日本人の中国に対する意識調査2024
公益財団法人笹川平和財団(理事長 角南篤)の笹川日中友好基金は、「日本国内に向けた情報発信の強化」事業の活動の一環として、日本在住の15歳~89歳の男女3000人を対象に「日本人の中国に対する意識調査(2024年度)」(実施期間:2024年8月19日~8月26日)を実施しました。
(図表2)
(1)中国に対する親近感
TOP2(親しみを感じる+どちらかというと親しみを感じる)の割合は7.3%であった。年代別でみると、TOP2の割合は20代以下で16.2%と他の年代より高い結果となった。性別・年代別でみると、TOP2の割合は男性20代以下で18.4%、女性20代以下で13.9%と、男女とも20代以下の割合が他の性別・年代別より高い結果となった。
(2)中国に「親しみ」を感じる理由
「多くの観光客が日本を訪れているため」が40.4%で最も高く、次いで「日本と地理的に近い位置にあるため(32.6%)」「経済的な結びつきが強いため(31.2%)」となった。性別でみると、女性で「多くの観光客が日本を訪れているため(49.5%)」は男性より高く、年代別でみると、60代以上で「日本と地理的に近い位置にあるため(47.1%)」は他の年代より高い結果となった。
(3)中国に「親しみ」を感じない理由
「政治的な制度や価値観を共有していないため」が52.7%で最も高く、次いで「相手の国民性に親しみを感じないため(46.1%)」「日本との安全保障上の対立関係にあるため(38.5%)」「日本と歴史認識において見解が異なるため(37.8%)」への回答が上位を占めた。性別でみると、男性で「政治的な制度や価値観を共有していないため(57.3%)」「日本との安全保障上の対立関係にあるため(47.8%)」が女性より高く、女性では「相手の国民性に親しみを感じないため(50.6%)」が男性より高い結果となった。年代別でみると、60代以上で「政治的な制度や価値観を共有していないため(60.0%)」 「日本との安全保障上の対立関係にあるため(47.1%)」「相手の国民性に親しみを感じないため(48.5%)」「日本と歴史認識において見解が異なるため(41.2%)」は他の年代より高く、いずれも若年層ほど低くなっている結果となった。
(図表7)
中国の関心がある分野の情報源は、「テレビ」を情報源とする回答が6割と最も高く、次いで「インターネット(ポータルサイト、動画サイト(YouTube等)、ブログなど)」は5割、「新聞(紙)」2割、 「SNS(Facebook、Twitter、LINE、tiktok等)」2割となった。年代別でみると、 60代以上で「テレビ」「新聞(紙)」は他の年代より高く、若年層ほど低くなっている。一方で、 20代以下では「SNS(Facebook、Twitter、LINE、tiktok等)(45.6%)」は他の年代より高く、高齢層ほど低くなっている。この結果は、海外3地域に共通する傾向がみられた。
(図表8)
(1)英語の語学力
全体では「話せる」の合計は38.9%、「話せる~話せないが読み書きはできる」は57.3%を占めた。年代別でみると、 20代以下で「話せる」(44.4%)」、「話せる~読み書き計(65.0%)」は他の性別・年代別より高い傾向がみられた。
(2)韓国語の語学力
全体では「話せる」の合計は4.5%、「話せる~話せないが読み書きはできる」7.1%となった。性別・年代別でみると、 男性20代以下、女性20代以下、女性30代で「話せる~読み書きはできる」の合計は1割と他の性別・年代別より高い結果となった。
(3)中国語の語学力
全体では「話せる」の合計は3.8%、「話せる~話せないが読み書きはできる」は6.6%だった。性別・年代別でみると、 男性20代以下で 「話せる(8.6%) 」 「話せる~話せないが読み書きはできる(15.7%)」は他の性別・年代別より高い結果となった。
(図表9)
(1)中国への渡航経験と目的
全体では「訪問したことはない(78.6%)」が最も高く、次いで「観光旅行(14.8%)」が続いた。年代別でみると、どの年代も「訪問したことはない」が最も高い。60代以上で「観光旅行(21.3%)」は他の年代より高く、若年層ほどその割合は低くなっている。性別・年代別でみると、男性50代、男性60代以上で「出張」は他の性別・年代別より高く、男性については若年層ほどその割合は低くなっている。
