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笹川日中友好基金

日本人の中国に対する意識調査の結果について

笹川日中友好基金


2022.12.12
笹川日中友好基金
 公益財団法人笹川平和財団(理事長 角南篤)の笹川日中友好基金は、「日本国内に向けた情報発信の強化」事業の活動の一環として、日本在住の15歳~89歳の男女3000人を対象に「日本人の中国に対する意識調査」(実施期間:2022年8月19日から8月26日)を実施しました。その調査結果を公表いたします。本調査は、日中両国民の相互理解を促進するために国民感情を理解・把握することの重要性を認識し、現況の課題を明らかするとともに、今後の活動に反映することを目的として実施しました。

Ⅰ.調査結果の利用について

本調査結果のデータ等を引用・転載を希望する場合は、出典を明記することで引用できます。編集・加工等して利用する場合には、その旨も明記してください。また、ご利用の際には、今後の参考のため掲載先の写し(コピー)などを下記の連絡先までご連絡をいただけるようお願い致します。
連絡先:(公財)笹川平和財団 笹川日中友好基金
E-mail: nicchu5157@spf.or.jp

Ⅱ.調査概要

1.調査目的
  日本人の中国に対する意識を把握し、今後の活動の参考とするために実施。

2.調査概要
 (1)調査方法  インターネット調査(モニター調査)
 (2)調査対象者 日本国内在住の日本人15~89歳の男女
 (3)調査エリア 全国
 (4)サンプル数 3000s
 (5)設問数   本調査31問
 (6)回答割付  ※令和2年国勢調査より、地域・性別・年代別に人口構成比で割付を算出(図表0)

3.調査項目
 (1)中国及び海外3地域(韓国、米国、台湾)への「親近感」や「関心事」について
 (2)中国及び海外3地域(中国、韓国、米国、台湾)との関わりについて
 (3)報道に対する信頼度について
 (4)日本と中国の関係について
 (5)日中関係進展のための有効な取り組みについて

4.調査期間
  2022年8月19日~2022年8月26日

Ⅲ.調査結果

1.回答者の属性 (図表1)

性別   男性48.7% 女性51.3%
国籍   日本
年齢別  60代以上 38.0%
     50代   15.3%
     40代   17.0%
     30代   13.0%
     20代以下 16.7%

都道府県別
都道府県別
職業別
職業別

中国及び海外3地域(韓国、米国、台湾)への「親近感」について

1.中国に対する親近感

(図表2)

(1)中国に対する親近感
TOP2(親しみを感じる+どちらかというと親しみを感じる)の割合は7.3%であった。年代別でみると、TOP2の割合は20代以下で16.2%と他の年代より高い結果となった。性別・年代別でみると、TOP2の割合は男性20代以下で18.4%、女性20代以下で13.9%と、男女とも20代以下の割合が他の性別・年代別より高い結果となった。

(2)中国に「親しみ」を感じる理由
「多くの観光客が日本を訪れているため」が40.4%で最も高く、次いで「日本と地理的に近い位置にあるため(32.6%)」「経済的な結びつきが強いため(31.2%)」となった。性別でみると、女性で「多くの観光客が日本を訪れているため(49.5%)」は男性より高く、年代別でみると、60代以上で「日本と地理的に近い位置にあるため(47.1%)」は他の年代より高い結果となった。

(3)中国に「親しみ」を感じない理由
「政治的な制度や価値観を共有していないため」が52.7%で最も高く、次いで「相手の国民性に親しみを感じないため(46.1%)」「日本との安全保障上の対立関係にあるため(38.5%)」「日本と歴史認識において見解が異なるため(37.8%)」への回答が上位を占めた。性別でみると、男性で「政治的な制度や価値観を共有していないため(57.3%)」「日本との安全保障上の対立関係にあるため(47.8%)」が女性より高く、女性では「相手の国民性に親しみを感じないため(50.6%)」が男性より高い結果となった。年代別でみると、60代以上で「政治的な制度や価値観を共有していないため(60.0%)」 「日本との安全保障上の対立関係にあるため(47.1%)」「相手の国民性に親しみを感じないため(48.5%)」「日本と歴史認識において見解が異なるため(41.2%)」は他の年代より高く、いずれも若年層ほど低くなっている結果となった。

2.韓国に対する親近感

(図表3)

