尾形武寿 評議員(日本財団理事長、元・笹川日中友好基金運営委員長)、中国人民大学の名誉教授を授与
2024年10月21日、笹川平和財団の尾形武寿評議員(日本財団理事長、元・笹川日中友好基金運営委員長)が中国人民大学より名誉教授の称号を授与されました。
『日本の人間国宝・伝統工芸』(上海世久非物質文化遺産保護基金会、公益財団法人日本工芸会編 著、商務印書館、2023年)
出版発表会の看板前で握手する上海世久非物質文化遺産保護基金会の陳学栄理事長と笹川平和 財団の安達一常務理事
「日本の人間国宝制度」について講演中の内田篤呉氏
出版発表会には、両国の伝統工芸関係者はじめ、中国の文化財行政を主管する政府機関、出版社、文化交流団体、学者、企業家、メディア関係者など80余名が参加しました。国家無形文化財保護専門家委員会の責任者、中央や上海市政府主管部門の代表、出版社責任者、中国側実施者の上海世久非物質文化遺産保護基金会と日本側事業実施者である笹川平和財団の代表などが祝辞を述べた後、田篤呉氏による「日本の人間国宝制度について」と題する特別講演が行われました。
出版記念会で作品「春風」について説明する無形文化財蒔絵の保持者・人間国宝の室瀬和美氏
続いて書籍の表紙を飾った蒔絵作品「春風」の除幕が行われ、作家の室瀬和美氏が作品の解説と日中の伝統工芸交流への思いについて語りました。その後図書館、大学研究機関、文化財保護団体などへの書籍の寄贈式に続き、日中の伝統工芸の専門家が登壇して「伝統工芸と今の暮らし」をテーマに対談し、現場の聴衆からの質問に答える形で交流を深めました。
日中伝統工芸関係者交流会で切磋琢磨する両国の参加者たち
出版発表会参加者が上海ガーデンホテルの会場前で記念撮影
今回の出版発表会と訪中交流は、3年間にわたるコロナ禍による対面交流の断絶を経て実現された日中間の交流イベントで、開催地の上海で人々の高い関心を集め、中国の主要メディアによって広く報道されました。笹川日中基金では今年の日中国交正常化45周年に合わせ、日本での『日本の人間国宝・伝統工芸』の出版発表会を9月に開催し、併せて中国から伝統工芸関係者を招へいし、同分野における両国関係者の交流を一層強化して参ります。
笹川日中友好基金
https://www.spf.org/programs/china/