ソロモン諸島国立大学の副学長を務めるトランスフォーム・アコラウ教授は、太平洋における海洋ガバナンス、漁業管理、そして海洋資源の持続可能な利用に関する著名な法律・政策の専門家です。 これまでの経歴の中で、同教授は太平洋諸島フォーラム漁業機関、ナウル協定締約国、ソロモン諸島政府などで上級顧問を歴任してきました。マグロ漁業管理における地域協力の推進に大きく貢献し、インド太平洋地域における気候・海洋政策とガバナンスの相互関係についての第一人者でもあります。
アコラウ教授は、ウーロンゴン大学で国際法の博士号を取得し、漁業法、海洋外交、太平洋地域主義に関する著作を多数発表しています。 また、太平洋地域における高等教育機関が持続可能な開発と気候変動への強靭性向上に積極的に貢献することに強い使命感を抱いています。

フセイン・シナン博士は過去7年間、インド洋マグロ委員会（IOTC）においてモルディブを代表し、IOTC管理・財務常任委員会議長、G16沿岸国グループ共同議長、南西インド洋漁業委員会（SWIOFC）議長など、重要な指導的役職を歴任してきました。
また、複数の地域漁業管理機関（RFMO）および地域漁業機関（RFB）に積極的に関与し、BBNJ協定交渉ではモルディブの首席交渉官を務めました。
シナン博士は、日本財団―オーシャン・ネクサス・プログラムを通じてダルハウジー大学でポストドクトラル・フェローシップを修了し、特にインド洋におけるRFMOの強化に焦点を当てた研究を行いました。
直近では、みなみクロマグロ保存委員会（CCSBT）および南インド洋漁業協定（SIOFA）の双方でパフォーマンス評価パネルの議長を務めています。
現在は、次世代のRFMOに関する書籍をUBCプレスから出版するための執筆に取り組んでいます。

クエンティン・ハニック教授は、ウーロンゴン大学のオーストラリア国立海洋資源・安全保障センター（ANCORS）において漁業ガバナンス研究プログラムを率いており、海洋ガバナンスと公平性、海洋保全、そして国境を越える漁業の持続的かつ公正な管理に焦点を当てた国際的な研究パートナーシップを数多く構築してきました。
同教授は、協力と合意形成を強化する戦略的研究や能力構築プロジェクトに特に関心を寄せています。ウーロンゴン大学での役職に加え、インド洋マグロ委員会（IOTC）の配分委員会議長を務め、また国連「世界海洋評価（World Ocean Assessments）」の専門家プールのメンバーでもあります。
さらに、国際交渉、漁業管理、海洋ガバナンスに関する学部・大学院科目、大学院課程、そして専門家向け短期コースを開発・教授してきました。