(1)韓国に対する親近感
 
TOP2(親しみを感じる+どちらかというと親しみを感じる)の割合は21.4%であった。性別でみると、TOP2の割合は女性で29.1%と男性より高い結果となった。年代別では、TOP2の割合は20代以下で37.4%と他の年代よりと高く、若年層ほどその割合は高くなっている。性別・年代別で見ると、TOP2の割合は女性20代以下で49.0%と他の性別・年代別より高く、また、どの年代も女性の割合は男性より高い結果となった。

(2)韓国に「親しみ」を感じる理由
「日本と地理的に近い位置にあるため」が47.7%で最も高く、次いで「多くの観光客が日本を訪れているため」が41.0%と続いた。性別でみると、男性で「経済的な結びつきが強いため  (27.8%)」は女性より高く、女性で「多くの観光客が日本を訪れているため(44.0%)」は男性より高く、年代別で見ると、60代以上で「日本と地理的に近い位置にあるため(59.5%)」は他の年代より高い結果となった。

(3)韓国に「親しみ」を感じない理由
全体では、「日本と歴史認識において見解が異なるため」が57.3%で最も高く、次いで「相手の国民性に親しみを感じないため(53.3%)」「政治的な制度や価値観を共有していないため(41.7%)」への回答が上位を占めた。年代別でみると、60代上で「相手の国民性に親しみを感じないため(59.8%)」 「日本と歴史認識において見解が異なるため(65.9%)」が他の年代より高く、若年層ほどその割合は低くなる結果となった。性別・年代別でみると、女性40代、女性50代で「政治的な制度や価値観を共有していないため」は約5割で他の性別・年代別より高い。 男性60代上で「相手の国民性に親しみを感じないため(65.1%)」は他の性別・年代別より高い結果となった。

3.米国に対する親近感

(図表4)

(1)米国に対する親近感
TOP2(親しみを感じる+どちらかというと親しみを感じる)の割合は58.7%であった。性別でみると、TOP2の割合は男性が67.9%と女性より高い。性別・年代別でみると、TOP2の割合は男性60代以上78.4%、男性50代で70.0%と他の性別・年代別より高い。また、どの年代も男性の割合は女性より高い結果となった。

(2)米国に「親しみ」を感じる理由
「日本との安全保障上の結びつきが強いため」が64.6%で最も高く、次いで「経済的な結びつきが強いため(59.4%)」「政治的な制度や価値観を共有しているため(40.9%)」への回答が上位を占めた。性別・年代別でみると、男性60代以上で「政治的な制度や価値観を共有しているため(57.2%)」 「経済的な結びつきが強いため(67.6%)」 「日本との安全保障上の結びつきが強いため(73.5%)」は他の性別・年代別より高い。女性20代以下、女性30代で「多くの観光客が日本を訪れているため(女性20代以下37.0%、女性30代33.8%)」は他の性別・年代別より高い。 「政治的な制度や価値観を共有しているため」は男女とも高齢層ほど高い傾向にあり、「多くの観光客が日本を訪れているため」は男女とも若年層ほど高くなる結果となった。

(3)米国に「親しみ」を感じない理由
「相手の国民性に親しみを感じないため」が27.0%で最も高く、次いで「政治的な制度や価値観を共有していないため(21.7%)」「日本との文化の共有の度合いが低いため(18.0%)」への回答が上位を占めた。年代別でみると、40代、50代、60代以上で「政治的な制度や価値観を共有していないため」が2割以上と他の年代より高く、性別・年代別でみると、男性60代上で「政治的な制度や価値観を共有していないため(41.7%)」、女性40代、女性50代で「相手の国民性に親しみを感じないため(女性40代33.3%、女性50代34.2%)」、男性50代で「その他の理由(26.7%)」は他の性別・年代別より高い結果となった。

4.台湾に対する親近感

(図表5)

(1)台湾に対する親近感
TOP2(親しみを感じる+どちらかというと親しみを感じる)の割合は65.7%である。性別でみると、TOP2(親しみを感じる+どちらかというと親しみを感じる)の割合は男性が73.6%と女性より高い。性別・年代別でみると、TOP2(親しみを感じる+どちらかというと親しみを感じる)の割合は男性60代以上で79.4%、男性50代で77.0%と高く他の性別・年代より高い。また、どの年代も男性の割合は女性より高い結果となった。

