2021年1月4日
第10巻1号
創刊以来10年、今年度は第10巻を刊行の運びとなりました。これまで10年間のご支援に深く感謝申し上げます。10周年を機に表紙デザインを一新いたしました。新たな表紙にてまたどうぞよろしくお願いいたします。
今号の論説では、海洋法の第一人者であり国連法務局海洋問題・海洋法部長を務めた林司宣早稲田大学名誉教授のご逝去を悼み、2007年に海洋政策研究財団『沖ノ鳥島の維持再生に関する調査研究平成18年度報告書』に掲載された論説「島・岩についての国際法制度」を再録。島田征夫早稲田大学名誉教授には、林先生の業績をメインにして追悼文を御寄せいただいた。
さらに、太平洋島嶼国の土地に関する憲法と領土主権についての論説、また、サンフランシスコ平和条約(1951)作成過程から連合国の竹島への認識と方針についての論説を掲載。
インサイトでは、2020年1月に虎ノ門に拡張移転した「領土・主権展示館」の前担当者が同館の理念と目的について著述した「新領土・主権展示館メイキング」を掲載。さらに2018年に福島で開催された「第8回太平洋・島サミット」首脳宣言に盛り込まれた、太平洋島嶼国の実施する海洋管理の新たな概念「zone based management」についての論述、そして連載中であるクラスカ米海軍大学校教授による論説「領海内の潜水艦による諜報」第3回の掲載である。コラムでは、尖閣諸島と北方領土に仕掛けられている「興論戦・心理戦・法律戦」の3つの戦争について著述している。
目次
1 論説
島・岩についての国際法制度試し読みする(PDF)
林 司宣
追悼 故 林司宣早稲田大学名誉教授を偲んで試し読みする(PDF)
島田 征夫
太平洋島嶼国の憲法と土地所有制度 ―土地は領土であり主権の基礎である―試し読みする(PDF)
東 裕晉
サンフランシスコ平和条約における竹島の取扱いについて試し読みする(PDF)
藤井 賢二
2 インサイト
新領土・主権展示館メイキング ―日本の領土について「考える場」の創設試し読みする(PDF)
髙橋 徳嗣
太平洋島嶼国における海洋の管理に関する一考察 ―「水域に基づく管理(zone based management)」とは何か―試し読みする(PDF)
佐々木 浩子
虎の口に頭を突っ込む(3) ―領海内の潜水艦による諜報―試し読みする(PDF)
ジェームス・クラスカ
島嶼研究ジャーナル
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