5月10日、笹川平和財団の笹川日中友好基金は、中国人民大学で第7回「日中未来創発フォーラム」を開催しました。フォーラムには日本と中国の大学生81名が参加し、生活、教育、文化の3つをテーマに未来における協力の可能性について考えました。

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笹川日中友好基金

第7回「日中未来創発フォーラム ~未来の生活、教育、文化について考える~」開催報告 その1

1日目 専門家講義とフィールドワーク

笹川日中友好基金


2025.05.23
日中未来創発ワークショップin東京~私たちが実現したい『未来の生活』集合写真
 5月10日、笹川平和財団の笹川日中友好基金は、中国人民大学中関村校区(北京・海淀区)の国学館で第7回「日中未来創発フォーラム」を開催しました。フォーラムには日本の大学生等33名と中国の大学生48名、合計81名が参加して未来における日中協力の可能性について考えました。

 このフォーラムは、笹川平和財団と中国人民大学が共同で開催し、日本科学協会、日中関係学会、学生団体の日中学生会議、茶話日和などの協力を得て開催する対話・研究型の日中交流イベントで、2022年の日中国交正常化50周年の記念イベントとしてはじまり、今回で7回目の開催になりました。

 フォーラムの始まりにあたり、主催者である笹川日中友好基金の尾形特任グループ長があいさつをしました。尾形氏は、参加者の皆さんがさまざまな期待を持ってこのフォーラムに参加していることにふれ、このような場を提供してくださった中国人民大学の執行部および外国語学院の皆さま、そしてフォーラムの趣旨に賛同し協力してくださった多くの団体や先生方に感謝の言葉を述べました。そして、参加者の期待に応えられるよう、運営チーム一同が全力で取り組んでいくという意気込みを語りました。

 更に、異なる考え方や背景を持つ日中の若者が対話し共に考えることで相手方の背景にも目を向けることでお互いの理解がさらに深まることへの期待を示した上で講師陣や参加者から新たな知識を得られる機会を楽しんで欲しいとの希望を表明しました。

◆4人の専門家の講演

 「生活」グループでは、「未来のスマート高齢者ケア」と題して、中国人民大学人口与健康学院の唐丹(タン・ダン)教授に講演をいただきました。講演では、世界的な課題である高齢化問題を取り上げ、中国が進める高齢化対策について詳しく解説されました。また、介護の新しいモデルやその改善策についても紹介されました。

 「教育」グループでは「AI技術と未来の教育」と題して、科大訊飛(iFLYTEK)公司高等教育研究院の王玉澤(ワン・ユーズ)先生を招き、急速な発展を遂げるAI技術と社会への浸透を背景に、AI技術の多用途化が進んだ時代における教育の変革について講演しました。研究を進めている人とAIが協力して教育を行う新しいスタイルについても紹介し、学校教育に対する新たな視点を提供しました。

 「文化」グループでは、2024年にユネスコの世界遺産に登録された「北京中軸線」をテーマに、北京設計之都発展有限公司の無形文化遺産の専門家、張大平(チャン・ダーピン)先生にお話をしていただきました。張先生は、たくさんの写真とわかりやすい説明を通して、中軸線にまつわる歴史や文化の意味を紹介し、北京の魅力を楽しく伝えてくださいました。

さらに、特別ゲストとして、北京語言大学外国語文化学院の日本人教師であり、相声(中国の伝統的な漫才)芸術家・丁広泉(ディン・グアンチュエン)氏の第8期弟子である西田聡(にしだ さとし)先生が登場しました。西田先生は、伝統的なリズム芸「快板(クァイバン)」の演目『同仁堂』を披露し、その後、自身が中国語に興味を持ったきっかけや、中国での留学・生活体験について語りました。

◆テーマ別のフィールドワーク

生活グループは、北京市内にオープンしたばかりの養老施設の「国投健康長者公寓」を訪問し、新しいタイプの高齢者向けのマンション施設を見学しました。この施設は、これまで中国では主流だった郊外型の養老施設とは異なり、北京市の中心部の第二環状線に近い交通の便も良く、都市生活の利便性を享受できる立地に建てられました。施設内に入ると、広々とした共有スペースがあり、高齢者の手作り作品が展示されたコーナーが目を引きました。医療室やリハビリ室には最新の設備が整っており、ペットと遊べるスペースや地域活動のための部屋、昔の生活用品が展示されている部屋などがあり、高齢者の心のケアに配慮された工夫もされていました。個室には、心拍や呼吸などをリアルタイムで見守るセンサー付きのベッドがあり、スタッフはタブレット端末を使って健康状態を管理しており、昨年の第5回フォーラムで訪問した都内の介護施設に近いレベルの設備が備わっていました。見学を終えた学生たちは、「立地の良さ、個人への思いやり、最新の技術が融合した新しい高齢者ケアの形を実際に見ることができ、とても勉強になった」と話していました。

教育グループは、AI技術と未来の教育について学ぶために北京市の中関村ハイテクパークにある「科大訊飛股份有限公司(Iflytek Co.,Ltd)」を訪問しました。エントランスで人間によく似たロボットに「ようこそ」と話しかけられると、会場からは驚きの声が上がりました。学生たちは、音声認識技術をはじめ様々な分野におよぶAI技術を活用した教育、医療、都市インフラ、産業用途、オフィス活動のデジタル化などの事例を詳しく学びました。科大訊飛のスタッフの方からは、「AIの技術が仕事の効率を大きく高める時代において、人間が学ぶことの意味や人としての価値を改めて考えることがとても大切です」とのお話もありました。

 その後、教育グループは「中関村国家自主イノベーションモデル地区展示センター」を見学しました。そこでは、ニュースなどでよく見る人型ロボット、商業宇宙開発、遺伝子治療の新薬、脳と機械をつなぐ先端技術、支援が必要な人々に向けた技術も紹介されており、技術発展の中心に常に人の生活があることが伝わってきました。

 文化グループの学生たちは、北京の紫禁城(故宮博物院)のすぐ北にある景山公園を訪れました。公園の山頂は、北京市の全景を一望できる場所で、「北京中軸線」の説明とあわせて北京の都市設計についての説明を受けました。説明では、北京の都市づくりは中国の古代の考え方をもとにしていて、「中央を大切にし、左右対称に整える」というデザインが、昔の皇帝の権威や礼儀の制度を表していることが紹介されました。また、都市の設計には「人と自然が調和する」という東洋の哲学も取り入れられていることが説明され、その文化的背景にふれることができました。

 その後、学生たちは隣の北海公園を訪れ、中国の伝統的な庭園を体験しました。北海公園は、自然の風景と建物をうまく調和し、中国の伝統的な美意識による「景色を借りる」「景色を隠す」「景色を見せる」といった工夫が随所に見られる公園として紹介を受けました。こうした体験を通して、中国文化の価値観への学びとなりました。

2日目 成果発表に続く

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