(2)台湾に「親しみ」を感じる理由
「相手の国民性に親しみを感じるため」が58.3%で最も高く、次いで「日本と地理的に近い位置にあるため(37.1%)」「日本との文化の共有の度合いが高いため(27.1%)」への回答が上位を占めた。性別でみると、男性で「政治的な制度や価値観を共有しているため(29.8%)」「経済的な結びつきが強いため(24.4%)」は女性より高く、性別・年代別でみると、男性60代以上で 「政治的な制度や価値観を共有しているため(36.9%)」「経済的な結びつきが強いため(29.1%)」、女性20代以下、女性30代で「多くの観光客が日本を訪れているため(女性20代以下29.1%、女性30代34.0%)」、女性50代で「相手の国民性に親しみを感じるため(70.8%) 」は他の性別・年代別より高い結果となった。

(3)台湾に「親しみ」を感じない理由
「相手の国民性に親しみを感じないため」が25.5%で最も高く、次いで「政治的な制度や価値観を共有していないため」が20.2%が上位を占めた。年代別でみると、40代で「政治的な制度や価値観を共有していないため(38.2%)」、50代で「相手の国民性に親しみを感じないため(32.7%)」は他の年代より高く、性別・年代別でみると、女性40代で「政治的な制度や価値観を共有していないため(43.9%)」、女性50代で「相手の国民性に親しみを感じないため(34.9%)」、男性20代以下で「日本を訪れる多くの観光客に辟易しているため(32.6%)」は他の性別・年代別より高い結果となった。

中国及び海外3地域(韓国、米国、台湾)への「関心のある分野」等について

5.中国及び海外3地域への関心度と関心分野について

(図表6)

中国に対して、TOP2(とても関心がある+どちらかというと感心がある)を選んだ割合は全体の28.5%、韓国に対して、TOP2を選んだ割合は32.7%、米国は63.1%、台湾57.1%となった。

(1)中国に対する関心分野
「経済動向」が49.9%で最も高く、次いで「外交政策(47.4%)」「政治体制(46.8%)」への関心が上位を占めた。年代別でみると、30代、40代、50代で「経済動向」、60代以上で「歴史」は他の年代より高く、性別・年代別でみると、女性20代以下、女性30代で「芸能人・インフルエンサー等」「ファッション」「ライフスタイル」「食文化・食べ物」「観光地」「語学」、男性50代、女性40代で「政治体制」「外交政策」、女性60代以上で「歴史」、男性30代、男性40代で「ビジネスチャンス」が他の性別・年代別より高い結果となった。

(2)韓国に対する関心分野
「食文化・食べ物」が45.3%で最も高く、次いで「映画・テレビ番組」が31.8%と上位を占めた。性別でみると、女性は「映画・テレビ番組」「芸能人・インフルエンサー等」「音楽」「ファッション」「食文化・食べ物」「観光地」で男性より高く、男性は「政治体制」「経済動向」「外交政策」で女性より高い結果となった。

(3)米国に対する関心分野
「経済動向」が45.0%で最も高く、次いで「映画・テレビ番組(39.0%)」「外交政策(37.2%)」「観光地(35.5%)」「音楽(35.2%)」への関心が上位を占めた。性別でみると、男性は「スポーツ」「政治体制」「経済動向」「外交政策」「科学技術」で女性より高く、女性は「音楽」「ライフスタイル」「観光地」「語学」で男性より高い結果となった。

(4)台湾に対する関心分野
「食文化・食べ物」が49.9%で最も高く、次いで「観光地(39.4%)」「政治体制(34.3%)」「外交政策(34.3%)」への関心が上位を占めた。性別でみると、男性は「政治体制」「経済動向」「外交政策」で女性より高く、女性は「食文化・食べ物」「観光地」で男性より高い結果となった。

6.中国及び海外3地域(韓国、米国、台湾)の関心がある分野の情報源

(図表7)
 

