1984年に東京大学法学部を卒業後、通商産業省に入省。1990年ハーバードMBA。1990年代末、WTOに加え自由貿易協定を重層的に推進する通商政策の転換を主導。2001–2004年、経済産業研究所上席研究員、ブルッキングス研究所北東アジア研究センター客員フェロー(2001–2002年)およびジョージ・ワシントン大学シグールアジア研究センター客員スカラー(2002–2004年)としてワシントンD.C.にてアジアの地域統合や米国のアジア政策を研究。WTO交渉難航の中、環太平洋パートナーシップ(TPP)協定交渉への日本の参加を構想し、その実現に尽力。貿易経済協力局長、内閣総理大臣秘書官、特許庁長官を経て2019年退任。2021年から東京大学公共政策大学院教授。通商政策、経済安全保障政策などの講義を担当。社会人講座「経済安全保障と企業のリスク管理」を運営。2024年から笹川平和財団上席フェロー。著書にTransforming East Asia: The Evolution of Regional Economic Integration(Brookings Institution Press, 2006)、「通商政策の再構築:CPTPPとその先へ」(アジア・パシフィック・イニシアティブ、2022年)など。
宗像 直子
笹川平和財団 上席フェロー、東京大学公共政策大学院 教授