セミナー 第1グループ(戦略対話・交流促進担当)

中東における仲介外交と報道の役割

ガザ情勢を通して見る、アルジャジーラ研究センターの視点から

主催:公益財団法人 笹川平和財団
 2023年10月7日のハマスによるイスラエルへの攻撃以降、ガザ地区ではイスラエルによる激しい空爆や地上作戦が続いています。断続的な停戦を挟みながらも犠牲者の数は日々増え続けており、依然として解決の糸口は見えていません。

 こうした中、カタールに本拠を置く中東の衛星テレビ局「アルジャジーラ」は、現場からの最新情報を世界に向けて発信し続けています。また、カタールはこれまでも中東地域の紛争に解決に向けて重要な仲介役を果たしており、今回のガザ情勢においても仲介者として外交努力を重ねています。

 このような背景のもと、中東の現状に対して大きな影響力を持つアルジャジーラやカタールの役割、そしてアルジャジーラ視点での中東情勢の現状を日本社会に発信し、日本における中東への関心拡大と理解促進を目的に、公開セミナー「中東における仲介外交と報道の役割 ~ガザ情勢を通して見る 、アルジャジーラ研究センターの視点から~」を開催いたします。本セミナーでは、アルジャジーラのシンクタンク部門である「アルジャジーラ研究センター」より研究員を2名お招きし、ガザ情勢および中東地域のより広い視点から、カタールの仲介外交とアルジャジーラの報道姿勢についてお話しいただきます。

 中東情勢に精通した専門家から直接話を聞き、報道と外交の最前線について理解を深めることができる貴重な機会です。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

※本セミナーの講演内容は各登壇者個人の見解であり、当財団の見解を示すものではありません。

お申込みについて

参加ご希望の方は、6月19日(木)17時00分までに本ページよりお申込みください。
オンラインでの参加をご希望される方には、お申込受付のメールにてURLをご案内いたします。

※お申込み後、仮登録確認メールが届きますので、メールにある登録完了用URLをクリックし登録を完了してください。登録未完了による問合せが大変多くなっているため、ご登録手続きを最後まで進めていただきますようお願い申し上げます。

※仮登録確認メールが届かない時は、spfpr@spf.or.jp からのメールが迷惑メールフォルダに入っている場合がございます。

※お申込みの際に皆様からいただく個人情報は、当財団の主催または後援によるセミナー・講演会等のご案内をする際に使用させていただきます。

事務局
笹川平和財団 第1グループ(戦略対話・交流促進担当)
E-mail: middleeast-islam@spf.or.jp
Tel: 03-5157-5160

※取材についてのお問い合わせは経営企画部広報課へお願いいたします。
E-mail: spfpr@spf.or.jp
Tel: 03-5157-5389

プログラム

15:30-15:35 開会挨拶
安達一(笹川平和財団 常務理事)
15:35-15:55 講演「ガザを取り巻く中東の現状」
ハッワース・タキーヤ氏(アルジャジーラ研究センター 湾岸・国際研究主任研究員兼責任者)
15:55-16:15 講演「カタールの仲介外交とアルジャジーラの報道姿勢」
エゼッディーン・アブドゥルムーラ氏(アルジャジーラ研究センター 研究マネージャー)
16:15-16:45 パネル「中東のリアルをどう伝えるか:視点の違いと共通の課題」
出川展恒氏(NHK解説委員 解説主幹)
エゼッディーン・アブドゥルムーラ氏
ハッワース・タキーヤ氏
16:45-17:00 質疑応答
※質問は会場からのみお受けします
17:00 閉会
※講演者、演題については予告なく変更することがありますので、予めご了承下さい。

講演者

安達 一
開会挨拶

安達 一

笹川平和財団 常務理事

プロフィール

上智大学文学部を卒業後、(独)国際協力機構(JICA)で35 年間、開発途上国の国際協力事業に従事。特に東南アジア、中でもカンボジアの和平後の復興・開発支援に深く関わる。また、開発事業における科学技術イノベーション・DXの活用など分野横断的取組を牽引。2020年5月より笹川平和財団にて、アジア地域の平和構築支援、労働移動問題、多民族共生社会の実現、日中交流、中東・イスラム理解促進、ジェンダー平等、インパクト投資や起業家支援のためのエコシステム構築を通じた女性の経済的エンパワメントに関する事業などを統括。

ハッワース・タキーヤ
来賓挨拶

ハッワース・タキーヤ

アルジャジーラ研究センター 湾岸・国際研究主任研究員兼責任者

プロフィール

地政学、地球経済学、戦略問題に関する分析や研究論文を多数執筆。共編著に『サラフィー現象:組織の多様性と政策』、『カタールの回復力:封鎖抵抗と小国家権力のモデル』、『カタール封鎖:湾岸危機の文脈と結果』などがある。以前はアルジェリアにおける複数の政治出版物の編集長を務め、アルジェリア国営ラジオで様々な地政学・予測番組を制作。

エゼッディーン・アブドゥルムーラ
講演者

エゼッディーン・アブドゥルムーラ

アルジャジーラ研究センター 研究マネージャー

プロフィール

エクセター大学で政治学と国際関係の博士号、ロンドン大学SOASで国際政治学修士号、パリのソルボンヌ大学で政治哲学修士号を取得。著書には『アルジャジーラと民主化: The Rise of the Arab Public Sphere』(2015年)、『Arabs and Democracy in the Multiple Screen Age』(2016年)、『Al Jazeera in 1000 Academic Studies』(2022年)、『Tunisia's Democratic Transition 2011-2021』(2025年)などがある。メディア、政治、国際関係、アラブ・中東情勢、アラブの春、民主化、政治的イスラム教などを扱った研究論文や本の章を寄稿。

出川 展恒
モデレーター

出川 展恒

NHK解説委員 解説主幹

プロフィール

1962年東京生まれ。1985年に東京大学教養学部を卒業後、NHKに入局。1990年以降、中東・イスラム世界を中心に国際報道に従事し、テヘラン、エルサレム、カイロの各支局長を歴任。1993年のオスロ合意以降、イスラエル・パレスチナ情勢を30年にわたり継続取材し、双方の歴代指導者へのインタビューも多数行う。アフガニスタン情勢やイラク戦争なども現地から報道。2006年より解説委員、2018年からは解説主幹として活動。日本記者クラブ企画委員として記者会見の企画・司会も務める。2023年のガザ戦闘に際しても頻繁に解説を行い、2024年8月には現地を再訪。

開催一覧

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