中国の関心がある分野の情報源は、「テレビ」を情報源とする回答が6割と最も高く、次いで「インターネット(ポータルサイト、動画サイト(YouTube等)、ブログなど)」は5割、「新聞(紙)」2割、 「SNS(Facebook、Twitter、LINE、tiktok等)」2割となった。年代別でみると、 60代以上で「テレビ」「新聞(紙)」は他の年代より高く、若年層ほど低くなっている。一方で、 20代以下では「SNS(Facebook、Twitter、LINE、tiktok等)(45.6%)」は他の年代より高く、高齢層ほど低くなっている。この結果は、海外3地域に共通する傾向がみられた。

中国及び海外3地域(中国、韓国、米国、台湾)との関わりについて

7.語学スキルについて

(図表8)
 

(1)英語の語学力
全体では「話せる」の合計は38.9%、「話せる~話せないが読み書きはできる」は57.3%を占めた。年代別でみると、 20代以下で「話せる」(44.4%)」、「話せる~読み書き計(65.0%)」は他の性別・年代別より高い傾向がみられた。

(2)韓国語の語学力
全体では「話せる」の合計は4.5%、「話せる~話せないが読み書きはできる」7.1%となった。性別・年代別でみると、 男性20代以下、女性20代以下、女性30代で「話せる~読み書きはできる」の合計は1割と他の性別・年代別より高い結果となった。

(3)中国語の語学力
全体では「話せる」の合計は3.8%、「話せる~話せないが読み書きはできる」は6.6%だった。性別・年代別でみると、 男性20代以下で 「話せる(8.6%) 」 「話せる~話せないが読み書きはできる(15.7%)」は他の性別・年代別より高い結果となった。

8.渡航経験と目的について

(図表9)
 

(1)中国への渡航経験と目的
全体では「訪問したことはない(78.6%)」が最も高く、次いで「観光旅行(14.8%)」が続いた。年代別でみると、どの年代も「訪問したことはない」が最も高い。60代以上で「観光旅行(21.3%)」は他の年代より高く、若年層ほどその割合は低くなっている。性別・年代別でみると、男性50代、男性60代以上で「出張」は他の性別・年代別より高く、男性については若年層ほどその割合は低くなっている。

(2)韓国への渡航経験と目的
全体では「訪問したことはない(70.0%)」が最も高く、次いで「観光旅行(25.4%)」が続いた。性別でみると、男女とも「訪問したことはない」が最も高い。女性で「観光旅行」は32.0%と3割程度が観光している。性別・年代別でみると、女性30代~60代以上で「観光旅行」はそれぞれの年代で約3割と他の性別・年代別より高い結果となった。

(3)米国への渡航経験と目的
全体では「訪問したことはない」が56.4%で最も高く、次いで「観光旅行」が37.8%と続いた。性別でみると、男女とも「訪問したことはない」が最も高く、年代別でみると、男性50代、60代以上で「観光旅行」「出張」は他の性別・年代別より高く、男性については若年層ほどその割合は低くなる結果となった。

(4)台湾への渡航経験と目的
全体では「訪問したことはない(74.7%)」が最も高く、次いで「観光旅行(21.8%)」が続いた。性別でみると、男女とも「訪問したことはない」が最も高い。女性で「観光旅行(24.5%)」は男性より高く、年代別でみると、60代以上で「観光旅行(27.7%)」は他の年代より高くなった。性別・年代別でみると、男子60代以上で「出張(11.2%)」は他の性別・年代別より高い結果となった。

9.友人・知人について

(図表10)
 

(1)中国の友人・知人
友人・知人は「いない」が90.5%で最も高く、友人・知人等がいるの合計の割合は9.5%となった。性別・年代別で見ると、友人・知人等がいる合計の割合は、男性20代以下で15.7%と他の性別・年代別より高く、男性についてはどの年代も約1割となっている。また、女性20代以上、女性30代も約1割となっている。

(2)韓国の友人・知人
友人・知人は「いない」が91.0%で最も高い。友人・知人等がいるの合計の割合は9.0%となった。性別・年代別で⾒ると、どの年代別も「いない」が最も高い。友人・知人等がいる合計の割合は20代以下で13.6%、30代で10.0%と他の年代より高い結果となった。

(3)米国の友人・知人
友人・知人は「いない」が84.6%で最も高く、友人・知人等がいるの合計の割合は15.4%となった。年代別で⾒ると、どの年代別も「いない」が最も高い。友人・知人等がいるの合計の割合は男性60代以上で17.4%と他の年代より高い結果となった。

