アジア最後の「フロンティアマーケット」と呼ばれるミャンマーは、民間セクターの拡大と起業家のエコシステムの発展と共に、急速な社会経済的変化を経験している国である。 起業は、経済発展を促進させる主要な原動力であり、最近の報告によると、ミャンマーにおける企業の95%以上が小規模(零細または小規模ながら急成長している企業)での事業を行っている。また雇用の75%は零細・小規模企業に依存していることから、女性・若者・恵まれない層にとって、起業は生計向上の機会となるだけでなく、貧困削減の手段にもなり得る。
笹川平和財団は、
Emerging Market Entrepreneurs Myanmarと
SHE investmentsと共に、ミャンマーのジェンダー課題を特定し、女性の生活向上を目的とした「持続かつ拡大可能なソリューション」を提供する革新的なビジネスがもたらす潜在的な可能性を模索するため、本報告書を執筆した。
本報告書では、10社の革新的な企業を取り上げ、事業を始めた動機やビジョン、マネジメントの女性比率、女性を顧客とした製品やサービスのビジネスモデル等を探った。更に、農村部で生計を立てるために手段の一つとして起業している女性に着目し、彼女たちのニーズを把握することで、農村部の女性起業家の可能性にも言及している。
最後に本報告書では、ミャンマーの女性や女子におけるポジティブなインパクトをもたらす革新的な起業家だけではなく、投資家やエコシステムを構築するプレーヤーに対しても、女性の生活向上を目指したサービスや製品を開発している「女性に焦点を当てたビジネス」を支援するための方法について提言している。
本報告書は英語で作成し、報告書の要約は英語・ミャンマー語で作成しました。