セミナー 第1グループ(戦略対話・交流促進担当)

日本のムスリムのライフステージとその実像

日本で生き、育て、働き、死を迎える

主催:公益財団法人 笹川平和財団
日本で暮らすムスリムの方々は、どのような形でコミュニティを形成し、さまざまな人生の節目をどのように生きているのでしょうか?笹川平和財団は、日本に暮らすムスリムの方々の実像を探るべく、三年にわたり、コミュニティ、教育、就労、保健医療という四つの切り口から調査を実施してきました。そこから浮かび上がってきたのは、「ムスリムだから・・・」というな画一的な見方ではとらえきれない、日本社会とのより良い共生を模索して真摯に取り組みを続けるさまざまなムスリムたちの多様で柔軟な実践です。

今回のシンポジウムでは、本調査事業の成果発信を目的として、コミュニティ、教育、就労、保健医療それぞれの調査班から、ムスリムのライフステージに寄り添う形で報告を実施し、その中から浮かび上がる論点についてパネルディスカッションで議論を深めていきます。

多文化共生分野にご関心のある方、さまざまな背景を持つ子供たちを迎える学校教育にご関心のある方、そのほかメディア、研究者の方々など、多くの皆様のご参加をお待ちしています。

お申込みについて

今回のシンポジウムでは、会場参加は本テーマとかかわりのある研究者、行政・教育・多文化共生関係者、メディア関係者のみとさせていただいておりますのでご了承いただけますと幸いです。それ以外の一般の参加者につきましては、オンラインからのご参加をお願い致します(会場参加にてお申込みいただいた場合でも、オンラインへの切り替えをお願いする場合がございます)。

参加ご希望の方は、2月11日(火) 17時00分までに本ページの「お申込み」ボタンよりお申し込みください。

お申込みいただいた方には、イベント開催前に視聴用URLをご案内いたします。
視聴用URLの案内メールが届かない場合、お手数をおかけしますが「迷惑メール」フォルダもあわせてご確認ください。

・プログラムの一部内容(時間配分や発表タイトルなど)について、開催当日までに若干の変更が生じる可能性がございますので、ご了承ください。

・お申込みの際、メールアドレスが正しく入力されているかをご確認ください。お申込み後、仮登録確認メールが届きますので、メールにある登録完了用URLを24時間以内にクリックし登録を完了してください。

・最後まで登録されておらず、イベント当日にお申込みの問合せが大変多くなっております。お手数をおかけして申し訳ありませんが、ご登録手続きを最後まで進めていただきますようお願い申し上げます。

・仮登録確認メールが届かない場合は、spfpr@spf.or.jp からのメールが迷惑メールに設定されている場合がございます。あらかじめ迷惑メールの設定を解除いただくか、迷惑メールボックスをご確認いただきますようお願いいたします。また、ご入力いただいたメールアドレスが間違っている場合もございますので、再度お申込み手続きを行っていただきますようお願いいたします。

・お申込みの際に皆様からいただく個人情報は、当財団の主催または後援によるセミナー・講演会等へご案内する際に使用させていただきます。

事務局
笹川平和財団 第1グループ(戦略対話・交流促進担当)
E-mail: asia@spf.or.jp
Tel: 03-5157-5160

※取材についてのお問い合わせはコミュニケーション企画部広報課へお願いいたします。
E-mail: spfpr@spf.or.jp
Tel: 03-5157-5389

プログラム

15:00-15:05 開会挨拶
安達一(笹川平和財団常務理事)
15:05-15:30 教育:日本で暮らすムスリムの子どもたちとともに創る-ライフステージとしての幼児期・学齢期の教育
服部美奈氏
15:30-15:55 就労:ムスリム第二世代の若者の就職とキャリア形成
福田友子氏
15:55-16:20 災害:災害時のムスリムコミュニティの対応:能登半島地震を中心に
岡井宏文氏/小谷仁務氏
16:20-16:45 保健医療:医療現場でムスリムが直面すること
細谷幸子氏
16:45-17:10 死:墓地確保という難題
三木英氏
17:10-17:30 パネルディスカッション
モデレーター:店田廣文氏
※講演者、演題については予告なく変更することがありますので、予めご了承下さい。

講演者

服部 美奈
講演者

服部 美奈

名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授

プロフィール

名古屋大学教育学部卒業。同大学院博士課程満期退学(1997)。博士(教育学、1999)。岐阜聖徳学園大学を経て、2004年より名古屋大学大学院教育発達科学研究科に在職(現在に至る)。専門は教育人類学/比較教育学。
研究テーマは、インドネシアにおけるイスラームと教育、イスラームとジェンダー、宗教間融和、知の世俗性と宗教性、島嶼国家における教育など。主要著書・論文:長沢栄治監修、服部美奈・小林寧子編著(2020)『教育とエンパワーメント(イスラーム・ジェンダー・スタディーズ3)』明石書店、服部美奈(2015)『ムスリマを育てる-インドネシアの女子教育(イスラームを知る20)』山川出版社、服部美奈(2001)『インドネシアの近代女子教育-イスラーム改革運動のなかの女性』勁草書房、など。

