員
パネリスト 和田 義明 衆議院議員
ミーレン・ガルシア=アルバノ 駐日フィリピン大使
西田 一平太 上席研究員(笹川平和財団)
モデレーター 木場 紗綾 准教授(神戸市外国語大学)
パネリスト 和田 義明 衆議院議員
ミーレン・ガルシア=アルバノ 駐日フィリピン大使
西田 一平太 上席研究員(笹川平和財団)
モデレーター 木場 紗綾 准教授(神戸市外国語大学)
「包括的安全保障を通じた強靭性の構築」
本パネルセッションでは、OSA(政府安全保障能力強化支援)も活用した安全保障協力、ODAを通じた開発協力、グローバルサウスにおける連携、ミンダナオ和平、南シナ海問題、人的交流の促進等について議論しました。日比安全保障協力の進展や地域の平和と安定に向けた協力の意義、ミンダナオの発展可能性、法の支配の重要性、観光を含む人的交流の拡大などについて意見を交わし、日比関係の将来展望を探りました。
休憩時間中は笹川平和財団の創立40周年の記念動画と併せ、フィリピンの観光プロモーション映像も上映しました。
来館者には70周年記念ロゴいりノベルティや日比友好関係を記念し、笹川平和財団のフィリピンとの40年の活動を振り返るリーフレットを配布しました。
リーフレットはこちらからダウンロードいただけます。
来館者には70周年記念ロゴいりノベルティや日比友好関係を記念し、笹川平和財団のフィリピンとの40年の活動を振り返るリーフレットを配布しました。
リーフレットはこちらからダウンロードいただけます。
特別講演
高橋 メアリージュン 氏
日本とフィリピンにルーツを持つ女優・モデルの高橋メアリージュン氏は、自身の活動経験やアイデンティティに関する考えを交えながら、両国の文化的つながりや人的交流の意義について語り、日比友好関係を支える相互理解と信頼の重要性を共有しました。
講演
大野 俊 連携教授(京都大学)
「日本とフィリピンの交流史」
本講演では、日本とフィリピンの間の人の移動の歴史と将来を概観し、戦前には多くの日本人がフィリピンへ移住し、戦後はフィリピン人の日本への移住や就労が増加し、人的交流は双方向的に発展していることを述べました。近年は在日フィリピン人社会が拡大し、看護・介護分野をはじめ多様な分野で活躍しているほか、国際結婚や日系人の増加により両国の結びつきも深まっています。また、訪日フィリピン人旅行者は急増し、日本に対する好意的な認識も広がっています。大野連携教授は、日本の労働力不足やフィリピンの若い人口構成を背景に、今後も両国間の人の移動と交流が一層活発化し、人的ネットワークが日比関係の重要な基盤になると指摘しています。
パネルディスカッション2
パネリスト イネス・山之内・マリャリ 学長(ミンダナオ国際大学)
三木 千壽 名誉学長(東京都市大学)、名誉教授(東京工業大学)
マイラ・ヴィラリアル 特任助教(上智大学)
モデレーター 小西 伸幸 グループ長(笹川平和財団)
三木 千壽 名誉学長(東京都市大学)、名誉教授(東京工業大学)
マイラ・ヴィラリアル 特任助教(上智大学)
モデレーター 小西 伸幸 グループ長(笹川平和財団)
「人的交流による協働の新たな可能性探求」
本セッションでは、日本とフィリピンの長期的な友好関係と共存共栄を支える人材育成をテーマに、教育・学術交流や共同研究のあり方について議論しました。パネリストは、留学や大学間連携の経験をもとに、日本人学生の海外留学促進、フィリピンにおける日本語・日本文化教育、外国人留学生・研究者の受入れ、頭脳循環促進の意義と課題を紹介しました。さらに、研究者の双方向交流や共同研究を拡大するためには、大学間ネットワークの強化、若手研究者支援、地方大学を含む交流機会の拡充が重要であるとの認識が共有されました。また、持続的な協力には相互理解と対等なパートナーシップが不可欠であり、人と人とのつながりこそが今後の日比関係を発展させる基盤であることが強調されました。
笹川平和財団は、今後もフィリピンと、様々な領域・分野において活動を展開していきます。
※ 画像につきましては、事前の許可なくスクリーンショット等の撮影、転載、および資料の二次利用は出来かねますので、ご了承ください。
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お問い合わせ先
笹川平和財団 戦略対話・人材育成グループ
担当者:梶ヶ山
E-mail:asia@spf.or.jp
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担当者:梶ヶ山
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