セミナー
SPF · DSET · SIA/JFC シンポジウム

偽情報に官民連携でどう対抗するか

ー 影響工作の最前線・台湾の実例から学ぶ ー

主催:公益財団法人笹川平和財団
   DSET(科学技術、民主と社会研究センター)
   セーファーインターネット協会/日本ファクトチェックセンター
偽情報の脅威への対応は、民主主義国にとって重要な課題です。
政府の介入は表現の自由を脅かす懸念を招く一方、市民社会は十分な対策リソースを持たないのが現状です。外国からの情報操作の最前線に立つ台湾では、プラットフォーム、政府、市民団体が連携し、ファクトチェックやデジタル・リテラシーの推進などに迅速に対応する一方、連携や情報共有には依然として課題が残っています。

本シンポジウムは、台湾のシンクタンクである DSET(科学技術、民主と社会研究センター)と、セーファーインターネット協会/日本ファクトチェックセンター(JFC)、そして笹川平和財団(SPF)の共催により開催され、 DSETの最新レポートをもとに、両国の偽情報対策の現状を把握し、官民連携の構築、地域社会の積極的な関与、テックプラットフォームとの連携について、具体的な教訓を模索し、共有します。さらに、AIが情報空間をどのように変化させ、新たな偽情報戦術を可能にしているのかを探り、今後の国境を越えた協力の可能性について議論を深めます。

お申込みについて

参加ご希望の方は、7月10日(木)15時00分までに本ページよりお申込みください。

※会場の都合上、定員になり次第締め切りとさせていただきますので、お早めにお申し込みください。

※お申し込みの際、メールアドレスが正しく入力されているかをご確認ください。
お申込み後、仮登録確認メールが届きますので、メールにある登録完了用URLをクリックし登録を完了してください。登録未完了による問合せが大変多くなっているため、ご登録手続きを最後まで進めていただきますようお願い申し上げます。

※仮登録確認メールが届かない場合は、spfpr@spf.or.jp からのメールが迷惑メールフォルダに入っている場合がございます。

※ お申込みの際に皆様からいただく個人情報は、当財団の主催または後援によるセミナー・講演会等へご案内する際に使用させていただきます
事務局
笹川平和財団 日米・安全保障研究ユニット(戦略・抑止グループ)
Email:unit-event-1@spf.or.jp
Tel:03-5157-5140

※取材についてのお問い合わせは経営企画部広報課へお願いいたします。
Email:spfpr@spf.or.jp
Tel:03-5157-5389

プログラム

14:00-14:10 開会挨拶
山本 勝也
笹川平和財団 戦略・抑止グループ長兼主任研究員
張 智程
DSET(科学技術、民主と社会研究センター)CEO
14:10-14:30 基調講演「情報パイプラインの洪水」
黄 凱紳
DSET(科学技術、民主と社会研究センター)
14:30-14:50 基調講演「権威主義的な影響力と情報操作を暴き、真の政治的言説と選挙の完全性を守る」
游 知澔
IORG(台湾情報環境研究センター)
14:50-15:10 基調講演「日本における偽情報拡散と当財団の取り組み」
鈴木 涼平
一橋大学大学院 博士課程(笹川平和財団)
15:10-15:20 休 憩
15:20-16:05 講演者によるパネルディスカッション
「偽情報対策における官民連携の現状と課題」

黄 凱紳(DSET)
游 知澔(IORG)
鈴木 涼平(SPF)

モデレーター: 古田 大輔
日本ファクトチェックセンター編集長


質疑応答
16:05-16:10 総括コメント
大澤 淳 笹川平和財団 上席フェロー
16:10-16:15 閉会挨拶
吉田 奨 セーファーインターネット協会 専務理事
※講演者、演題については予告なく変更することがありますので、予めご了承下さい。

講演者

黄 凱紳(Dr. Kai-Shen Huang)
講演者

黄 凱紳(Dr. Kai-Shen Huang)