岡井 宏文
講演者

岡井 宏文

京都産業大学現代社会学部准教授

プロフィール

早稲田大学助手、共愛学園前橋国際大学専任講師を経て現職。専門は社会学。
主要著書・論文:岡井宏文2023「老いと死と向き合う―日本のモスクにおける死の引き受けと埋葬に関する予備的考察」『移民研究年報』29、43-55頁。Okai, Hirofumi and Norihito Takahashi. 2023. “Conflict and coexistence among minorities within minority religions: a case study of Tablighi Jama’at in Japan,” Religion, State and Society, 51(3): 267-282. 岡井宏文2023「瀬戸内から世界に広がるつながり―ある日本人ムスリムの足跡をたどる」黒木英充・後藤絵美編『イスラーム信頼学へのいざない』東京大学出版会、35-51頁など。

小谷 仁務
講演者

小谷 仁務

東京科学大学 環境・社会理工学院 土木・環境工学系 准教授

プロフィール

東京大学助教、京都大学助教を経て現職。専門は災害社会学、土木計画学。
主要著書・論文:Kotani, Hitomu et al. 2024. "Initial responses of mosques in Ishikawa and Toyama after the 2024 Noto Peninsula Earthquake, Japan," Journal of Disaster Research, 19 (6), 1006-1015.
Kotani, Hitomu et al. 2023. "Activities and roles of mosques in Japan after the recent major earthquakes: A comprehensive study," Progress in Disaster Science, 20, 100297.
Kotani, Hitomu et al. 2022. "Mosques in Japan responding to COVID-19
pandemic: infection prevention and support provision," International Journal of Disaster Risk Reduction, 69, 102702.など。

三木 英
講演者

三木 英

相愛大学人文学部客員教授

プロフィール

大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(人間科学/大阪大学)。日本宗教学会理事、(公益財団法人)国際宗教研究所常務理事、宗教文化教育推進センター運営委員。2023年4月から相愛大学人文学部客員教授。専門は宗教社会学。
主要著書・論文:『宗教集団の社会学――その類型と変動の理論』(北海道大学出版会、2014)、『宗教と震災――阪神・淡路、東日本のそれから』(森話社、2015)、『国際宗教には宗教がほぼ半分――外国ルーツの隣人を知るために』(法蔵館、2024)、編著『被災記憶と心の復興の宗教社会学――日本と世界の事例に見る』(明石書店、2020)、編著『ニューカマー宗教の現在地――定着する移民と異教』(七月社、2024)他。

福田 友子
講演者

福田 友子

千葉大学大学院国際学術研究院・准教授

プロフィール

東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。博士(社会学)。専門は国際社会学、移民研究。
主要著書・論文:『トランスナショナルなパキスタン人移民の社会的世界‐移住労働者から移民企業家へ』(単著、2012年、福村出版)、『移民現象の新展開』(松尾昌樹・森千香子編、2020年、岩波書店)、『都市社会学を学ぶ人のために』(玉野和志編、2020年、世界思想社)、『自動車リユースとグローバル市場』(浅妻裕他、2017年、成山堂書店)、『国際リユースと発展途上国-越境する中古品取引』(小島道一編、2014年、アジア経済研究所)、『日本のエスニックビジネス』(樋口直人編、2012年、世界思想社)。

細谷 幸子
講演者

細谷 幸子

国際医療福祉大学成田看護学部教授 保健師・看護師

プロフィール

東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了 博士(学術)
University of Leeds, Centre for Disability Studies, MA (Disability and Social Policy)
イラン地域研究としてイランの障害者や難病患者のアドヴォカシー活動に関する調査を行ってきた。2018年頃より、患者・患者家族、支援団体、医療機関や行政からの要請に応じて、日本に住む外国人の医療支援・医療相談に従事している。

安達 一
開会挨拶

安達 一

笹川平和財団常務理事

プロフィール

上智大学文学部を卒業後、(独)国際協力機構(JICA)で35 年間、開発途上国の国際協力事業に従事。特に東南アジア、中でもカンボジアの和平後の復興・開発支援に深く関わる。また、開発事業における科学技術イノベーション・DXの活用など分野横断的取組を牽引。2020年6月より笹川平和財団にて、アジア地域の平和構築支援、労働移動問題、多民族共生社会の実現、日中交流、中東・イスラム理解促進、ジェンダー平等、インパクト投資や起業家支援のためのエコシステム構築を通じた女性の経済的エンパワメントに関する事業などを統括。

店田 廣文
モデレーター

店田 廣文

早稲田大学名誉教授

プロフィール

東京外国語大学外国語学部アラビア語学科卒業。早稲田大学文学研究科社会学専攻博士課程単位取得満期退学。博士(人間科学)。専攻:社会学。早稲田大学人間科学学術院教授を経て、現在、早稲田大学名誉教授。多民族多世代社会研究所、主宰。主要著書・論文:『エジプトの都市社会』(早稲田大学出版部 1999)、『アジアの少子高齢化と社会・経済発展』(編著、早稲田大学出版部 2005)、『日本のモスク:滞日ムスリムの社会的活動』(山川出版社、2015)、「戦中期日本における回教研究機関の遺産と継承 —『大日本回教協会寄託資料』の再検討と再評価に向けて」『イスラム世界』100号(2024)、「日本のムスリム人口 2024年」Research Papers: Muslims in Japan No.28(多民族多世代社会研究所、2024)など。「滞日ムスリム調査プロジェクト研究資料」(https://www.imemgs.com)。

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