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 ――モンゴルの高専3校では、全部で約800人の生徒が学んでおり、来年は初めて卒業生を出します。就職の確保は高専のさらなる定着という点でも重要なのでは

 セルゲレン氏 来年6月に3高専の1期生約120人が卒業します。これから就職活動ですが、学生だけではなく学校も就職先を見つけることになっています。私の予想では4つに分かれると思う。ひとつは日本の企業で働くことを目指している学生で、2つ目は日本の大学などに留学することを目指している学生です。ただ、これは数が少ない。日本語の能力という点から、就職できるかという問題もあります。大半はモンゴルの企業に就職します。一部はモンゴルの大学で勉強を続けると思います。

 一昨年から、つまり学生が3年生のときから、モンゴル国内の企業でのインターンシップを始めました。2週間から4週間のインターンシップで、企業側からも意見を聞いています。企業からは、高専の生徒は「大学生よりいい」と言われています。生徒もモンゴルの企業で働くことを楽しみにしています。

 5年間をかけて日本式の高専をつくり、形はできました。ただ、質の問題はかなりあると思います。日本の高専レベルにまでは達していないという感じがします。

 ガントゥムル氏 モノをつくっている企業、会社でインターンシップ、研修ができるかどうかで、学生の就職先とこれからの将来が決まると思います。とにかく高専に入学する15歳のときから、モノづくりに携わったということは、とても有利なのです。来年の卒業生が今年、インターンシップ、研修ができるかどうか、そのために高専側が活動できるかどうかです。だから皆さんを信用して応援していくしかない。
セルゲレン氏

セルゲレン氏

 セルゲレン氏 モンゴル経済に占める割合でいうと、製造業は非常に少なく1割もない。これからサービス業が増えると予想されますが、メインは鉱山関係、鉱業になっており、輸出にしても76から80パーセントは鉱物資源です。偏った経済になっています。これを変えていこうと、高専の生徒がモンゴル企業に就職していくと思います。「まず自分から産業を興す」ということも、学生にいつも言っている。「仕事を探し就職することはもちろん大事だが、自分で仕事をつくっていきなさい」と。

 1年生から彼らはモノづくりに携わっているので、自信がついてきています。ロボットコンテストにしても、大学生とほとんど同じレベルで戦えるし、「これをつくるんだ」とか、「これはつくれるんだ」とか、そういう考え方をもってきている。モンゴルでは、つくるよりも、安いから中国から仕入れた方がいいのではないか、という考え方があるが、高専の学生は「これをつくっちゃおう」なのです。だからモンゴル企業は発展していくと思います。

 モンゴルは海がないので、輸出は航空機で運べるものをつくらないといけない。付加価値が高いものです。だから日本の高専とちょっと違う点もこれから出てきます。日本の高専は1960年代、70年代に日本経済の急成長のための人材を育成してきた。要するに、自動車にしても電気製品にしても、大量生産のための技術者をつくってきた。ただ、モンゴルは人口が少ないので、大量生産用の技術者ではなくて、モンゴルの特徴を生かした技術者を育てていくべきだと思います。モンゴルの資源を生かした日本の技術、「日本の技術」プラス「モンゴルの資源」ということです。これをうまくコラボできる人材が、うちの高専では育っている。

 ――今後の課題をどう考えていますか

 セルゲレン氏 笹川平和財団2011年にモンゴルに調査団を派遣し、2013年から高専教育支援事業を始め、来年3月で一応この事業が終わります。高専教育の導入は、民間レベルで始まった。(国費留学によって)高専を卒業した若者が、「高専をつくろう」と言って、笹川平和財団が協力してくれました。これからモンゴルの教育省も国会も、協力することになっています。教育省と国会は2016年に「高等教育に関する法律」を改正し、高専を高等教育機関に位置付けることもやってきた。日本側ではJICA(国際協力機構)や国立高専機構も動き、ウランバートルには国立高専機構のリエイゾンオフィスも立ち上げられました。これからは民間で始めたことを、国と政府のレベルで続けていく。実際、それをすでに始めています。
ルブサンニャム・ガントゥムル氏の略歴
高校を卒業後、モンゴル工科大学(現モンゴル国立科学技術大学)のソフトウエア学科に入学。日本政府の国費留学生として、仙台電波高等専門学校(現仙台高等専門学校)で学んだ後、長岡技術科学大学を卒業。専攻は電子工学。卒業後、モンゴルに帰国し5年間、貿易商社に勤務する傍ら、民主党青年部のリーダーとして活動。2004年に国会議員に選出され、06~07年には経済常任委員会委員長に任命された。12~16年教育科学相。「高等教育に関する法律」の改正を主導し、高専は「技術カレッジ」として高等教育機関に組み込まれた。
 
ムンフオチル・セルゲレン氏の略歴
高校を卒業後、モンゴル工科大学(現モンゴル国立科学技術大学)のソフトウエア学科に入学。日本政府の国費留学生として国際観光専門学校経営学科で学んだ後、日本企業に勤務する。モンゴルに帰国後、ビジネスマンとして活躍する傍ら、国際ビジネス経営大学を卒業(経理専攻)。モンゴル工業技術大学の理事に就任し、笹川平和財団と協力し高専教育導入の取り組みを始める。2015年に同大総長。現在は同大付属モンゴル高専校長を兼務。
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第1グループ(戦略対話・交流促進担当) 北東アジア地域
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