「接戦! ハリス VS トランプ 勝敗のゆくえは?」 BS11の特別番組「SPF News Commentary 定点観測 アメリカ大統領選」の第1回が放送されました
出演は笹川平和財団の兼原信克常務理事、渡部恒雄上席フェロー、河上康博主任研究員、キャスターは上野愛奈さんです。
国防戦略院
笹川平和財団(東京都港区 理事長・角南篤)が進める日越佐官級交流で、防衛省・自衛隊の訪問団が2023年12月9日から8日間、ベトナム人民軍の主要な司令部などを訪れ、視察と意見交換を通じ関係強化と信頼醸成を図りました。
訪問団は白井亮次・航空幕僚監部人事教育部長(将補)を団長に、統幕を含む陸・海・空の自衛隊、防衛装備庁、防衛研究所に所属する佐官と防衛省内部部局職員の計13人で編成。両国の外交関係樹立(1973年9月21日)から今年で50年という、節目の年の訪問となりました。
日越佐官級交流は、笹川平和財団の安全保障研究グループによる「日本アジア安保防衛交流」事業の柱のひとつ。防衛省・自衛隊と人民軍の将来を担う中堅幹部が両国を相互訪問するもので、民間主導の防衛交流として2014年に始まりました。12回目となる今回を含め、これまでに計153人(日本側69人、ベトナム側84人)が参加しています。
代表団が訪問、滞在したのは首都ハノイ、北部最大の港湾都市であるハイフォン、最大の経済都市ホーチミンです。
国防省 中央右がフイン・チェン・タン人民軍副総参謀長
ハノイでは11日、国防省にフイン・チェン・タン人民軍副総参謀長(上将)を表敬訪問しました。日本とベトナムは11月27日の首脳会談で、2国間関係を「包括的戦略的パートナーシップ」に格上げすると発表し、安全保障分野では防衛交流をさらに拡大し、防衛装備品の移転へ向け協力を推進することなどで一致しています。表敬訪問では双方が関係の格上げを歓迎し、能力構築支援や防衛協力の重要性が語られたほか、副総参謀長は笹川平和財団の日越佐官級交流について、相互信頼醸成を深めるものだと高く評価しました。
これに先立ち、訪問団は国防戦略院で、インド太平洋地域の安全保障情勢や東南アジア諸国連合(ASEAN)の現状などを踏まえたベトナムの国防戦略について説明を受け、日本側の質問に答える形で、ベトナムがかつて経験した戦争の歴史も踏まえ、「人民の団結」が国防を支える重要な要素だとの見解も示されました。
この日はまた、防空空軍司令部も訪れ意見交換しました。
12日には軍事技術学院を訪問しました。1966年に創設されたこの研究開発・教育機関では、AI・サイバー技術の人材確保や技術幹部交流、日本からの技術移転などをめぐり意見を交換。軍事技術学院から日本の防衛大学に留学、卒業した者も多いといいます。
軍事技術学院
日越佐官級交流には、歴史や文化への理解を深めるためのプログラムが組み込まれていることも特徴です。訪問団は、ベトナム戦争時代に人民軍の司令部としても使用された、世界遺産の「タンロン遺跡」(ハノイ)や、北ベトナムからの補給ルート構築の軌跡などがわかる「ホーチミン・ルート博物館」(ハノイ)、ベトナム戦争の歴史と悲惨さを綴った「戦争証跡博物館」(ホーチミン)、ベトナム戦争中に米軍に対するゲリラ戦の拠点となり、全長約250キロメートルにも及ぶ地下トンネルが張り巡らされた「クチトンネル歴史遺跡」(ホーチミン)などを見学しました。
ベトナム戦争時代の人民軍司令部
ベトナム軍事歴史博物館
ホーチミン・ルート博物館