(4)台湾の友人・知人
友人・知人は「いない」が91.4%で最も高く、友人・知人等がいるの合計の割合は8.6%となった。年代別で⾒ると、どの年代別も「いない」が最も高い。友人・知人等がいる合計の割合は20代以下で10.4%、30代で11.5%と他の年代より高い結果となった。

中国及び海外3地域(韓国、米国、台湾)の報道に対する信頼度

9.中国及び海外3地域の報道に対する信頼度について

(図表11)
 

(1)中国のメディア報道に対する信頼度
全体ではTOP2(信頼している+どちらかというと信頼している)の割合は3.7%である。年代別でみると、 TOP2の割合は20代以下で8.8%と他の年代より高く、性別・年代別でみると、 TOP2の割合は男性20代以下で10.6%、女性20代以下で6.9%と他の性別・年代別より高い結果となった。

(2)韓国のメディア報道に対する信頼度
全体ではTOP2の割合は12.4%であった。性別で見ると、 TOP2の割合は女性で14.2%と男性より高く、性別・年代別でみると、 TOP2の割合は女性20代以下で17.1%、女性40代で15.5%、女性50代16.5%と他の性別・年代別より高い結果となった。

(3)米国のメディア報道に対する信頼度
全体では TOP2の割合は56.4%であった。性別で見ると、 TOP2の割合は男性で62.9%と女性より高く、性別・年代別でみると、 TOP2の割合は男性60代以上で75.7%、女性60代以上で61.2%と他の性別・年代別より高く、どの年代も男性の割合は女性より高い結果となった。

(4)台湾のメディア報道に対する信頼度
全体では TOP2の割合は53.4%である。性別で見ると、 TOP2の割合は男性で59.3%と女性より高く、性別・年代別でみると、 TOP2の割合は男性60代以上で72.1%と高い。また、どの年代も男性の割合は女性より高い結果となった。

日本と中国の関係について

10.日中関係について

(図表12)

(1)現在の日中関係について
全体では、 TOP2(良好だと思う+どちらかといえば良好だと思う)の割合は1.7%であった。年代別でみると、TOP2の割合は20代以下で4.0%と他の年代より高く、高齢層ほど低くなっている。性別・年代別でみると、TOP2の割合は男性20代以下で4.7%、女性20代以下で3.3%と他の性別・年代より高い結果となった。

(2)日中関係を良好だと思わない理由
全体では「中国は日本と異なる価値観や主張を持っているため」が68.1%で最も高く、次いで「中国は日本にとって安全保障上の脅威であるため(62.2%)」「日本と中国の間で様々なレベルの対話が途絶えているため(29.5%)」「日本と中国はお互いに厳しい外交政策をとっているため(26.8%)」への回答が上位を占めた。性別でみると、男性で「中国は日本にとって安全保障上の脅威であるため(67.6%)」は女性より高く、性別・年代別でみると、男性60代以上、女性50代、女性60代以上で「中国は日本と異なる価値観や主張を持っているため」で7割以上、男性60代以上で「中国は日本にとって安全保障上の脅威であるため(75.4%)」は他の性別・年代別より高い。女性20代以下で「中国は日本と異なる文化を持っているため(28.3%)」は他の性別・年代別より高い結果となった。

日中関係進展のための有効な取り組みについて

11.日中関係進展のための有効な取り組み

 (図表13)

(1)日中関係進展のための有効な取り組み
全体では「日中両国間の政治・安全保障関係の強化」が33.3%で最も高く、次いで「お互いの歴史認識における和解の実現」が32.5%と続く。年代別でみると、60代以上で「文化・芸術をはじめとする様々な分野の交流の促進(25.7%)」は他の年代より高く、性別・年代別でみると、男性60代以上で「国家首脳の定期的相互訪問(30.1%)」、女性60代以上で「日中両国間の政治・安全保障関係の強化(39.6%)」は他の性別・年代別より高い。男性20代以下、男性30代で「日本と中国の経済関係の強化」は3割程度と他の性別・年代別より高い結果となった。

(2)日中関係の取組主体
全体では「政府が担うべき」の合計の割合は46.4%、「政府と民間の取り組みはどちらも重要な役割を担うべき」は34.5%となった。性別で見ると、女性が「政府と民間の取り組みはどちらも重要な役割を担うべき(40.1%)」は男性より高く、性別・年代別でみると、男性20代以下、男性40代で「政府間の取り組みが重要な役割を担うべき(男性20代以下33.3%、男性40代36.6%)」は他の性別・年代別より高い結果となった。