研究員 DSET(科学技術、民主と社会研究センター)

プロフィール

科学技術、民主と社会研究センター(DSET)の研究員として、民主的ガバナンス・プログラムを指揮。専門はAIの倫理、偽情報キャンペーン、サプライチェーンの回復力に関する公共政策。2020年にオックスフォード大学で人類学の博士を取得。

游 知澔(Chihhao Yu)
講演者

游 知澔(Chihhao Yu)

共同ディレクター IORG(台湾情報環境研究センター)

プロフィール

台湾情報環境研究センター共同ディレクター:台湾情報環境研究センター(台灣资源訊訊環境研究中心、IORG)は、台湾を拠点とする非政府組織で、北京語の情報環境における権威主義的影響力と情報操作のデータ駆動型、AI支援による監視を専門としている。また、エンジニア、デザイナーであり、台湾のg0v(ガブゼロ)コミュニティとアジア太平洋のFacing the Oceanネットワークにおける市民ハッカーでもある。

鈴木 涼平
講演者

鈴木 涼平

一橋大学大学院 博士課程(笹川平和財団)

プロフィール

鈴木 涼平氏は、一橋大学大学院法学・国際関係学研究科の博士課程に在籍し、笹川平和財団のプロジェクト「国家サイバーセキュリティの強化III.」に従事 。また、中曽根平和研究所の情報領域におけるリスクに関する研究会のメンバーでもある。専門分野は、国際的および比較政治の観点からの偽情報と影響工作です。笹川平和財団では、「偽情報ポータル」や情報・認知戦に関するニュースレターの発行に貢献。また、Doublethink Labの「China Index: Japan」や、Larry Diamondの 『Ill Winds: Saving Democracy from Russian Rage, Chinese Ambition, and American Compracency』(London: Penguin Books, 2019)の日本語訳の第5章から第7章を担当している。

大澤 淳
総括コメンテーター

大澤 淳

笹川平和財団 上席フェロー

プロフィール

1971年生。慶應義塾大学法学部1994年卒、同大学大学院法学研究科修士課程1996年修了(法学修士)。1995年世界平和研究所研究員、2009年同主任研究員、2014年〜2016年内閣官房国家安全保障局参事官補佐(サイバー安全保障担当)、2017年中曽根康弘世界平和研究所主任研究員、2025年同上席研究員。
現在、鹿島平和研究所理事、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)情勢分析部部長・統括情報分析官、笹川平和財団上席フェロー、電通総研経済安全保障研究センター研究主幹を併任。
2004年〜2006年外務省国際情報統括官組織専門分析員、2007年〜2009年外務省総合外交政策局外交政策調査員、2013年米国ブルッキングス研究所招聘客員研究員、2012年〜2016年政策研究大学院大学(GRIPS)客員研究員、2017年〜2019年内閣官房国家安全保障局シニアフェローを併任している。

古田 大輔
モデレーター

古田 大輔

日本ファクトチェックセンター編集長

プロフィール

早稲田大政経学部卒。2002年朝日新聞に入社し、社会部、シンガポール支局長などを経てデジタル担当。2015年10月に退社し、BuzzFeed Japan創刊編集長に就任。2019年6月に独立し、ジャーナリストとして活動するとともに報道のDXをサポート。2020-2022年にGoogle News Labティーチングフェローとして延べ2万人超の記者や学生らにデジタル報道セミナーを実施。2022年9月に日本ファクトチェックセンター編集長に就任。その他の主な役職として、デジタル・ジャーナリスト育成機構事務局長など。早稲田大、慶應大、近畿大で非常勤講師。ニューヨーク市立大ジャーナリズムスクール News Innovation and Leadership 2021修了。US Japan Leadership Program Japan delegate 2022-23。US Department of State International Visitor Leadership Program, “Integrity of Journalism” 2018修了。

開催一覧

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