中国から環境問題の専門家を招へい 日本側有識者と気候変動対策について対話
笹川平和財団笹川日中友好基金は、3月10日から15日までの期間中に、中国の環境問題の専門家一行7名からなる訪日団を招へいし、日本側有識者と気候変動対策をテーマに対話会議を開催しました。
『日本の人間国宝・伝統工芸』(上海世久非物質文化遺産保護基金会、公益社団法人日本工芸会編著、商務印書館、2023年)
上海で開催された書籍出版発表会(2023.6.21)
上海書籍出版発表会の記念写真(2023.6.21)
中国での出版発表会に続き、笹川日中友好基金は9月11日から9月17日までの日程で、中国の伝統工芸関係者訪日団を招へいしました。訪日団の団長は上海世久非物質文化遺産保護基金会の陳学栄理事長がつとめ、木工芸、陶芸、漆芸の職人や無形文化財の保護に従事する専門家が参加しました。中国からの代表団と日本工芸会に所属する人間国宝の方々や専門家たちを迎え、日中友好条約締結45周年を記念し、交流事業の成果を広く発信するために、『日本の人間国宝・伝統工芸』出版報告会を9月15日にホテルニューオータニ東京で開催しました。出版報告会には、笹川平和財団の笹川陽平名誉会長、中国の呉江浩駐日大使、中日両国の無形文化遺産の伝承者・人間国宝の代表者ら50人余りが出席しました。
笹川平和財団名誉会長・日本財団会長 笹川陽平氏の挨拶
笹川名誉会長は挨拶のなかで、日中両国の地政学的、歴史文化的近縁性に触れ、人間国宝に象徴される伝統工芸文化は日中両国民の理解と親善に寄与する最も重要な媒体の一つであると指摘しました。そして、本の出版をきっかけに、日中両国の伝統工芸伝承者が手を携え、世界的に影響力を持つ工芸作品を創り、人々に伝統文化の意義と価値を再認識してもらうために貢献できると述べました。
中華人民共和国駐日本国特命全権大使 呉江浩氏の挨拶
呉江浩大使は祝辞の中で、同じくアジアの重要な一員である中日両国が、文化の共通性をより一層掘り起こし、各種文化遺産の保護に関する協力を強化することを心から期待すると強調しました。両国文化の交流と学び合いを促進しながら手を携えて「天下大同」を求め、人類運命共同体の構築という大きな道を歩んでいきたいと述べました。
上海世久非物質文化遺産保護基金会理事長 陳学栄氏の挨拶
陳学栄理事長は、中日両国の関係者が3年間をかけて作成した本書は一粒の種となり、今後永遠に残っていくだろうと述べました。また、中日両国の伝統工芸には共通の価値観と文化的内包を持ち、上海世久非物質文化遺産保護基金会と笹川平和財団の協力事業は伝統工芸分野の革新に新しい協力のモデルを提供し、この模索は日中の協力関係を新しい次元に押し上げる可能性を潜んでいると指摘しました。
『日本の人間国宝・伝統工芸』東京出版発表会(2023.9.15)
東京出版報告会の記念撮影(2023.9.15)
出版報告会のほか、訪日団は京都府や静岡県、東京都を訪問しました。各地で木工芸、漆芸の工房を訪ねて職人たちと交流し、文化史跡の中に息づく伝統工芸を鑑賞した他、日本工芸会の記念講演会にゲストとして出席し、9月17日に7日間の日程を終えて帰国しました。
京都で兼松俊明氏(蒔絵・螺鈿師)の工房を訪問 (2023.9.12)
京都で堤浅吉漆店を訪問(2023.9.13)
京都で国宝・重要文化財南禅寺を視察(2023.9.12)
MOA美術館の内田館長より説明をうける(2023.9.13)
MOA美術館を訪問(2023.9.13)