(3)日中関係の取組主体を「政府」と回答した理由
全体では「民間の活動は両国の様々な法律や規制に縛られるため、政府間の取り組みの方が有効に働くから」が37.9%で最も高く、次いで「政府間の取り組みは民間の取り組みよりも予算が大きく、社会的インパクトも期待できるから(32.9%)」「政府間の取り組みは両国民の安全に十分配慮するため様々なリスクが回避できるから(30.6%)」「政府間の取り組みはハイレベルな対話を通じてお互いの情勢や方針を認識することができ、的確な対応を選択できるため(28.1%)」への回答が上位を占めた。性別・年代別でみると、女性50代で「政府間の取り組みは民間の取り組みよりも予算が大きく、社会的インパクトも期待できるから(42.9%)」、男性60代以上で「政府間の取り組みは民間も参入できる新たな枠組みを作ることができるため(29.8%)」「政府間の取り組みはハイレベルな対話を通じてお互いの情勢や方針を認識することができ、的確な対応を選択できるため(34.9%)」、男性60代以上、女性40代で「政府間の取り組みは両国民の安全に十分配慮するため様々なリスクが回避できるから(男性60代以上38.0%、女性40代38.0%)」は他の性別・年代別より高く、また、女性20代以下、女性30代で「わからない(女性20代以下30.8%、女性30代28.6%)」と他の性別・年代別より高い結果となった。

(4)日中関係の取組主体を「民間」と回答した理由
全体では「わからない」が33.6%で最も高く、次いで「政府間の取り組みに参加できる人は限られているが、民間の取り組みは誰でも参加できるため社会に浸透しやすいため(28.4%)」「政府間では着手が難しく棚上げになる問題においても民間の交流では自由な発想のもとに実施できる可能性があるから(23.8%)」への回答が上位を占めた。性別・年代別でみると、男性60代以上で「戦後の日本と中国の関係回復は民間交流が政府間交渉の機運を醸成してきた実績があるため(18.1%)」 、男性50代、男性60代以上で「政府間の交渉や対話は形式的になるため誤解を招く可能性もあるが、民間交流では時間をかけて本音を伝えるため信頼関係を築くことができるから(男性50代30.2%、男性60代以上28.9%)」は他の性別・年代別より高く、女性20代以下で「わからない(53.5%)」は他の性別・年代別より高い結果となった。

12.日中間の民間交流について

(図表14)

(1)民間交流について
全体では TOP2(十分に行われている+どちらかと言えば十分に行われている)の割合は、7.4で%となった。性別・年代別でみると、TOP2の割合は、男性20代以下で14.1%、男性40代で12.1%と他の性別・年代別より高く、女性20代以下、女性30代で「わからない(女性20代以下33.9%、女性30代35.9%)」は他の性別・年代別より高い結果となった。

(2)促進すべき民間交流
全体では「友好・親睦を目的とした交流」が45.9%で最も高く、次いで「様々な分野の専門家間の交流(33.5%)」「文化・芸術分野の交流(27.6%)」「環境問題に関する交流(27.3%)」への回答が上位を占めた。性別・年代別でみると、女性20代以下で「友好・親睦を目的とした交流(58.6%)」「文化・芸術分野の交流(38.6%)」、女性20代以下、女性30代で「交換留学など教育分野における交流(女性20代以下24.3%、女性30代25.0%)」、男性30代で「スポーツ交流(20.0%)」、男性50代、女性60代以上で「環境問題に関する交流(男性50代33.0%、女性60代以上34.9%)」が他の性別・年代別より高い結果となった。

(3)交流イベント参加状況
全体では「参加したことはない」が96.0%で高く、性別・年代別でみると、どの性別・年代も「参加したことはない」は9割と最も高い。男性50代、男性60代以上で「参加したことがある(男性50代6.1%、男性60代以上6.9%)」は他の性別・年代別より高い結果となった。

(4)交流イベント参加後の中国に対する印象変化
全体では「イベントに参加した後、中国に対する印象に変化はなかった」が60.3%で高い結果となった。

笹川日中友好基金 北東アジア地域
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