(2)韓国への渡航経験と目的
全体では「訪問したことはない(70.0%)」が最も高く、次いで「観光旅行(25.4%)」が続いた。性別でみると、男女とも「訪問したことはない」が最も高い。女性で「観光旅行」は32.0%と3割程度が観光している。性別・年代別でみると、女性30代~60代以上で「観光旅行」はそれぞれの年代で約3割と他の性別・年代別より高い結果となった。
(3)米国への渡航経験と目的
全体では「訪問したことはない」が56.4%で最も高く、次いで「観光旅行」が37.8%と続いた。性別でみると、男女とも「訪問したことはない」が最も高く、年代別でみると、男性50代、60代以上で「観光旅行」「出張」は他の性別・年代別より高く、男性については若年層ほどその割合は低くなる結果となった。
(4)台湾への渡航経験と目的
全体では「訪問したことはない(74.7%)」が最も高く、次いで「観光旅行(21.8%)」が続いた。性別でみると、男女とも「訪問したことはない」が最も高い。女性で「観光旅行(24.5%)」は男性より高く、年代別でみると、60代以上で「観光旅行(27.7%)」は他の年代より高くなった。性別・年代別でみると、男子60代以上で「出張(11.2%)」は他の性別・年代別より高い結果となった。
(図表10)
(1)中国の友人・知人
友人・知人は「いない」が90.5%で最も高く、友人・知人等がいるの合計の割合は9.5%となった。性別・年代別で見ると、友人・知人等がいる合計の割合は、男性20代以下で15.7%と他の性別・年代別より高く、男性についてはどの年代も約1割となっている。また、女性20代以上、女性30代も約1割となっている。
(2)韓国の友人・知人
友人・知人は「いない」が91.0%で最も高い。友人・知人等がいるの合計の割合は9.0%となった。性別・年代別で⾒ると、どの年代別も「いない」が最も高い。友人・知人等がいる合計の割合は20代以下で13.6%、30代で10.0%と他の年代より高い結果となった。
(3)米国の友人・知人
友人・知人は「いない」が84.6%で最も高く、友人・知人等がいるの合計の割合は15.4%となった。年代別で⾒ると、どの年代別も「いない」が最も高い。友人・知人等がいるの合計の割合は男性60代以上で17.4%と他の年代より高い結果となった。
(4)台湾の友人・知人
友人・知人は「いない」が91.4%で最も高く、友人・知人等がいるの合計の割合は8.6%となった。年代別で⾒ると、どの年代別も「いない」が最も高い。友人・知人等がいる合計の割合は20代以下で10.4%、30代で11.5%と他の年代より高い結果となった。
(図表11)
(1)中国のメディア報道に対する信頼度
全体ではTOP2(信頼している+どちらかというと信頼している)の割合は3.7%である。年代別でみると、 TOP2の割合は20代以下で8.8%と他の年代より高く、性別・年代別でみると、 TOP2の割合は男性20代以下で10.6%、女性20代以下で6.9%と他の性別・年代別より高い結果となった。
(2)韓国のメディア報道に対する信頼度
全体ではTOP2の割合は12.4%であった。性別で見ると、 TOP2の割合は女性で14.2%と男性より高く、性別・年代別でみると、 TOP2の割合は女性20代以下で17.1%、女性40代で15.5%、女性50代16.5%と他の性別・年代別より高い結果となった。
(3)米国のメディア報道に対する信頼度
全体では TOP2の割合は56.4%であった。性別で見ると、 TOP2の割合は男性で62.9%と女性より高く、性別・年代別でみると、 TOP2の割合は男性60代以上で75.7%、女性60代以上で61.2%と他の性別・年代別より高く、どの年代も男性の割合は女性より高い結果となった。
(4)台湾のメディア報道に対する信頼度
全体では TOP2の割合は53.4%である。性別で見ると、 TOP2の割合は男性で59.3%と女性より高く、性別・年代別でみると、 TOP2の割合は男性60代以上で72.1%と高い。また、どの年代も男性の割合は女性より高い結果となった。