2021年4月23日

第10巻2号

今号の論説では、ヨーロッパの研究者の視点から、日本の抱える3つの島嶼領土の問題を論じた『高慢と偏見-北東アジアにおける海洋紛争』、また、尖閣諸島問題の歴史を振り返り、同諸島における日本の主権を確認する『尖閣諸島問題の歴史と課題』の連載を開始した。

インサイトには、国際法用語としての「実効支配」を解説しマスコミの誤用を指摘する『「実効支配」とは何か?』。さらに『南シナ海のある事件』では、オーストラリアの研究者が、中国の漁船団及び海警局とNATO軍艦との、南シナ海上での事件を仮定し、そのif事件シナリオを国際法で評価する試みを行っている。

また、今回の国際判例紹介では、国際仲裁裁判所の裁定とローマ法王の仲介を経て、島嶼領土問題の平和的解決に至った「ビーグル海峡事件(アルゼンチンVSチリ)」を取り上げている。

目次


1 論説


高慢と偏見―北東アジアにおける海洋紛争―試し読みする(PDF)
エレナ・アタナソバ- コーネリス
パチェコ・パルドー
エバ・ペショバ


尖閣諸島問題の歴史と課題(1)試し読みする(PDF)
髙井  晉



2 インサイト


「実効支配」とは何か?試し読みする(PDF)
三好 正弘


南シナ海におけるある事件試し読みする(PDF)
ロブ・マクローリン


虎の口に頭を突っ込む(4) ―領海内の潜水艦による諜報―試し読みする(PDF)
ジェームス・クラスカ





3 島嶼問題コラム


国際判例紹介(15) ビーグル海峡事件(アルゼンチン対チリ) (1977 年2 月18 日仲裁裁判所裁定)試し読みする(PDF)
高井 晉






編集後記

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