安全保障・日米グループ セミナー

日米同盟における拡大抑止の実効性向上を目指して

主催:公益財団法人笹川平和財団
このたび、笹川平和財団 安全保障・日米グループでは「日米同盟における拡大抑止の実効性向上を目指して」と題した15項目の提言をとりまとめ、6月2日(月)に公開ウェビナーを開催しその内容を公開致します。本提言書では、日本国内においてはなかなか深い議論を行うことが難しかった、日米同盟の核を含む拡大抑止の運用面の課題について、真正面から取り上げ、深く切り込んだ議論を推進することを提案しています。

提言の基本にあるのは、日本を取り巻く安全保障環境が中国、北朝鮮、ロシアによる核の脅威の増大を含めて「戦後最も厳しい状況にある」という情勢認識です。とりわけ「台湾有事」を考える上では、中国による核の恫喝を含めた厳しい局面も想定しなければなりません。一方、日米同盟が深化する中にあっても、拡大抑止の「核」に関する連携、意思決定などの運用面の仕組みづくりは、強大化する脅威を前に大きな課題を抱えていると言えます。

こうした現状と問題点に関する分析に基づき、①日米同盟の強化②自衛隊の態勢強化③日本国内の備えと見直し④国際的なリスク低減に向けた取り組みについて、15の提言をまとめました。
ウェビナーでは、本提言の取りまとめの中核を担った4名の実務経験豊富な日本人有識者が登壇し、提言の主要点を紹介しながら、今我々が直面する課題について率直な議論を行います。

※本セミナーの講演内容は各登壇者個人の見解であり、当財団の見解を示すものではありません。

お申込みについて

本セミナーはオンラインのみでの開催とさせていただきます。
参加ご希望の方は、5月31日(土) 終日(JST)までに本ページの「お申込み」ボタンよりお申し込みください。お申込み後、仮登録確認メールが届きますので、メールにある登録完了用URLを24時間以内にクリックし登録を完了してください。
ご登録が完了しましたら、お申込受付のメールにて、Zoomウェビナーの視聴用URLをご案内いたします。

※お申込み時のメールアドレスの誤入力や登録完了用URLのクリック漏れなどにより、登録が完了しておらず、イベント当日に参加方法などに関する問合せが大変多くなっております。お手数をおかけして申し訳ありませんが、ご登録手続きを最後まで進めていただきますようお願い申し上げます。 

※仮登録確認メールが届かない場合は、spfpr@spf.or.jp からのメールが迷惑メールに分類されている場合がございます。あらかじめ迷惑メールの設定を解除いただくか、迷惑メールボックスをご確認いただきますようお願いいたします。また、ご入力いただいたメールアドレスが間違っている場合もございますので、その際は、再度お申込み手続きを行っていただきますようお願いいたします。 

お申込みの際に皆様からいただく個人情報は、当財団の主催または後援によるセミナー・講演会等へご案内する際に使用させていただきます。 
事務局
日米・安全保障研究ユニット 安全保障・日米グループ
Email:unit-event-1@spf.or.jp
Tel:03-5157-5170

※取材についてのお問い合わせは経営企画部広報課へお願いいたします。
E-mail:spfpr@spf.or.jp
Tel:03-5157-5389

プログラム

9:30 JST 開会挨拶
9:35 JST 政策提言について
10:00 JST パネリスト間の議論と質疑応答
10:30 JST 閉会

講演者

兼原 信克
モデレーター

兼原 信克

笹川平和財団 常務理事

プロフィール

1959年山口県生まれ。東大法学部卒業後、外務省入省。条約局国際法課長、北米局日米安全保障条約課長、総合外交政策局総務課長、欧州局参事官、国際法局長などを歴任。国外では欧州連合、国際連合、米国、韓国の大使館や政府代表部に勤務。2012年発足の第二次安倍政権で、内閣官房副長官補(外政担当)、国家安全保障局次長を務める。2019年に退官後、2020年から2025年3月まで同志社大学特別客員教授を務める。2023年より笹川平和財団常務理事。2025年4月より麗澤大学特任教授。2015年仏政府よりレジオンドヌール勲章を受勲。

武居 智久
パネリスト

武居 智久

元海上幕僚長 / 笹川平和財団 上席フェロー

プロフィール

1957(昭和32)年、長野県生まれ。防衛大学校卒業後(23期)、79年に海上自衛隊に入隊。筑波大学大学院地域研究研究科卒(地域研究学修士)、米国海軍大学指揮課程卒。海幕防衛部長、大湊地方総監、海幕副長、横須賀地方総監を経て、2014年に海上幕僚長に就任。2016年に退官。2017年米国海軍大学教授兼米国海軍作戦部長特別インターナショナルフェロー。現在、三波工業株式会社特別顧問、笹川平和財団上席フェロー、日本戦略研究フォーラム顧問、日本国際問題研究所客員研究員、日本国防協会副理事長。

山崎 幸二
パネリスト

山崎 幸二

前統合幕僚長 / 笹川平和財団 上席フェロー

プロフィール

山梨県出身。1983年防衛大学校卒業、2006年米国国防大学(国家安全戦略修士課程)卒業。1983年に陸上自衛隊に入隊、北部方面総監、第9師団長、第4施設団長、西部方面総監部防衛副長など、第一線の部隊指揮官等として勤務。防衛省において、陸上幕僚長、陸上幕僚監部人事部長・装備計画課長等として勤務。2019年より自衛隊の最高位の職である統合幕僚長として4年間勤務し、我が国の平和と安全を守るため、防衛大臣を軍事専門的観点から補佐するとともに、自衛隊の国内外の運用を担任。また、2022年末に策定された国家安全保障戦略等安保関連3文書の作成に従事。米国・仏国・豪州の政府より、他国軍人等へ授与される最高位の勲章を受章。2023年自衛隊を退官(元陸将)。2023年三井住友海上火災(株)顧問、防衛省顧問、防衛省の「防衛力の抜本的強化に関する有識者検討会」委員、2024年同省の「防衛省・自衛隊の人的基盤強化に関する有識者検討会」委員、日本地雷処理を支援する会会長。2024年4月から現職。

尾上 定正
パネリスト

尾上 定正

元航空自衛隊補給本部長 / 笹川平和財団 上席フェロー

プロフィール

1959(昭和34)年、奈良県生まれ。防衛大学校卒業後(26期、管理学専攻)、1982年に航空自衛隊に入隊。1997年米国ハーバード大学ケネディ大学院修士課程修了、2002年米国防総合大学戦略修士課程修了。統合幕僚監部報道官、第2航空団司令兼千歳基地司令、統合幕僚監部防衛計画部長(2013年空将昇任)、航空自衛隊幹部学校長、北部航空方面隊司令官を経て、航空自衛隊補給本部長を最後に2017年退官。2019年7月から2021年6月、ハーバード大学アジアセンター上席研究員。現在、2023年12月から防衛大臣政策参与(非常勤)、 API(アジア・パシフィック・イニシアティブ)シニアフェロー、日本戦略研究フォーラム政策提言委員、安全保障懇話会常務理事(研究担当)。

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