第1グループ(戦略対話・交流促進担当)
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【実施報告】インド北東部セント・アンソニーズ大学視聴覚アーカイブ運営能力向上に向けた招へいの実施
公開日:2024.3.18
最終更新日:2024.3.18
最終更新日:2024.3.18
2024年2月14日(水)~2月22日(木)の間、「北東インドとアジアの記憶と記録事業」の一環で、インド北東部メガラヤ州セント・アンソニーズ大学に併設する視聴覚アーカイブ(NEIAV:The Northeast India AV Archive)より5名の関係者を招へいし、同組織の組織運営能力や技術力の向上、専門的知見と人脈の拡充を目的に、福岡、長崎、東京都内の関係機関において研修、視察などを行いました。
NEIAVは、セント・アンソニーズ大学のマスメディア学科の一部として、2019年に設立されました。インド北東部に口頭で伝承される民族やコミュニティのストーリーをアーカイブ資料として記録し、次世代に継承していくことを目的として運営されています。
福岡では、映像ホールやミニシアターを併設した大規模図書館である福岡市総合図書館の全面的な協力のもと、同図書館を視察するとともに、文書、映像、写真の3種類のアーカイブに係る研修を実施しました。また、九州大学芸術工学部メディアデザイン部門や福岡アジア美術館も視察しました。NEIAV関係者は、アーカイブ資料の管理や保存法を学ぶ中で、日本人専門家による資料の取り扱い方や高い技術力に接し、多くを学んだ様子でした。
NEIAVは、セント・アンソニーズ大学のマスメディア学科の一部として、2019年に設立されました。インド北東部に口頭で伝承される民族やコミュニティのストーリーをアーカイブ資料として記録し、次世代に継承していくことを目的として運営されています。
福岡では、映像ホールやミニシアターを併設した大規模図書館である福岡市総合図書館の全面的な協力のもと、同図書館を視察するとともに、文書、映像、写真の3種類のアーカイブに係る研修を実施しました。また、九州大学芸術工学部メディアデザイン部門や福岡アジア美術館も視察しました。NEIAV関係者は、アーカイブ資料の管理や保存法を学ぶ中で、日本人専門家による資料の取り扱い方や高い技術力に接し、多くを学んだ様子でした。
インド北東部地域の多様性とNEIAVの活動を紹介する招へい者
福岡市総合図書館での研修の様子
長崎では、長崎原爆資料館にて、効果的な展示、照明、レイアウトなどについて学びました。現在NEIAVでは、大学敷地内に新施設を建設し、移転後は、一般来場者にアーカイブ資料を公開していくことを計画しています。貴重な資料の効果的な管理方法に加え、アーカイブ資料や施設の価値について、いかに来場者の理解を深めていくかという視点からも、同資料館で施されている様々な工夫は刺激になったようです。
長崎市被爆継承課担当者より説明を受ける招へい者(於:長崎原爆資料館)
また、東京都内では、国立映画アーカイブと同分館を訪問し、適切な資料管理方法について学ぶとともに、フィルムやビデオ、サウンドデジタル修復や復元において高い技術を持つ東京光音において、アーカイブ資料を修復、復元するために必要な機材に関する理解を深めました。
国立映画アーカイブ岡島館長表敬訪問
当財団でのプレゼンテーション
NEIAVは、多くの少数民族が共存し、言語、歴史、芸術などの点から多様な文化的アセットを有するインド北東部で最も大きなアーカイブ施設の一つです。当グループでは、同地域に関する豊かな記憶をアーカイブ資料として記録に残し次世代に継承していけるよう、また日本と歴史的なゆかりも深いインド北東部とのさらなる関係強化を目指し、次年度もNEIAVを支援します。
お問い合わせ先
笹川平和財団 アジア・イスラム事業グループ
研究員 伊藤 幸代、梶ヶ山 薫
E-mail:asia-middleeast@spf.or.jp
笹川平和財団 アジア・イスラム事業グループ
研究員 伊藤 幸代、梶ヶ山 薫
E-mail:asia-middleeast@spf.or.jp