北極に関する科学技術政策の研究

これまで構築した産学官および関係国とのネットワークを活かして、科学的根拠に基づいた合理的な議論や効果的な政策の実施方法の検討を通じて、北極政策の形成や北極政策研究の発展、ひいては、日本と北極との関わりに関する社会認識を高めることや北極における持続可能な開発に貢献をする。

2022年度実施内容

「我が国の北極政策」レビューおよび研究船の利活用研究

北極に関する産学官・各分野の有識者が出席する「北極の未来に関する研究会」を通じて、次期我が国の北極政策および北極域研究船の戦略的な利活用に関する議題について、意見交換および検討を行う。

北極評議会メンバー国との政策研究協力・連携

前北極評議会議長国のアイスランドや、現議長国であるロシアとの協力関係を強化するため、それぞれの北極政策担当当局とのハイレベルでの意見交換を行う。他のメンバー国（カナダ等）との対話も行い関係構築を図る。

海外シンクタンクとの共同研究

現在、協力関係のある財団などと共同研究を行い、極域法シンポジウム等の国際学会で共同発表を行う。それらの研究成果を元にセミナーを東京で開催する。セミナーの結果は、それぞれの機関を通じて対外的に日本語、英語で発信する。

北極域に関する個別課題研究

北極政策上重要課題である、北極における海洋プラスチックや海洋保護区などの個別の課題について、国内外の有識者と意見交換をしながら予備研究を進める。

北極域研究に関する情報発信

アイスランドのレイキャビックで開催される北極サークル総会等において、当財団の北極への関与、貢献を周知させるとともに、東京において開催予定である「北極サークル日本フォーラム」を北極コミュニティに広く周知する。

水素社会の構築に向けた研究

スノーフレーク国際北極ステーションなどとの協力関係を構築し、今後世界の趨勢となる水素燃料を原動力とした水素船等についての研究を進める。

報告書等

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