【女性起業家の挑戦】起業を通じた社会課題解決 第四回 - カンボジア Eコマースの可能性 ~ カンボジア女性小売店を成長させる起業家精神 Tenbox(テンボックス) ~
笹川平和財団が実施するジェンダー視点を持つ起業家支援事業「Cnaiアクセラレータープログラム」。プログラムの最終選考に選ばれた4社の女性起業家の挑戦と、起業を通じた社会課題解決ビジネスをレポートする。第四回は、カンボジアのEコマースを通じて流通の利便性を向上させ、女性小売店の成長に繋げるTenbox (テンボックス)。
東南アジアの持続可能な発展に重要な役割を果たす、女性の社会進出。なかでも起業は、女性にとって生計をたてる有効な手段であり、特に農村部において女性が経済力を得るためのほぼ唯一の手段となる。しかし、ミャンマーでは女性が起業するために必要な資金調達や支援制度への障壁が高く、女性起業家は都市部のスタートアップ起業家全体の20%しか占めていない*。また、イノベーションや社会変革を促す可能性を持つ起業家の大半が男性であることで、女性の視点に立って女性特有のニーズに対応するために必要な「ジェンダー視点」が事業に取り込まれず、女性への波及効果が限られている。
*Emerging Market Entrepreneurs調べ
ミャンマーの未来を創る起業家たちがジェンダー視点を実装することが、同国の女性が抱える課題の解決や、女性のエンパワーメントを実現するのに必要なのではないか。そんな想いから、笹川平和財団はベンチャー企業へ投資を行うベンチャーキャピタルの米国大手Village Capitalと、ミャンマーのEmerging Market Entrepreneurs(EME)と協力し、ミャンマー初のジェンダー視点を持つアクセラレータープログラム「SanThit(サン ティット)」を開発、2021年に研修を開始した。
【インタビューの様子】
今回は、ミャンマーを代表する起業家支援組織であり、起業家への投資も行うEMEに、SanThitの特色や、どのように起業家支援プログラムにジェンダー視点を取り入れているのか、一般社団法人Earth Company共同代表濱川知宏が話を聞いてみた。
【笹川平和財団とEMEが共同で作成した ミャンマーの起業家とジェンダー格差についての調査報告書】
【SanThit アクセラレータープログラム】
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