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笹川日中友好基金

日中図書翻訳出版交流事業の再開


2025.06.30
 2025年6月19日(木)、公益財団法人 笹川平和財団の笹川日中友好基金は、中国・北京で開催された「第31回北京国際ブックフェア(BIBF)2025」(会期:2025年6月18日~22日、会場:国家会議センター)において、南京大学出版社が主催する「中日文化及び学術相互翻訳フォーラム」に参加し、日中図書翻訳出版交流事業の再開(第2期)を発表しました。 フォーラムには、この事業に参加する南京大学出版社、上海交通大学出版社、東京大学出版会、法政大学出版局の代表者が登壇しました。

南京大学出版社 祁林副総編集長

 南京大学出版社の祁林副総編集長は、当社は、南京大学の豊かな学術基盤と優れた翻訳人材を活かし、長年にわたり日中の文化・学術の相互翻訳出版において顕著な成果を上げてきました。これまでにも「閲読日本書系」(日本語名:《現代日本紹介図書シリーズ》)をはじめ「看東方・日本社会与文化」など、日本の社会や文化を広く紹介するシリーズを刊行してきました。また、同社の学術ブランド「棱镜」や「折射集」などを通じて、日本の哲学、政治学、経済学などの分野の著名学者の著作を専門的に紹介し、中国読者に対して日本の学術・文化の発展を深く理解するための土壌を提供してきました。今後も「文明の相互理解」という理念のもと、日中間の学術・文化の翻訳交流をさらに深化させていく方針です。と述べました。

 上海交通大学出版社の趙斌瑋副社長は、これまでに東京大学出版会と戦略的な翻訳協定を結び、「共同企画・共同出版」の形で協力を進めてきたほか、中国の優れた学術書の著作権を東京大学出版会や京都大学学術出版会に提供。また、法政大学出版局からは「万物簡史訳叢」全6巻を導入・翻訳出版しました。さらに、「東アジア筆談文献研究叢書」「東アジア言語研究論叢」「閲読日本書系」など、日中の学術・文化に関するシリーズも企画・出版してきました。

上海交通大学出版社 趙斌瑋副社長

今後は、学術出版を軸に据えつつ、より広く中日文化に関わる一般向け学術書にも注力していく方針であり、たとえば『中国黒陶』や『中国の節句』など、中国の優れた伝統文化を紹介する書籍を翻訳し、日本の読者に届けることで、日中間の学術・文化交流の架け橋を築いていきたい。と語りました。

法政大学出版社常務理事の古川真氏は、北京国際図書博覧会には、情熱的な読者、活気ある編集者、意欲的な出版社が集まり、出版の可能性を改めて感じることができました。日中間の翻訳出版は「異文化交流の頂点」であり、漢字という共通のツールを持ちながらも、言葉の意味の違いが誤解を生むこともあるようです。そうした違いを乗り越え、心に響く翻訳書を生み出すことが出版人の使命であり、喜びでもあります。法政大学出版社は哲学・歴史・社会分野の学術書を多く出版しており、中国の読者に紹介したい書籍も多数あり、翻訳出版の活性化は、両国の思想的対話を深める重要な手段であり、出版人は本を通じて国境を越える力を持っていると強調しました。

法政大学出版局 古川誠常務理事

出版は即効性のある仕事ではないが、「持続性」と「深み」において他に類を見ない価値があるとし、今回の出会いが未来の翻訳プロジェクトにつながることを願っています。と感謝の言葉で締めくくりました。

 東京大学出版会専務理事の橋元博樹氏は、日本の大学出版の歩みは、19世紀末の慶應義塾や早稲田大学の出版部に始まり、1951年には東京大学出版会が南原繁総長の提唱により設立されました。以来、人文・自然・社会の幅広い分野で、日本の学術出版を支えてきました。出版の歴史は、グーテンベルクの印刷革命から、インターネットや電子書籍によるデジタル革命を経て、今や生成AIという新たな技術の波に直面しています。この技術が脅威となるか、飛躍の契機となるかは未知数ですが、私たちはこれまで同様、技術を味方にしながら成長していきたいと考えています。そのためにも、日本と中国の大学出版部が共通の課題に向き合い、協力することがますます重要です。昨年に続き、今年もBIBFの第2期翻訳事業カンファレンスに参加できたことを嬉しく思います。この一年で両国の取り組みが着実に前進していることを実感しています。

東京大学出版会 橋元博樹専務理事

一冊の書籍の翻訳は、出版・学術・文化を越境させる営みです。この交流をさらに深め、変化の時代にふさわしい出版活動を展開していきたいと考えています。今回のフォーラムを企画してくださった南京大学出版社、中国の出版関係者の皆様、そして笹川日中友好基金の皆様に心より感謝申し上げます。と述べました。
 
 笹川日中友好基金特任グループ長の尾形慶祐氏は、本プロジェクトの目的は、日本の優れた書籍を中国の読者に届け、図書を通じて日中間の文化の架け橋を築き、民間レベルでの理解と協力を促進するものです。第1期では、多くの著名な出版社、翻訳者、編集者と協力し、117冊の翻訳書籍を出版。さらに、より多くの読者に学びと研究の機会を提供するため、中国国内の100以上の大学・研究機関・図書館に書籍を寄贈しました。これは、関係機関や先生方の尽力、そして日本文化を真摯に研究する中国の皆様の支援による成果です。第2期では、より多様なジャンルの書籍を取り上げ、特に現代日本の社会や心理、科学技術、ビジネス、歴史など幅広い分野の書籍を翻訳出版することで、中国の読者に日本への理解を深めてもらうことを目指しています。

笹川日中友好基金 尾形慶祐特任グループ長

また、オンライン・オフラインの両方のプラットフォームを活用し、専門家によるフォーラムなどの出版イベントを積極的に開催し、より広範な文化交流を促進していきます。さらに、中国の優れた書籍を日本で出版する取り組みも段階的に進めながら、中国の良書を日本の読者にも届けたい考えです。最後に本プロジェクトの発展は皆様の支えによって実現できるものであり、今後も出版社、翻訳者、編集者、著者、研究者のご協力を得て、質の高い価値ある翻訳書籍を提供してまいります。と締めくくりました。

 フォーラムの会場では、第2期翻訳出版事業の幕開けとして、五百旗頭真氏による『大災害の時代-三大震災から考える』(岩波現代文庫)が、南京大学出版社より中国語に翻訳され刊行されたことが紹介され、続いて、鈴木哲也氏と高瀬桃子氏の共著『学術書を書く』(京都大学学術出版会)も、同出版社から中国語版が出版されたことが紹介されました。

 その後、訪中団は長春市の吉林大学、瀋陽市の中国医科大学および同大学付属第一医院、さらに大連市の書店などを訪問しました。各訪問先では、日本語書籍や翻訳書籍の活用状況について意見を交わし、今後の連携の可能性について前向きな対話が行われました。

吉林大学図書館関係者と意見交換

中国医科大学図書館関係者と意見交換

中国医科大学関係者と意見交換


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