2019年03月26日

第8巻2号

今号の論説では、尖閣諸島問題の第一人者であった尾﨑重義筑波大学名誉教授のご逝去を悼み、1995年に『筑波法政』に掲載された論説「尖閣諸島の国際法上の地位-主としてその歴史的側面について-」を再録。三好正弘愛知大学名誉教授には、尾﨑先生の業績をメインにして追悼文を御寄せいただいた。

インサイトでは、中国海警局(武警海察総隊)を海上保安庁と比較した論説、また、米英の外交資料から対日講和条約における竹島の取扱いを検討した論説、そして「吉田松陰と竹島」では幕末、松下村塾で盛んになった「竹島」開墾論と、やがて明治政府官吏となった弟子たちによるその後の展開についてを論考している。

コラムでは、「海洋境界」の画定について、2018年の国際判例を紹介。また同じく2018年に起こったロシアによるウクライナ海軍艦艇拿捕事案という国際事例を紹介している。

目次


1 論説


尖閣諸島の国際法上の地位――主としてその歴史的側面について――
(『筑波法政』第18 号(その1)(1995 年3 月)所収)試し読みする(PDF)
尾﨑 重義


追悼
故 尾﨑重義教授の尖閣諸島帰属論について試し読みする(PDF)
三好 正弘



2 インサイト


中国海警局(武警海警総隊)と海上保安庁
―海洋権益維持と海上法執行をめぐる若干の比較―試し読みする(PDF)
竹田 純一


対日講和条約と竹島
―英国国立公文書館所蔵資料の検討―試し読みする(PDF)
藤井 賢二


吉田松陰と竹島試し読みする(PDF)
杉原 隆





3 島嶼問題コラム


国際判例紹介(14)
カリブ海及び太平洋での海洋境界画定事件
( コスタリカ共和国対ニカラグア共和国)
( 2018 年 2 月 2 日国際司法裁判所判決)試し読みする(PDF)
下山 憲二


国際事例紹介(2)
ウクライナ・ケルチ海峡ウクライナ海軍艦艇拿捕事案
( ロシア対ウクライナ)試し読みする(PDF)
上野 英詞






編集後記

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